巻1 02 李太白集 《0102 古風五十九首之二》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 5311
- 2014/12/23
- 00:06
(仲睦まじく、一手に寵愛された王妃でさえ、度重なる讒言によって罪を得ると詠う)月の中にすむヒキガエルがのさばって大空に逼っている。ついに、天上の仙郷宮殿の上に輝く月を食べ始めて仕舞うという。そもそも、「螮蝀(虹:武惠妃)」が天空にかかって来るとその綺麗さに朝日(玄宗)も滅ぼされて仕舞う、武惠妃が後宮に入ってから、淫奔の行いをするようになり、開元の治といわれた玄宗の聡明さも全く消されてしまったのである。...
巻1 01 李太白集 《0101 古風五十九首之一》(改訂版) 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 5306
- 2014/12/22
- 00:33
詩経の大雅のような堂々として荘重な詩風が、長い間作られなくなった。わたくしのやろうという気持ちが衰退したら、いったい誰がそれを復活して陳べてくれるだろうか。諸侯の国の民話である「王風」の詩は草のはびこる中にすてられるに任せている、戦国の世の詩、文学は、イバラとハシバミが代表するような雑草・雑木林ばかりになってしまった。 2014年12月22日の紀頌之5つのブログ ●古代中国の結婚感、女性感,...
古風五十九首 其四十八 李白
- 2012/02/24
- 21:38
29古風五十九首 其四十八 李白カテゴリ:五言古詩(古風)王朝・社会的批判詩古風五十九首 其四十八 其四十八 秦皇按寶劍。 赫怒震威神。 秦の始皇は宝飾の剣をなでさすりながら、烈火のように怒った時、すばらしい威力を天下に示した。逐日巡海右。 驅石駕滄津。 権力者威光を示す最大のもの太陽を誘導することをめざし、西の山の向こう、海の更に右側を巡幸し、石を駆使して大海原に橋をかけようとした。征卒空九寓。 作橋傷萬...
古風五十九首 其四十 李白
- 2012/02/23
- 21:32
古風五十九首 其四十 李白カテゴリ:五言古詩(古風)王朝・社会的批判詩古風五十九首 其四十 李白古風 其四十 李白鳳飢不啄粟、所食唯琅玕。鳳凰は空腹で飢えていても、穀物をつついたりはしない。食べものはただ、琅玕の玉だけである。焉能與羣鶏、刺蹙爭一餐。どこにでもいるにわとりの群れに加わったとして、こせこせと一回の食事をとりあいすることなど、どうしてできようか。朝鳴崑邱樹、夕飮砥柱湍。朝には崑崙山の頂上...
古風五十九首 其三十九 李白
- 2012/02/22
- 21:11
古風五十九首 其三十九 李白 カテゴリ:五言古詩(古風)翰林院供奉古風五十九首 其三十九 李白いよいよ、長安朝廷を辞する時が来たのか。それにつけても、この3年何だったのか。三顧の礼をもって迎えられたかと思うと次の日から天地が転化したような扱い、頼りにした道教の仲間も、すべてが宦官のいいなり、朝廷は李林甫の横暴がまかり通る。どんなに正論を言っても、天子のところには届かない。そればかりか、その天子たるや、気...
古風五十九首 其三十七 李白
- 2012/02/22
- 21:06
古風五十九首 其三十七 李白カテゴリ:五言古詩(古風)翰林院供奉古風五十九首 其三十七 李白 宮廷に入り一年が過ぎ、政事の現実がどのようなものであるか何もかもすぐに分かった李白、うかつに発言できないもどかしさ、それは日に日に増していくのであった。李白は宮廷詩人として、芸人のような接遇、李白の矜持はボロボロにされていくのである。しかも、その思いは天子に全く伝わらないのである。 古来、慟哭し、号泣すれば、...
古風 五十九首 其三十四 李白
- 2012/02/21
- 21:01
23古風 五十九首 其三十四 李白カテゴリ:五言古詩(古風)戦争抒情詩古風 五十九首 其三十四 李白北の幽州で安禄山が驕り高ぶって、野蛮な異民族と同じようになり、おかしくなった状況になってきた。一方、中央の朝廷内でも李林甫の死後、権力をえて、楊国忠が驕った政治を行い、南方での全く無駄な血を流してしまった。古風五十九首 其の三十四其三十四 羽檄如流星。 虎符合專城。 至急を示す鳥の羽をつけた召集令状が流星の...
