李太白集 374《太白巻六10-《同族弟金城尉叔卿燭照山水壁畫歌》 (高堂粉壁圖蓬瀛) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7448
- 2016/03/06
- 21:45
李白詩 同族弟金城尉叔卿“燭照山水壁畫”歌 #1 高堂粉壁圖蓬瀛,燭前一見滄洲清。 洪波洶湧山崢嶸,皎若丹丘隔海望赤城。 光中乍喜嵐氣滅,謂逢山陰晴後雪。 (李白の族弟である金城尉の叔卿を訪ね、夜、燭を秉って山水壁畫を照らしてじっくり見てこの絵の歌をつくった) 君が高堂の白壁には、名手の手に成れる蓬莱、瀛洲の国があるというので、燭を秉って之を照らし、滄洲の遠く清らかで広がる趣を一見した。...
李太白集 373《太白巻六07 西嶽雲臺歌送丹丘子》 (西嶽崢嶸何壯哉) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7443
- 2016/03/05
- 21:51
李白 西嶽雲臺歌送丹丘子 西嶽崢嶸何壯哉,黃河如絲天際來。 黃河萬里觸山動,盤渦轂轉秦地雷。 (華山の雲臺峰に元丹邱先生が歸隠するのを送る詩) 西嶽の華山は、崢嶸と天に聳えて、実に壮観であって、その絶頂に登って遥かに下方を望めば黄河は、絲の如く細く、遥かにに西北の天際から流れてくるのが見える。抑も、黄河は、万里の塞外からきて、このやま麓に触れ、これを動かすが如き勢であって、ぐるぐると廻る...
李太白集 372《太白巻六05 玉壺吟》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7438
- 2016/03/04
- 21:19
李白 玉壺吟 烈士擊玉壺,壯心惜暮年。三杯拂劍舞秋月,忽然高詠涕泗漣。 鳳凰初下紫泥詔,謁帝稱觴登御筵。揄揚九重萬乘主,謔浪赤墀青瑣賢。 (玉壷を傾けて酔余の時に思いついたことを詠う) 我は、烈士の志をもつ者であり、胸におさめた不平や、鬱憤を除去するにもっともよいのが、玉壺を撃って調子を取って歌うことであるし、今、まさに歳暮であるから、衰えぬ壮大な志を詠いつつ、魏の曹操のように「烈士暮年,壯心不...
李太白集 371《太白巻卷六04-《侍從宜春苑,奉詔賦龍池柳色初青,聽新鶯百囀歌》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7433
- 2016/03/03
- 20:20
李白 侍從宜春苑,奉詔賦龍池柳色初青,聽新鶯百囀歌 東風已綠瀛洲草,紫殿紅樓覺春好,池南柳色半青青。 縈煙嫋娜拂綺城,垂絲百尺掛雕楹。 (天子に興慶宮の宜春苑に扈従して「龍池柳色初青、聴新鶯百囀」(龍池の柳色はじめて青く、新鴬の百囀を聴く)ということを題にして、歌を作れという勅命を受けに賦して作つた歌である) 東方の仙人の島の瀛洲と見紛う宜春苑には春を呼ぶ風、東風が緩やかに吹き渡って、満地の草...
李太白集 265《太白巻八34鄴中王大勸入高鳳石門山幽居》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6906
- 2015/11/12
- 22:02
李白 鄴中王大勸入高鳳石門山幽居 一身竟無託,遠與孤蓬征。千里失所依,復將落葉并。 中途偶良朋,問我將何行。 (この詩は、李白が鄴中において、王勸というものに会い、その高鳳幽居の遺跡たる石門山に入ろうとするのを聞いてこの詩を作って送ったもの) わが一身は、寄託するところなく、さながら、孤蓬が轉蓬するように、遠く飛び散っていくようなものである。又、千里四方、依るところなく、その上、落葉と...
