李太白集 276《太白巻二十一48夜泊牛渚懷古》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6961
- 2015/11/23
- 22:32
夜泊牛渚懷古【此地即謝尚聞袁宏詠史處。】 牛渚西江夜,青天無片雲。登舟望秋月,空憶謝將軍。 余亦能高詠,斯人不可聞。明朝掛帆席,楓葉落紛紛。 (この詩は、夜、舟を牛渚に泊し、因って、古を思って作った詩。) 【この地は晋の鎮西將軍謝尚であり、袁宏のかいた詠史でいう所である】 大江の西岸にある牛渚の夜は晴れて、青天には一片の雲だにない。この時、私は舟に居て、秋月の玲瓏たるを望み、古の晋の鎮西將軍...
李太白集 275《太白巻二十一12郢門秋懷》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6956
- 2015/11/22
- 22:10
李白 郢門秋懷 #1 郢門一為客,巴月三成弦。朔風正搖落,行子愁歸旋。 杳杳山外日,茫茫江上天。人迷洞庭水,雁度瀟湘煙。 (荊州に遊んで荊門、五湖、の秋の風情をうたい、眼前の希望として、滄浪に足を洗いたいと詠うもの) 一たび、郢門に客となってより、巴地での月は、三たび上弦の形を成し、三個月を経過した。朔風は、頻りに木の葉をふるい落し、まことに淋しい季節と成ったので、旅人は、早く帰郷したいと思って...
李太白集 259《太白巻二十一34經下邳圯橋懷張子房》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6876
- 2015/11/06
- 22:36
李白 經下邳圯橋懷張子房 子房未虎嘯,破產不為家。滄海得壯士,椎秦博浪沙。 報韓雖不成,天地皆振動。潛匿遊下邳,豈曰非智勇。 (齊魯に遊んだ時、河南道 泗州下邳の圯橋を通りかかって、そこがこの地の出身である張子房の故跡であることを懷いおこしてつくったのである。)むかし張子房が未だ漢の高祖にはまだ遭遇していない頃、すなわち、獲物を決めかねた虎がほえているだけという時で、何でも韓のために仇を取ろう...
李太白集 232《太白巻21-6 太原早秋 (歲落眾芳歇)》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6741
- 2015/10/10
- 22:08
李白 太原早秋 歲落眾芳歇,時當大火流。霜威出塞早,雲色渡河秋。夢繞邊城月,心飛故國樓。思歸若汾水,無日不悠悠。(洛陽で知り合った元演が帰省するのに誘われて太原までの長途の旅をし、その地で客中の情を詠った詩)今年もすでに、半ばを過ぎて下り坂であり、いろんな花が散り去って無くなってしまい、時今しも大火が西流して、秋景色に変わっていく。霜が降りる寒さは、塞の城壁の外では一段と猛威を振るい...
李太白集 132《太白巻二十一安州應城玉女湯作 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6241
- 2015/07/02
- 21:55
安州應城玉女湯作神女歿幽境,湯池流大川。陰陽結炎炭,造化開靈泉。地底爍朱火,沙傍歊素煙。(淮南道 安州に應城縣ある玉女湯で作詩する。)昔、神女は丹を練って、この幽静の仙郷に入っていたが、その後には湯の池がみなぎって、そこから流れ出て大川になるのである。この地の玉女は、陰と陽の二気でもって炭焔が万物を溶解させ、造と化はここに霊泉を開いたのである。地底には赤い炎が燃え盛り、沙傍には白い煙が熱して湧...
李太白集 125《太白巻二十一32-峴山懷古 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6206
- 2015/06/25
- 21:28
李白 峴山懷古 訪古登峴首,憑高眺襄中。天清遠峰出,水落寒沙空。弄珠見遊女,醉酒懷山公。感歎發秋興,長松鳴夜風。(峴山に昇り、羊祜の日を見てこれを弔った)古き時代のことを尋ねてみるためこの峴山の頂に昇り、高い所によって、襄陽の街、その一帯を眺めまわした。天は晴れ渡って遠くの峰まで見通せ、漢水の水は、秋を経て酷く感じ、漁梁洲の砂浜は一望空濶である。大堤の街の珠を佩びたるものは、遊女であることを知...
李太白集 111《太白巻二十一26王右軍 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6136
- 2015/06/11
- 22:36
李白 王右軍 右軍本清真,瀟灑出風塵。山陰過羽客,愛此好鵝賓。掃素寫道經,筆精妙入神。書罷籠鵝去,何曾別主人。(王右軍を務められた王羲之の書が高値が付けられているにもかかわらず、たった数羽の鵝を手に入れるため、注文された老子道経「黄庭経」を写した。俗塵が考えればもったいない話で、会稽の地にとどまり続け、当地の人士と山水を巡り、仙道の修行に励むなど悠々自適の生活を過ごしたと詠う) 2015年6月11...
