李太白集 392《太白巻十八12金門答蘇秀才》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7548
- 2016/03/27
- 22:25
李白 金門答蘇秀才 君還石門日,朱火始改木。春草如有情,山中尚含綠。 折芳愧遙憶,永路當日勗。遠見故人心,平生以此足。 (この詩は、李白が翰林に供奉し、宮禁に出入して居た頃、蘇秀才が詩を寄せたのに答へて作ったのである。) 君が以前に隠遁していた石門に還える日、火を取る燧の木を改めるくらいの時間であった。つまり、時候が換ったが、春草は依然として、情あるが如く、山中においては、なお緑の色を含...
李太白集 310《太白巻十八15酬張卿夜宿南陵見贈》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7131
- 2015/12/27
- 22:09
李白 酬張卿夜宿南陵見贈 #1 月出魯城東,明如天上雪。魯女驚莎雞,鳴機應秋節。 當君相思夜,火落金風高。河漢掛戶牖,欲濟無輕舠。 (友人の張謂が夜南陵に宿泊して詩を寄せてくれたので、これに報いて作った詩) #1 月は魯城の東にさし上り、その明かなることは、天上の雪の如くである。その時、魯国の女どもは、きりぎりすの鳴く聾に驚いて、せっせと機を織り、秋の期節に應じて働いて居る。今宵、君は相...
李太白集 299《太白巻十八06答友人贈烏紗帽》》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7076
- 2015/12/16
- 22:21
李白 答友人贈烏紗帽 領得烏紗帽,全勝白接離。山人不照鏡,稚子道相宜。 (友人が上下通じたる禮帽である烏紗帽を贈ってくれたことにより、この詩を以て答礼の意を表した。) 君はから烏紗帽を頂戴したが、なるほど、白接羅の帽子よりすべてに勝って、なかなか立派である。山人たる我は、あいにく、鏡を持ち合わせていない、隠遁すべき人間が街にいるのであるが、この私が鏡を見るまでのことはないのだ、山簡ではない...
李太白集 298《太白巻十八04早秋單父南樓酬竇公衡》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7071
- 2015/12/15
- 22:21
李白 早秋單父南樓酬竇公衡 白露見日滅,紅顏隨霜凋。別君若俯仰,春芳辭秋條。泰山嵯峨夏雲在,疑是白波漲東海。散為飛雨川上來,遙帷卻卷清浮埃。 (早秋七月のころ、單父の南樓のおいて、竇公衡に酬い答えて作ったもの) 白露は日が登ればやがて消えていくものだし、紅顔は霜に随って凋みゆくものである。 貴殿と別れてから、歳月頻りに過ぎ去り、試みに俯仰するうち、春の花も香りも散り去り、秋の枝とな...
李太白集 286《太白巻1814酬中都小吏攜斗酒雙魚於逆旅見贈》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7011
- 2015/12/03
- 22:33
李白 酬中都小吏攜斗酒雙魚於逆旅見贈 魯酒若琥珀,汶魚紫錦鱗。山東豪吏有俊氣,手攜此物贈遠人。 意氣相傾兩相顧,斗酒雙魚表情素。雙鰓呀呷鰭鬣張,蹳刺銀盤欲飛去。 (この詩は、李白の旅行中、中都縣に行った時、縣の小吏が斗酒雙魚を旅館に持参して、歓迎の意を表したのに酬いて作ったのである。) 各国の酒は、その色黄に澄んで、さながら、琥珀のようであり、汶水の魚は、鱗が紫錦の如く鮮やかで、いかにも、...
李太白集 285《太白巻十八03五月東魯行答汶上君【五月東魯行答汶上翁】》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7006
- 2015/12/02
- 22:40
李白 五月東魯行答汶上君【五月東魯行答汶上翁】 五月梅始黃,蠶凋桑柘空。魯人重織作,機杼鳴簾櫳。 顧余不及仕,學劍來山東。舉鞭訪前途,獲笑汶上翁。 (この詩は、五月頃、東魯に旅行した時、汶上に住む一老人から詩を寄せられた。これに答えたのである。) 時しも五月、梅の実は、はじめて熟しかかって、黄色になら、蠶は皆繭に成って仕舞って、摘まれた跡の桑には、稜線菜も残って居らぬ。魯の地方の人は、そ...
