李太白集 379《太白巻十四34 贈別王山人歸布山》(王子析道論,) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7473
- 2016/03/11
- 20:40
李白 贈別王山人歸布山 王子析道論,微言破秋毫。還歸布山隱,興入天雲高。 爾去安可遲,瑤草恐衰歇。我心亦懷歸,屢夢松上月。 (王山人が奥山に帰る時、別に際して贈った) 王山人が宇宙の本体たる道を解析して論ずるを聞けば、いかにも微妙で、極めて細かいところまで行き亙り、さすがに、その修養の深いことが分かる。君は、今、ここより還って、山奥に隠遁することとし、歸興は、高く天上の雲に入るばかりで...
李太白集 307《太白巻十四32南陵別兒童入京》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7116
- 2015/12/24
- 22:34
李白 南陵別兒童入京 白酒新熟山中歸,黃雞啄黍秋正肥。 呼童烹雞酌白酒,兒女嬉笑牽人衣。 高歌取醉欲自慰,起舞落日爭光輝。 游說萬乘苦不早。 著鞭跨馬涉遠道。 (玄宗に召されて長安に向かおうとするまえに、南陵にて兒童に別れ京に入る。) 山中にあるわが家に帰ってみれば、新しく濁酒が出来上ったころであり、いま秋たけなわであり、黄色い鶏は収穫後のキビ落のち穂をよく食べたとみえてよ...
李太白集 294《太白巻十四02別魯頌》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7051
- 2015/12/11
- 22:14
李白 別魯頌 誰道泰山高,下卻魯連節。誰云秦軍眾,摧卻魯連舌。獨立天地間,清風灑蘭雪。夫子還倜儻,攻文繼前烈。 (魯頌に別れるにあたって、魯という姓の故を以て、古の魯仲連を引合に出して、その想を構へたのである。) 誰か泰山を高いといふか、魯仲連の高節に比すれば、もとより圧し下れて仕舞うというものだ。誰か秦軍を多勢だというか、魯伸連の舌の先で、散散に打砕かれて仕舞ったという。かの魯伸連は、天...
李太白集 255《太白巻十四11 潁陽別元丹丘之淮陽》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6856
- 2015/11/02
- 22:17
李白 潁陽別元丹丘之淮陽 吾將元夫子,異姓為天倫。本無軒裳契,素以煙霞親。 嘗恨迫世網,銘意俱未伸。松柏雖寒苦,羞逐桃李春。 (潁陽において、元丹丘の淮陽に行くに別れ、即ち、これを送った時の詩である。)われと元夫子とは、異姓でありながら、天倫の兄弟も同じである。軒車冠裳、即ち在官上の交契してはいないが、本来、煙霞の癖を同じゅうして、あい親しんで居た。恨むらくは、世の塵網に迫られて、心上...
李太白集 226《太白巻14-35 江夏別宋之悌》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6711
- 2015/10/04
- 21:05
李白 江夏別宋之悌 楚水清若空,遙將碧海通。人分千里外,興在一杯中。谷鳥吟晴日,江猿嘯晚風。平生不下淚,於此泣無窮。(江夏で宋之悌に別れる。)漢水は澄み切っていて、その色は、青天と一般、しかも楚の国を流れる大江に入って遙かに碧海、東海さんざんにいたる碧の大海原へと通じている。今や、われら両人、人と人とは、千里のかなたにの外にあって、いまたがいに分かれようとしているのに、お互いの趣向にたいする思...
李太白集 172《太白巻巻14-07 留別王司馬嵩》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6441
- 2015/08/11
- 22:17
李白 留別王司馬嵩 魯連賣談笑,豈是顧千金。陶朱雖相越,本有五湖心。余亦南陽子,時為梁甫吟。蒼山容偃蹇,白日惜頹侵。(李白が長安を去るにあたって、王嵩に留別したもの。)魯仲連は談笑を売り物にして、秦から趙を救い名声を博し、平原君から領地をあたえられるというのを辞退し、千金を顧みる事は無かった。陶朱公は、はじめ、范蠡と称して、越王句踐のもとに宰相であったが、本来、五湖に泛ぶ心あって、やがて...
李太白集 147《太白巻十四09-夜別張五》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6316
- 2015/07/17
- 21:31
夜別張五吾多張公子,別酌酣高堂。聽歌舞銀燭,把酒輕羅裳。橫笛弄秋月,琵琶彈陌桑。龍泉解錦帶,為爾傾千觴。(酒を呑みかわし、夜、張五に留別するために作った)わたしは張公子という人物を尊重する。ここで別れを為すにおいて高堂において、酒を酌み交わした.歌を謡い始めると、起ちあがって、銀燭の前で踊り出し、酒樽を手に取れば、白色の羅裳を軽く翻した。並んでいる妓女たちが横笛を秋月の前で吹いてくれ、琵琶で陌上桑...