李太白集 110《太白巻二十一25 西施 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6131
- 2015/06/10
- 21:16
李白 西施 西施越溪女,出自苧蘿山。秀色掩今古,荷花羞玉顏。浣紗弄碧水,自與清波閒。西施は越溪の娘で苧蘿山の麓で生まれた。その秀色は、今古を掩うほどで、他に比べるものがないほであるという、蓮の花でさえ、その娘の玉顏に対すれば、自然に羞じて、その花を落してしまうという。越王句踐は、呉王に献上する美女を国中から選び出し、絶世の妖艶な西施が其撰に当たり峨眉をあげて、呉関に入ることになった。西施は呉王...
李太白集 109《太白巻二十一03夜下征虜亭 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6126
- 2015/06/09
- 22:13
李白 夜下征虜亭 船下廣陵去,月明征虜亭。山花如繡頰,江火似流螢。(揚州より江を下って、金陵に向かったが、夜、征虜亭に赴く途中で作った。) 船は揚州広陵から長江を下って金陵にむかってゆくのだが、おりしも、月が明るく岸の上の征虜亨を照らしているのでよくわかる。江上、岸の山花は、彩るのは紅をさした頬のようである。 江上の漁火は、流れる螢を思わせるものである。 李太白集 109《太白巻二十一03夜下...
李太白集 96《太白巻二十一19江行寄遠 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6061
- 2015/05/27
- 22:05
李白 江行寄遠 刳木出吳楚,危槎百餘尺。 疾風吹片帆,日暮千里隔。別時酒猶在,已為異鄉客。 思君不可得,愁見江水碧。 (長江を下るとき、先に別れをした同僚か後輩、女妓に当てて叙したもの)長江の流れに乗って、呉楚方面に向おうとし、危なっかしいけど、筏のように大きな30m余りの大船である。 李太白集 96《太白巻二十一19江行寄遠 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6061 ...
李太白集 95《太白巻二十一18秋下荊門 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6056
- 2015/05/26
- 22:01
李白 秋下荊門 霜落荊門江樹空,布帆無恙掛秋風。 此行不為鱸魚鱠,自愛名山入剡中。 (暮秋に舟に乗り、荊門から呉に赴くときに作ったもの)霜は荊門に降り、両岸辺の樹々もすでに葉が落ちる暮秋の頃、旅は、「行人安穩、布帆無恙」でつつがなく、秋風をはらんで挂けて、これから呉に向かう。 2015年5月26日の紀頌之5つのBlog ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三...
李太白集 94《太白巻二十一16自巴東舟行經瞿唐峽,登巫山最高峰,晚還題壁 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6051
- 2015/05/25
- 21:55
自巴東舟行經瞿唐峽,登巫山最高峰,晚還題壁 #1江行幾千里,海月十五圓。始經瞿塘峽,遂步巫山巔。巫山高不窮,巴國盡所歷。日邊攀垂蘿,霞外倚穹石。(巴東より船で長江を経て、瞿塘峡を過ぎる。巫山に登るため上陸し、巫山の最高峰に登り、晩には帰ろうとするということを神女廟の壁に題したものである。)扁舟一葉、長江を遡ること幾千里、既に幾日過ぎただろう、江上に泛ぶ月もいつしか十五夜になり、団円になっている。 ...
李太白集 93《太白巻二十一14 荊門浮舟望蜀江 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6046
- 2015/05/24
- 22:04
李白 荊門浮舟望蜀江 春水月峽來,浮舟望安極。 正是桃花流,依然錦江色。 江色綠且明,茫茫與天平。 逶迤巴山盡,搖曳楚雲行。 春の雪解け水の増水は明月峡の彼方より流れてくるのであり、舟を江中に泛べて望むのであるがそう簡単に見えるものではない。今、まさに、桃花の春水に漲るころであって、ここの水はは、依然として蜀の錦江の色と同じである。蜀を離れ、襄陽・荊州・武昌・漢口・洞庭湖・金陵・揚州と...
李太白集 78《太白巻二十一44 宿巫山下 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 5971
- 2015/05/09
- 22:30
宿巫山下昨夜巫山下,猿聲夢裡長。桃花飛綠水,三月下瞿塘。雨色風吹去,南行拂楚王。高丘懷宋玉,訪古一霑裳。渝州を経て三峡を下るため、昨夜、巫山の麓に宿し、猿の悲しく叫びつづけるのを夢の中で聞いた。今、桃花の咲き乱れる三月で、緑を映す澄み切った水が勢いよく流れ、まるで飛ぶように瞿塘峡から下ってくる。 2015年5月9日の紀頌之5つのBlog ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人...
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