李太白集 245《太白巻18-17 答從弟幼成過西園見贈》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6806
- 2015/10/23
- 21:54
李白 答從弟幼成過西園見贈 一身自瀟灑,萬物何囂諠。拙薄謝明時,棲閒歸故園。 二季過舊壑,四鄰馳華軒。衣劍照松宇,賓徒光石門。 (西園に歸臥している時、從弟の幼成というものが来訪して、詩を贈ってくれたのでこれに答えた詩である。) 我が一身の瀟灑、けがれのないもの引きかえて、あらゆるものはいかにも騒々しくてたまらない。もとより才拙にして命薄きもので、この聖明の世に容れられぬところから、閒...
李太白集 237《太白巻18-16 酬岑勛見尋就元丹丘對酒相待以詩見招》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6766
- 2015/10/15
- 22:16
李白 酬岑勛見尋就元丹丘對酒相待以詩見招 黃鶴東南來,寄書寫心曲。倚松開其緘,憶我腸斷續。 不以千里遙,命駕來相招。中逢元丹丘,登嶺宴碧霄。 (岑勛という人が、使いを持って起居を候せしめ、そして元丹邱のところで酒宴をして待っているから、ぜひ来いという意味を詩に言い表して特に招請したことにより、これに答えて作り、そして後から行くというものである。したことにより、これに答えて作り...
李太白集 201《太白巻18-10 酬崔五郎中》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6586
- 2015/09/09
- 21:50
李白 酬崔五郎中 朔雲橫高天,萬里起秋色。壯士心飛揚,落日空歎息。長嘯出原野,凜然寒風生。幸遭聖明時,功業猶未成。(崔五郎中の詩に答えて作った詩)北方の朔地の寒雲は、高天のうえに横たわり、万里杳渺の間に秋色が生じてきた。この時、壮士の心は、飛揚するばかり、そして西に堕ちてゆく夕日に対しては、空しく嘆息するばかりだ。こうして、長嘯したのち、平原広野に出てみると、寒風凛然として吹き起こる。きわめてさ...
李太白集 174《太白巻巻18-13 酬坊州王司馬與閻正字對雪見贈》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6451
- 2015/08/13
- 21:17
李白 酬坊州王司馬與閻正字對雪見贈遊子東南來,自宛適京國。飄然無心雲,倏忽復西北。訪戴昔未偶,尋嵇此相得。愁顏發新歡,終宴敘前識。閻公漢庭舊,沈鬱富才力。(坊州司馬の王某と太子正字閻某と二人が、雪を愛でて、寄懐の詩を贈ってくれたので、それに酬いて作ったもの。)自分は、遊子の身を以て、初めに、東南より来たって、南陽を経て長安にたどり着いた。例えば、無心の雲一片、飄然として、倏忽の間に西北に向って飛...
李太白集 148《太白巻十八09-答長安崔少府叔封,遊終南翠微寺,太宗皇帝金沙泉見寄》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6321
- 2015/07/18
- 22:15
李白 答長安崔少府叔封,遊終南翠微寺,太宗皇帝金沙泉見寄 河伯見海若,傲然誇秋水。小物昧遠圖,寧知通方士。多君紫霄意,獨往蒼山裡。地古寒雲深,巖高長風起。(長安の崔少府叔封が,終南の翠微寺に到り、寺の中にある名跡である太宗皇帝金沙泉に遊んで、詩を寄せてくれたのでそれに答えて作ったもの)河伯が北海若にあい、その初め、秋水の時に至り、黄河が大変広くなったというので、その広大な流れを自慢したというこ...
李太白集 124《太白巻十八05-山中問答(山中答俗人) 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6201
- 2015/06/24
- 22:22
李白 山中問答 問余何意棲碧山,笑而不答心自閒。桃花流水窅然去,別有天地非人間。(青山の内に棲んでいる私と君との問答)わたしに尋ねた人がいる「どんな気持ちで、緑深い山奥に住んでいるのか」と。わたしはただ笑って答えはしないが、心は自ずとのどかでしずかでのんびりしている。「桃花源」の花びらははるか彼方に流れ去っていく、そこにこそ別の世界があるのであり、俗世間とは異なる別天地なのだ。 李太白集 1...
李太白集 70《太白巻十八02 酬宇文少府見贈桃竹書筒》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 5931
- 2015/05/01
- 22:16
酬宇文少府見贈桃竹書筒桃竹書筒綺繡文,良工巧妙稱絕群。靈心圓映三江月,彩質疊成五色雲。中藏寶訣峨眉去,千里提攜長憶君。その書筒の中に仙書を入れ、これを携帯して、峨嵋山に分け入るためにここを去ったとしても、千里の先まで携えれば長しえに君を思って忘れることはできないだろう。 2015年5月1日の紀頌之5つのBlog ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時代の「詩神」である...
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