李太白集 378《太白巻十二06-夕霽杜陵登樓寄韋繇》 (浮陽滅霽景) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7468
- 2016/03/10
- 20:11
李白 夕霽杜陵登樓寄韋繇 浮陽滅霽景,萬物生秋容。登樓送遠目,伏檻觀群峰。 原野曠超緬,關河紛雜重。清暉映竹日,翠色明雲松。 (夕方雨の新に霽れし時、旧の杜陵の地に在る某樓に登り、その感懐を写して、韋繇といふ人に寄せた) 雨がやみ霽れてくると、空の色は晶明瑩徹になる、やがて、夕日がしずんで次第に薄くなり、折から、萬物は、秋容を生じるようになる。かくて、旧の杜陵の地に在る某樓に登り、遠目を放って四...
李太白集 377《太白巻巻十二05-《望終南山寄紫閣隱者》(出門見南山) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7463
- 2016/03/09
- 20:57
李白 望終南山寄紫閣隱者出門見南山,引領意無限。秀色難為名,蒼翠日在眼。有時白雲起,天際自舒卷。心中與之然,託興每不淺。何當造幽人,滅跡棲絕巘。(終南山を望み山中の紫閣峰邊に住んで居る隠者輩に寄せた詩)門を出でて南方を臨めば、終南山が見えるので、首を延ばして、じつと見惚れて居る間に、無限の思いに沈むのである。終南山辺りの蒼翠は、日日眼前に在って、格別珍らしくもないが、その秀色は、何とも名づけ難く...
李太白集 269《太白巻12-16月夜江行寄崔員外宗之》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6926
- 2015/11/16
- 20:50
月夜江行寄崔員外宗之 #1 飄飄江風起,蕭颯海樹秋。登艫美清夜,掛席移輕舟。 月隨碧山轉,水合青天流。杳如星河上,但覺雲林幽。 (この詩は、月夜、揚子江を航行し、員外部の雀宗之に寄せたもの) 諷諷と軽く馨って、江上の清風吹き起り、それが海樹を描かせば、諾楓として、秋孝を起す。その時、舷頭に坐して、美しい清夜の風景を賞しつつ、高く帆を掛けて、軽舟を移して江中を進行した。すると、月は碧山に随って...
李太白集 268《太白巻12-09寄淮南友人》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6921
- 2015/11/15
- 21:09
李白 寄淮南友人 紅顏悲舊國,青歲歇芳洲。不待金門詔,空持寶劍遊。 海雲迷驛道,江月隱鄉樓。復作淮南客,因逢桂樹留。 (淮南にいる友人に寄せたもの) わたしは、紅顔の少年の時分に旧國を去り、淮水の連なる芳洲において、春の景色を眺めたものである。そして、地方で推薦を受け、それをもって朝廷の金門に待詔しているにもかなわず、賓剣を持して、四方に遊侠してあるくのである。見わたせば、海に連なる雲は、驛幹道...
李太白集 254《太白巻12-12淮陰書懷寄王宗成》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6851
- 2015/11/01
- 21:57
李白 淮陰書懷寄王宗成 沙墩至梁苑,二十五長亭。大舶夾雙艣,中流鵝鸛鳴。 雲天掃空碧,川嶽涵餘清。飛鳧從西來,適與佳興并。 (淮陰に流寓していた時、賦して宋城縣令の王某に贈った) 私はここに来る途中、沙墩を過ぎたところで、君の居る梁苑の地までは、二十五長亭であるから250里の所まで来ている。 その間には、川があって、大船には櫓を二挺つけ、中流において舟人が騒ぐ声は、まるで鵝鸛の啼き騒ぐ声のよ...
