李太白集 394《太白巻二十08杜陵絕句》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7558
- 2016/03/29
- 21:43
李白 杜陵絕句 南登杜陵上,北望五陵間。 秋水明落日,流光滅遠山。 (長安の南には小高い少陵原があり、その北の端に杜陵がある、其処に登って北に広がる景色を絶句で述べたもの) 長安城の南にある杜陵の上に登って、そこから北のかた五陵の間を望んでみる。おりしも、秋の清らかな水は漲って、夕日はいよいよ明らかに、その川の流れに落日が反映し、流れ行くその光のなかに遠い山々が蒼茫として消えかかってい...
李太白集 176《太白巻巻20-36 登廣武古戰場懷古》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6461
- 2015/08/15
- 21:10
李白 登廣武古戰場懷古#1秦鹿奔野草,逐之若飛蓬。項王氣蓋世,紫電明雙瞳。呼吸八千人,橫行起江東。(秦滅亡のあと、楚漢の古戦場、開封府の廣武城に登って、いにしえを懐って作ったもの)むかし、秦は帝位を失い、例えば、鹿が野草の間に奔るが奴とく、そこで、群雄はこれを追うて飛蓬の如く、頻りに相争った。中にも、項羽は、気、世を蓋い、帝王の重瞳は明らかにして、紫電の勢いを示した。そして、一呼吸の間に八千人...
李太白集 150《太白巻二十11-登新平樓》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6331
- 2015/07/20
- 20:50
李白 登新平樓 去國登茲樓,懷歸傷暮秋。天長落日遠,水淨寒波流。秦雲起嶺樹,胡雁飛沙洲。蒼蒼幾萬里,目極令人愁。(新平の城楼に登って詠う。)故郷の国を去ってここの城郭の高楼に登ってみると、故郷に帰りたい気持ちが浮かんでくるが、悲愁の秋も暮れようとするときだから傷心にならざるをえないのだ。天は長く晴れ渡り、夕日は遠く落ちてゆく、涇水の水は清くして、西風が寒波を運んでくる。秦地の雲は、山脈の樹木の...
李太白集 149《太白巻二十09-李白16 登太白峯》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6326
- 2015/07/19
- 22:38
李白 登太白峰 西上太白峰,夕陽窮登攀。太白與我語,為我開天關。願乘泠風去,直出浮雲間。舉手可近月,前行若無山。一別武功去,何時復見還。(夜、太白山に登って作ったもの)秦嶺山脈中の西にある、一番高峰の太白山に上ろうとする。夕日がかかるころ懸命になって登攀する。空に太白星が爛然として天にかかり、我がために天関を開くというように見える。願わくば、清冷な風に乗って、直ちに浮雲の間より出て、一っ跳びで...
李太白集 108《太白巻二十13秋日登揚州西靈塔 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6121
- 2015/06/08
- 22:12
李白 秋日登揚州西靈塔 寶塔凌蒼蒼,登攀覽四荒。頂高元氣合,標出海雲長。萬象分空界,三天接畫梁。水搖金剎影,日動火珠光。(この詩は726年開元十四年の秋に揚州の西靈塔に登って眺めて思い衝くことをのべたもの。)揚州の西靈塔は蒼蒼たる大空を凌いでいるし、西靈塔に登って眺めて見ると、四方の遠い先の四荒仙人の仙郷まで見える。この塔の頂が高いことで、人の元気と結合してくるし、雲海を下に見るほどの標高で飛び...
李太白集 92《太白巻二十32 望天門山 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6041
- 2015/05/23
- 22:59
李白 望天門山 天門中斷楚江開,碧水東流至北迴。 兩岸青山相對出,孤帆一片日邊來。(宣城から金陵に下るとき、長江に浮んでみたことを詠ったもので、舟中即吟である。)天門山は真ん中から裂けたように、屹然として両岸に対峙して、その間を東に流れて行く楚江の碧水は、ここにおいて北に蛇行してめぐっている。 25歳 20 首 Index-5Ⅰ- 5-725年開元十三年25歳20首725年開元十三年25歳 蜀を離...