古風 五十九首 其二十六 李白 と 玄宗(6)
- 2012/02/21
- 20:55
古風 五十九首 其二十六 李白玄宗(6)カテゴリ:五言古詩(古風)艶歌古風 五十九首 其二十六 李白 と 玄宗(6)玄宗(6)寿王との結婚を受け入れた楊玉環だが、玄宗と運命的な出会いをしてしまう。寿王を含めた兄弟たちの権力争いが大きくなっていく。寿王の母の武恵妃は芙蓉園での演奏会で、楊玉環の発案という名目で、500人の近衛兵に鎧を着せ、武器を持たせる事を提案する。それは、自分たちの危機を感じていた李瑛た...
古風 五十九首 其二十四 李白と玄宗(5)
- 2012/02/20
- 13:50
30古風 五十九首 其二十四 李白と玄宗(5)カテゴリ:五言古詩(古風)人生生き方古風 五十九首 其二十四 李白と玄宗(5)玄宗(5)互いに思いを寄せる楊玉環と彭勃だったが、果毅副将軍はここでいっしょになられてはもともこもない、妨害ししたのである、 そして、武恵妃から楊玉環の家に寿王との縁談が申し込まれるのである。後日になって、彭勃は結婚を楊玉環の父に申し込むのだが、許すはずもない。悲恋に悩む楊玉環であっ...
古風五十九首 其二十三 李白
- 2012/02/20
- 13:45
3古風五十九首 其二十三 李白カテゴリ:五言古詩(古風)酒・道教古風 其二十三 李白113其二十三 秋露白如玉。 團團下庭綠。 秋の露はまるで白い宝玉だ。丸く、丸い、庭の木樹の綠におりている。我行忽見之。 寒早悲歲促。 わたしの旅先中で、それを見つけた、寒さが早くも来ていて、年の瀬がおしせまる気がして悲しさをさそう。人生鳥過目。 胡乃自結束。 人生というものは、鳥が目の先をかすめ飛びさるようなものだ。このこと...
古風五十九首 其二十二 李白
- 2012/02/19
- 17:55
古風 其二十二 李白五言古詩(古風)人生生き方古風五十九首 其二十二 李白長安を去るにあたって、関係者と飲み明かした。また、「賓客もまばらになって、酒樽ももう空になってしまった」。「玉樽は己に空し」とは、李白らしい表現である。「しかし、まだ頼むべき才力はあり、評判をとった名に恥ずかしくない力は持っている」。まだまだ活躍はできると自信のほどを示している。長安を去って寂しい気持ちにはなるが、まだ「頼む...
古風五十九首 其十九 李白
- 2012/02/19
- 17:52
11古風五十九首 其十九 李白五言古詩(古風)抒情詩古風五十九首 其十九 李白古風五十九首 其一 李白150古風五十九首 其三 李白106古風五十九首 其五 李白107古風五十九首 其六 李白120古風五十九首 其七 李白108古風五十九首 其八 李白117古風五十九首 第九 李白109古風五十九首 其十 李白126古風五十九首 其十一 李白 140古風五十九首 其十二 李白 141古風五十九首 其十四 李白151古風五十九首 其十五...
古風五十九首 第十八 李白
- 2012/02/18
- 20:27
古風五十九首 第十八 李白カテゴリ:五言古詩(古風)酒・道教古風五十九首 第十八 李白古風 第十八であるが、古風での道教の詩としてはここまでである。はじめと終りとに栄華の無常をい、中ごろではそのはかない栄華に得々たる権力者たちを心憎いまでに描写して効果を深めてゐる。しかしこの無常感は、仏教のそれとは全く異なる老荘の説に基くものである。咸陽の市に黄犬を牽いた得意の時を過ぎて、刑場に就く李斯と対照されてい...