李太白集 236《太白巻12-7 秋夜宿龍門香山寺,奉寄王方城十七丈、奉國瑩上人、從弟幼成令問》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6761
- 2015/10/14
- 22:19
李白 秋夜宿龍門香山寺,奉寄王方城十七丈、奉國瑩上人、從弟幼成令問 朝發汝海東,暮棲龍門中。水寒夕波急,木落秋山空。望極九霄迥,賞幽萬壑通。目皓沙上月,心清松下風。 (秋の夜、龍門山の香山寺に宿したことにより、この詩を賦して方城の王十七丈に寄せ、奉國寺の瑩上人、二人の從弟である幼成と令問におくったものである)朝早く、汝水の東を出発し、暮れには龍門山の山中に投宿した。秋も深まり、水は寒く、...
李太白集 207《太白巻12-21 北山獨酌寄韋六》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6616
- 2015/09/15
- 22:06
李白 北山獨酌寄韋六 巢父將許由,未聞買山隱。道存跡自高,何憚去人近。紛吾下茲嶺,地閒喧亦泯。 (嵩山の北山において独酌しつつ、韋六というものに寄せた詩)巢父と許由は耳を洗って隠遁したものだが、ところが山を買ってしかる後に隠遁したというような話は未だに聞いたことが無い。つまり、道家の道にして存すれば、その人の行跡、自ずから高く、大隠は市中に棲むというように、人間を去ること近くとも、そんな...
李太白集 206《太白巻12-1 安陸白兆山桃花岩寄劉侍御綰》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6611
- 2015/09/14
- 22:31
李白 安陸白兆山桃花巖寄劉侍御綰 雲臥三十年,好閒復愛仙。蓬壺雖冥絕,鸞鶴心悠然。歸來桃花巖,得憩雲窗眠。對嶺人共語,飲潭猿相連。時昇翠微上,邈若羅浮巔。(李白が再び安陸縣西の白兆山なる桃花巖に籠ったに就いて、侍御史の劉綰に寄せた詩である)われ、山にこもり白雲に臥して暮らして30年、その間、生来の閑暇を好んで隠遁し、それはまた神仙の道を愛しているからである。蓬萊山は杳冥の際にありと雖も...
李太白集 146《太白巻十二04-秋山寄衛尉張卿及王徵君》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6311
- 2015/07/16
- 22:17
李白 秋山寄衛尉張卿及王徵君 何以折相贈,白花青桂枝。月華若夜雪,見此令人思。雖然剡溪興,不異山陰時。明發懷二子,空吟招隱詩。(李白が、長安近郊の隠遁者を訪ね、秋、そのどこかわからぬ山中にこもったときのことをうたったものを衛尉である張卿、及び王徵君に寄せた。)山中には白い花の咲く青桂樹があるから、これを折って遙か先の君に贈りたいと思う。今宵の月は花のように明るく、万地にまるで雪が降り積もってい...
李太白集 123《太白巻十二03-寄弄月溪吳山人 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6196
- 2015/06/23
- 21:45
李白 寄弄月溪吳山人 嘗聞龐德公,家住洞湖水。終身棲鹿門,不入襄陽市。夫君弄明月,滅景清淮裡。高蹤邈難追,可與古人比。清揚杳莫睹,白雲空望美。待我辭人間,攜手訪松子。(弄月溪に隠遁していた吳山人に送った詩であるが、道士に関する資料は残されていないことが多いので不明。)むかし、薬草を取りに山に入ったが帰ってこなかった漢末の人龐德公は、鹿門山に棲み、山公と同じように襄陽の高陽池で「洞湖の水」という...
李太白集 103《太白巻十二02淮南臥病書懷寄蜀中趙徵君蕤 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6096
- 2015/06/03
- 22:02
李白 淮南臥病書懷寄蜀中趙徵君蕤 吳會一浮雲,飄如遠行客。功業莫從就,歲光屢奔迫。良圖俄棄損,衰疾乃綿劇。古琴藏虛匣,長劍掛空壁。楚冠懷鍾儀,越吟比莊舃。(李白が淮南に遊んでいるとき、病気になり、その時の様子を蜀の旧友である趙蕤によせたもの。)吳會には、一つの浮浪雲が浮かんでいる。飄々として遠くへ行く旅人のようである。旅人である自分も、まさしく雲のようである。私も故郷を出たものの、功業いまだ就...
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