李太白集 141《太白巻八14-玉真公主別館苦雨贈衛尉張卿,二首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6286
- 2015/07/11
- 22:08
李白 玉真公主別館苦雨贈衛尉張卿,二首之一 秋坐金張館,繁陰晝不開。空煙迷雨色,蕭颯望中來。翳翳昏墊苦,沈沈憂恨催。(玉真公主の別館のサロンに長雨に振り込まれ、長逗留に気兼ねして賦した詩を衛尉である張卿に贈る)公主の別館は、古の金氏と張氏、二氏の邸宅に比すべきこの公主別館に逗留しているところへ、折からの秋の空が搔き曇り、昼になっても鬱陶しく、長雨となった。空には中天に煙雲がかかり、雨色を迷わし...
李太白集 129《太白巻十四25-黃鶴樓送孟浩然之廣陵》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6226
- 2015/06/29
- 22:07
李白 黃鶴樓送孟浩然之廣陵 故人西辭黃鶴樓,煙花三月下揚州。孤帆遠影碧山盡,唯見長江天際流。(黄鶴楼で送別の筵を開き、孟浩然が広陵にゆくのを見送る。)いましも、わたしの親しき友、孟浩然が、ここ街の西方、武昌の黄鶴楼を立ち去って、春景色にがすんで、牡丹咲き誇る弥生三月、揚州へと下って行くということで、楼頭の別れの酒を傾けたのである。孟浩然は一槽の帆かけ舟に乗ったが、東風、追い風に乗って遠ざかりゆく...
李太白集 107《太白巻十四19金陵酒肆留別 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6116
- 2015/06/07
- 22:23
李白 金陵酒肆留別 風吹柳花滿店香,吳姬壓酒喚客嘗。金陵子弟來相送,欲行不行各盡觴。請君試問東流水,別意與之誰短長。(詩は金陵を立つ時の別れの詩で、呉の美女がいる酒肆(しゅし)に知友が集まり、送別の宴を催してくれる。)風は柳絮(りゅうじょ)を吹き散らし、酒場は香ばしい匂いで満ちる。呉の美女が酒をしぼって客を呼び 味見をさせてくれる。金陵の若者たちが集まって別れの宴を開いてくれ、行こうとするが立...
李太白集 106《太白巻十四18口號〔口號留別金陵諸公〕 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6111
- 2015/06/06
- 22:29
李白 口號〔口號留別金陵諸公〕 食出野田美,酒臨遠水傾。東流若未盡,應見別離情。(剡中に赴くにあたって金陵の諸公に留別するに、本心を推察できるような話しぶりをする)この筵宴、肴核とするところはすべて野田から出た菜蔬のものであり、その味わいは、きわめて淡泊で、美味である。そして、遠水に臨んで、酒を傾けているのである。東西南北からの支流から合流した流れはすべてを集めて東流する長江のながれは尽きること...
李太白集 105《太白巻十四16別儲邕之剡中 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6106
- 2015/06/05
- 20:14
李白 別儲邕之剡中 借問剡中道,東南指越鄉。舟從廣陵去,水入會稽長。竹色溪下綠,荷花鏡裡香。辭君向天姥,拂石臥秋霜。(李白が剡中に赴く際、儲邕に留別したもの。)剡中への通路は、何処なのかと尋ねたら、東南にむかって越鄉を指し、その方向に進めばよいと教えてくれた。舟は、ここ広陵より出発し、運河、水路を遠く行けば、会稽に入るのである。その間の景色には、溪下に竹林が茂り、綠の色に染まる中をすすみ、鏡の...
李太白集 104《太白巻十四14廣陵贈別 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6101
- 2015/06/04
- 21:00
李白 廣陵贈別 玉瓶沽美酒,數里送君還。繫馬垂楊下,銜杯大道間。天邊看淥水,海上見青山。興罷各分袂,何須醉別顏。(この詩は、広陵に於いて遠行する行人に贈ったもの)白磁の輝く酒瓶に美酒を買って満たす、そして、此の酒を携えて、数里の道を歩いてゆき、君を送別するためである。ようやく君に追いついたので枝が茂った楊柳の下に馬をつないだ。そして、大道の傍らで道祖神を祭って道中の安全を祈るために盃を含んで旅...
李太白集 85《太白巻十四29 渡荊門送別 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6006
- 2015/05/16
- 22:35
渡荊門送別渡遠荊門外,來從楚國遊。山隨平野盡,江入大荒流。月下飛天鏡,雲生結海樓。仍連故鄉水,萬里送行舟。(江陵にいた時、荊門から宜都にいたる人を送ったもので、送別の詩。)荊門山外、船津は遠くて、長江を渡るのは、容易の事ではない。遠く荊門に外までやってきて、はるばると楚の国から旅をしてきた。 2015年5月16日の紀頌之5つのBlog ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、...
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