古風五十九首 其十五 李白
- 2012/02/18
- 20:24
古風五十九首 其十五 李白五言古詩(古風)人生生き方古風五十九首 其十五 李白古風五十九首 其十五 燕昭延郭隗、遂築黄金臺。むかし燕の昭王は、「まず隗より始めよ」と郭隗をひきたて、ついには黄金台まできずいて天下の英才をまねいた。劇辛方趙至、鄒衍復斉來。劇辛は、はたして趙からやって来た。鄒衍も、つづいて斉からやって来た。奈何青雲士、棄我如塵挨。ところが、なんということだ、青雲の上に立身出世したやつども...
古風五十九首 其十四 李白
- 2012/02/17
- 10:24
9古風五十九首 其十四 李白五言古詩(古風)戦争抒情詩古風五十九首 其十四 李白古風五十九首 其十四胡關饒風沙、蕭索竟終古。 胡に対する関所塞は風と砂塵がむやみに多いところにある。未開の地で殺風景であること、大昔からのことだ。木落秋草黃、登高望戎虜。 木の葉が落ちて秋もふかまり、草の黄ばむころになった、小高い丘にのぼり、はるか先の胡の方をながめた。荒城空大漠、邊邑無遺堵。 荒れはてた城郭があり、ほかには...
古風五十九首 其十二 李白
- 2012/02/17
- 10:22
30古風五十九首 其十二 李白カテゴリ:五言古詩(古風)人生生き方古風五十九首 其十二 李白古風五十九首 其十二 松柏本孤直、難為桃李顏。 松や柏の木は本来、一本ごとにまっすぐ立っているのもで、桃や李の花のようないろどりはない昭昭嚴子陵、垂釣滄波間。 強い個性をもって光っている厳子陵という人は、あおあおとした波の間に釣糸を垂れていた。身將客星隱、心與浮云閑。 その身は現われては消える客星のように世間からかく...
古風五十九首 其十一 李白
- 2012/02/16
- 21:16
29古風五十九首 其十一 李白カテゴリ:五言古詩(古風)人生生き方古風五十九首 其十一 李白 古風五十九首 其十一 黃河走東溟、白日落西海。 黄河の流れははるか東の海にむかって走り、太陽は西方の海に落ちる逝川與流光、飄忽不相待。 すぎゆく川の流れも、光矢のようにはやく流れる時間も、たちまちのことであり、人を待ってはくれない。春容舍我去、秋髪已衰改。 青春の顔かたちはわたしを捨てて変わってしまった。頭はすで...
古風五十九首 其十 李白
- 2012/02/16
- 21:11
古風五十九首 其十 李白カテゴリ:五言古詩(古風)人生生き方古風 其十 李白 都長安(翰林院供奉)古風 其十 齊有倜儻生、魯連特高妙。 斉の国には英傑の士が多いが、魯仲連は中でもずばぬけている。明月出海底、一朝開光曜。 たとえば明月の珠が海底から出てきて、一朝にして光輝をはなつようなものだ。卻秦振英聲、後世仰末照。 秦の軍隊を追っ払ってすぐれた名声をとどろかせ、後世の人はその余光を仰いでいる。意輕千金贈、...
「古風」五十九首 其九 李白
- 2012/02/15
- 21:45
「古風」五十九首 其九 李白五言古詩(古風)酒・道教「古風」 其九 李白 はじめに荘子の「斉物論」を引き、ついで秦の東陵侯邵平をと引き合いに出し、損得勘定にあくせくする俗人に対して夢を持つことを述べている。古風 其九 莊周夢胡蝶。 胡蝶為庄周。 荘周はあるとき蝴蝶になった夢をみた、さめてみると蝴蝶がまた荘周となっていた。 一體更變易。 萬事良悠悠。 万物は本来一体であるものが、交互に姿をかえるだけなのだ。...
古風五十九首 其八 李白
- 2012/02/15
- 21:39
古風五十九首 其八 李白五言古詩(古風)酒・道教古風 其八 李白古風 其八 咸陽二三月、宮柳黃金枝。 咸陽の都。二三月の季節。宮殿の柳は、黄金色に萌える枝をたれている。綠幘誰家子、賣珠輕薄兒。 縁の頭巾をきたのは、どの家の子だ。漢時代の臣偃のように、もとはといえば真珠でも売っていた軽薄な男児ではないのか。日暮醉酒歸、白馬驕且馳。 昼と夜の境もなくのべつ酒に酔って帰るし、乗っている白馬も、驕り高ぶって、...
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