李太白集 397《太白巻23-02效古二首其一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7573
- 2016/04/04
- 19:58
李白 效古,二首之一 #1 朝入天苑中,謁帝蓬萊宮。青山映輦道,碧樹搖蒼空。謬題金閨籍,得與銀臺通。 (古詩の體に倣ったという詩) 朝に禁苑の中に入り、蓬莱宮に於いて天子に謁見した。終南の山色は、御輦の通行する路に映じ、碧樹は煙れる空に揺き、まことに長閑かなものでめでたいものである有様で、さすがに、太平の気象である。かくて、誤って、金馬門に籍を置くことになり、そこへ行く道は、右銀臺門と通じ、...
李太白集 332《太白巻二28 胡無人》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7233
- 2016/01/23
- 22:34
李白 胡無人 嚴風吹霜海草凋,筋幹精堅胡馬驕。漢家戰士三十萬,將軍兼領霍嫖姚。 流星白羽腰間插,劍花秋蓮光出匣。天兵照雪下玉關,虜箭如沙射金甲。 (開元の末から天寳の初めに異民族を征討したことについてのべたもの) 厳しい冬の風が霜を帯びて吹き荒めば、海藻が全てしおれ枯れつくした砂漠になっていて、弓矢も丈夫にできており、胡馬も、勢い盛んにして、いよいよ胡人が南下して国境周辺に入寇す...
李太白集 331《太白巻二25 上雲樂》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7228
- 2016/01/22
- 21:34
李白 上雲樂 金天之西,白日所沒。康老胡雛,生彼月窟。 巉巖容儀,戌削風骨。碧玉炅炅雙目瞳,黃金拳拳兩鬢紅。 (老胡の文康が朝廷に来て、種々の戯を爲すことよりはじめ、やがて乱後の清平に及び、老胡が技を献ずるの偶然ならざるを言い、その上で、聖天子の万歳を壽したのであるに擬してこの詩を作った。) 西域極遠の地たる金天の西は、太陽の没するところである。それは、音に名高き老いたる胡人の文康といふも...
李太白集 330《太白巻二21 夜坐吟》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7223
- 2016/01/21
- 22:50
李白 夜坐吟 冬夜夜寒覺夜長,沈吟久坐坐北堂。冰合井泉月入閨,金缸青凝照悲啼。 金缸滅,啼轉多。掩妾淚,聽君歌。歌有聲,妾有情。情聲合,兩無違。 一語不入意,從君萬曲梁塵飛。 この詩は、(冬の夜に、美人の歌うのを聞いて、歌の声のよさよりも歌う心の深さを貴ぶ、いくら歌がうまくっても、その深い意味を理解し表現するのでなければ聞くに足らない、)と詠っている。 冬の夜は長い、夜の寒さがきび...
李太白集 329《太白巻二18 春日行》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7218
- 2016/01/20
- 22:36
李白 春日行(君王の遊楽を詞す歌。) 深宮高樓入紫清,金作蛟龍盤繡楹。佳人當窗弄白日,絃將手語彈鳴箏。 春風吹落君王耳,此曲乃是昇天行。因出天池泛蓬瀛,樓船蹙沓波浪驚。 皇城の奥深いところに立ち並ぶ高楼は、大空を衝くばかり、黄金で蛟龍を作り、彫刻や刺繍などを巻き付けて飾ってある母屋の正面の丸柱などを廻ってみごとである。その見事なることは、心も言東も及ばぬ程で、そこに、...
李太白集 328《太白巻二11 飛龍引,二首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7213
- 2016/01/19
- 21:41
李白 龍引,二首之一 黃帝鑄鼎於荊山,鍊丹砂。丹砂成黃金,騎龍飛上太清家。 雲愁海思令人嗟,宮中綵女顏如花。 飄然揮手凌紫霞,從風縱體登鸞車。 登鸞車,侍軒轅。遨遊青天中,其樂不可言。 (黃帝が鼎湖丹成って後、龍に騎乗して雲上に上昇したことを述べたもので、其一は、もっぱら上昇の楽しみをのべる。) 黃帝は、首山の銅を采って、荊山の下において鼎を鋳造した。それは、丹砂を練る爲であった。丹砂は、幾度か...