李太白集 252《太白巻06-02南都行》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6841
- 2015/10/30
- 22:39
李白 南都行 南都信佳麗,武闕橫西關。白水真人居,萬商羅廛闤。 高樓對紫陌,甲第連青山。此地多英豪,邈然不可攀。 陶朱與五羖,名播天壤間。麗華秀玉色,漢女嬌朱顏。 (光武帝の故里で、古くは南都とされた、南陽の歌) 南陽は、世に南都と称せられるだけあって、風物は、まことに佳麗であり、武闕山は西境に横って、自然の関門をなして居る。ここは、むかし、光武帝の故里であって、今では、物持ちの...
李太白集 222《太白巻6-1 襄陽歌》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6691
- 2015/09/30
- 22:52
李白 襄陽歌 落日欲沒峴山西,倒著接離花下迷。襄陽小兒齊拍手,攔街爭唱白銅鞮。傍人借問笑何事,笑殺山翁醉似泥。 (襄陽の名所旧跡について興をよせ,酒を頌える歌であると同時に山簡の賛歌でもある。) まっ赤な夕日が幌山の西に今日も沈もうとしている。我独り、ここに来れば、山間のように白い帽子をさかさまにかぶって、花ざかりの木の下を、ふらりふらりと彷徨う。すると、その態度がなんだかおかしいと見えて、...
李太白集 169(改訂版) 《巻06-08 元丹丘歌》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6426
- 2015/08/08
- 21:36
李白 元丹丘歌 元丹丘,愛神仙。朝飲潁川之清流,暮還嵩岑之紫煙。三十六峰長周旋,長周旋。躡星虹,身騎飛龍耳生風。橫河跨海與天通,我知爾遊心無窮。(元丹邱をたたえる歌)元丹邱は神仙を愛した。長生不死の道術を修めている。そこで、朝には、少室山に源としながれる清流は許由が耳の汚れとしてこの川で洗い清めた潁川の清流を飲み、夕べには、仙郷の紫煙がふかくたちこめる嵩山に帰って行く。嵩山の三十六峰の間をのん...
李太白集 168(改訂版) 《巻06-12 梁園吟》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6421
- 2015/08/07
- 22:03
李白 梁園吟 我浮黃雲去京闕,掛席欲進波連山。天長水闊厭遠涉,訪古始及平臺間。平臺為客憂思多,對酒遂作梁園歌。卻憶蓬池阮公詠,因吟淥水揚洪波。(長安、洛陽、嵩陽、河南、安陸と転々とした第一次在京期、長安を離れて梁園に遊んだおりに作ったものである。)私は、今、黄河に浮かんで都より遠ざかる。東の方、汴、梁の地へ来たので、これから、舟にむしろの帆を高く掛けて進もうとおもうが、黄河の波...
李太白集 139《太白巻六06-邠歌行上新平長史兄粲》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6276
- 2015/07/09
- 22:46
邠(豳)歌行上新平長史兄粲邠谷稍稍振庭柯,涇水浩浩揚湍波。哀鴻酸嘶暮聲急,愁雲蒼慘寒氣多。憶昨去家此為客,荷花初紅柳條碧。(新平郡の長史である族兄の李粲というものに贈ったもの)秋の季節もいい時季に、身は依然として、邠州の谷間に寓居しているが、庭には木樹は、葉が落ちつくして枝だけがにょきにょきと交差している。涇水は漲って早瀬の波をうって流れている。その時、大雁は夕暮れにあたって悲しい声を残して飛んでゆ...
李太白集 122《太白巻白毫子歌 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6191
- 2015/06/22
- 22:31
李白 白毫子歌淮南小山白毫子,乃在淮南小山裡。夜臥松下雲,朝餐石中髓。小山連綿向江開,碧峰巉巖綠水迴。余配白毫子,獨酌流霞杯。(神道の道に志があり、白毫子の後を継ごうということで、淮南王の君臣が仙去したことを思慕する意をのべたもの)白毫子というのは、淮南王に昵近していた小山の仲間の一人で、その文藻を以て世に知られているが、後には淮南の小山の裡というところに、隠遁して仙道を学んでいた。夜には、松下...
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