李太白集 91《太白巻二十30金陵望漢江 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6036
- 2015/05/22
- 21:33
金陵望漢江漢江迴萬里,派作九龍盤。 橫潰豁中國,崔嵬飛迅湍。 六帝淪亡後,三吳不足觀。 我君混區宇,垂拱眾流安。 今日任公子,滄浪罷釣竿。 漢水の流れは、万里の遠きよりめぐり来たり、そして分かれては、九条の龍のようにわだかまって盤曲している。その水勢は、横ざまに両岸を衝潰して、中国を開き、早瀬は高まって、飛奔している。 2015年5月22日の紀頌之5つのBlog ●古代中国の結婚...
李太白集 90《太白巻二十20望廬山五老峯 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6031
- 2015/05/21
- 22:45
李白 望廬山五老峯 廬山東南五老峯,青天削出金芙蓉。九江秀色可攬結,吾將此地巣雲松。そこに登ったならば、長江の支流、分流である九江のすばらしい景色が手に取るように見えるだろうから、わたしはこの地で浮き世を離れ、高い雲のかかった松に巣を作って隠棲しようと思う。 李太白集 90《太白巻二十20望廬山五老峯 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6031 2015年5月21日の紀頌之5つのBlog ●古...
李太白集 89《太白巻二十19 望廬山瀑布二首其二(絶句) 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6026
- 2015/05/20
- 20:36
望廬山瀑布 二首其二日照香炉生紫煙、遥看瀑布挂前川。飛流直下三千尺、疑是銀河落九天。太陽が香炉峰を照らしはじめると その「香炉」名のとおり、光に映えて紫の煙がわきあがってくる、この嶺の上から遥か彼方に一筋の瀧がみえる まるで向こうの川まで掛けた川のようになって瀑布となっているのが見える。 李太白集 89《太白巻二十19 望廬山瀑布二首其二(絶句) 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6026 ...
李太白集 88《太白巻二十18 望廬山瀑布水 二首其一 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6021
- 2015/05/19
- 22:06
望廬山瀑布水 二首其一西登香爐峰,南見瀑布水。 掛流三百丈,噴壑數十里。 欻如飛電來,隱若白虹起。 初驚河漢落,半灑雲天裡。 (この詩は、盧山の白水の瀑布を望んで詠ったもの)その一ここに、盧山に遊び、西の方に位置する香炉峰に登ると、南のほうにはなだたる瀑布の水が見える。その瀑布は水の流れが落ちかかる長さは、三百丈になる。一気に落ちる勢いでもって谷間に噴出す、その距離は数十里にた...
李太白集 87《太白巻二十15 登瓦官閣 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6016
- 2015/05/18
- 22:46
李白 登瓦官閣 #1 晨登瓦官閣,極眺金陵城。 鍾山對北戶,淮水入南榮。 漫漫雨花落,嘈嘈天樂鳴。 兩廊振法鼓,四角吟風箏。 杳出霄漢上,仰攀日月行。 (この詩は、金陵にいる時、瓦官閣に登って金陵の風光と故事について詠ったもの。)朝早くから瓦官閣に登って、金陵の城郭中を眺められる範囲を全て見やった。鍾山は、瓦官閣の北戶に對し,秦淮の水は、南側の榮檐に入るように見える...
李太白集 72《太白巻 二十02 登峨眉山 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 5941
- 2015/05/03
- 22:15
登峨眉山蜀國多仙山,峨眉邈難匹。周流試登覽,絕怪安可息。青冥倚天開,彩錯疑畫出。泠然紫霞賞,果得錦囊術。蜀の国には仙郷の山が多くある。その中でも峨嵋山だけは邈然として、他にその類を見ないくらいのものである。仙山といわれる山を周遊して、一度登覧をこころみたが、その特に奇怪なる事物どもは、どうしても詳悉することができない。 李太白集 72《太白巻 二十02 登峨眉山 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 f...
李太白集 71《太白巻二十01登錦城散花樓》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 5936
- 2015/05/02
- 22:12
登錦城散花樓日照錦城頭,朝光散花樓。金窗夾繡戶,珠箔懸銀鉤。飛梯綠雲中,極目散我憂。暮雨向三峽,春江繞雙流。今來一登望,如上九天遊。晴れた日蔭は、成都城や周りを照らし、朝の鮮やかな光は散花樓に充満している。その散花樓には黄金を鏤めた窓があって、綺麗に彩色したとびらをはめこみ、珠の簾は巻き上げて、銀鉤にかかっている。 2015年5月2日の紀頌之5つのBlog ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う ...
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