李太白集 235《太白巻2-8 將進酒》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6756
- 2015/10/13
- 21:27
李白 將進酒 君不見黃河之水天上來,奔流到海不復迴。君不見高堂明鏡悲白髮,朝如青絲暮成雪。 人生得意須盡歡,莫使金樽空對月。天生我材必有用,千金散盡還復來。 (富貴貧賤、皆一時の事であり、くよくよ考える事は無い、ただ飲んで酔えばよいのだ、だから、酒をお勧めしよう) 黄河九曲の水は天上からすさまじい勢いで流れ下る、奔流矢の如く東に向かって流れ、やがていったん海に流れ込めば、もはやは帰ってきたり...
李太白集 195《太白巻2-20前有一樽酒行【前有樽酒行】,二首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6556
- 2015/09/03
- 22:03
李白 前有一樽酒行,二首之二 琴奏龍門之綠桐,玉壺美酒清若空。催弦拂柱與君飲,看朱成碧顏始紅。 胡姬貌如花,當壚笑春風。笑春風,舞羅衣,君今不醉將安歸。 (古楽府の同題詩は賓主の長寿を祝うものであるが、李白はこの詩では、時に及んでまさに行楽すべしということを詠っている。)その二 龍門の緑桐の樹で作った良い琴瑟を用意し、輝くきれいな壺に美味しい清酒を入れて用意すると澄み切った良いお酒はまるで...
李太白集 194《太白巻2-19前有一樽酒行【前有樽酒行】,二首之一》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6551
- 2015/09/02
- 21:38
李白 前有一樽酒行【前有樽酒行】,二首之一 春風東來忽相過,金樽淥酒生微波。落花紛紛稍覺多,美人欲醉朱顏酡。青軒桃李能幾何,流光欺人忽蹉跎。君起舞,日西夕。當年意氣不肯平,白髮如絲歎何益。(古楽府の同題詩は賓主の長寿を祝うものであるが、李白はこの詩では、時に及んでまさに行楽すべしということを詠っている。)春風は東から吹いて來るとたちまち春が過ぎてしまうので、金の大盃にそそがれた春に搾った澄み...
李太白集 158《太白巻02-30 俠客行》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6371
- 2015/07/28
- 21:20
李白 俠客行趙客縵胡纓,吳鉤霜雪明。銀鞍照白馬,颯沓如流星。十步殺一人,千里不留行。事了拂衣去,深藏身與名。(侠遊二十五曲の一つである「侠客行」任侠の士を詠うもの)この剣客は趙の地の出身で、飾も何もない粗末な冠の紐を帯び、その服装ははなはだみぐるしいが、呉の国の剣先の曲った短剣は刃先は霜雪のように鋭い業物と見える。かくて、銀鞍を白馬に置き、馬上豊かに乗り出せば、その速いことは、流星のようである。...
李太白集 157《太白巻02-15 行路難三首 其三》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6366
- 2015/07/27
- 21:38
李白 行路難,三首之三 #1有耳莫洗潁川水,有口莫食首陽蕨。含光混世貴無名,何用孤高比雲月。吾觀自古賢達人,功成不退皆殞身。子胥既棄吳江上,屈原終投湘水濱。(みずからの人生行路は困難なものであるが、滄海の万里の波をのりこえていくような時期がいつかは来るということを心にとめていきると詠う。)その三才あるも、全く用いられず“行路は難し”であり、じっとしていても良い様なものだが、決してそうではない。その...
李太白集 156《太白巻02-14 行路難三首 其二》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6361
- 2015/07/26
- 22:06
李白 行路難,三首之二 大道如青天, 我獨不得出。 羞逐長安社中兒,赤雞白狗賭梨栗。彈劍作歌奏苦聲,曳裾王門不稱情。淮陰市井笑韓信,漢朝公卿忌賈生。(みずからの人生行路は困難なものであるが、滄海の万里の波をのりこえていくような時期がいつかは来るということを心にとめていきると詠う。)その二長安の街の縦横に通ずる大通り、出入自在、何処にでも行かれそうなものであるというものであるが、我独り、こ...
李太白集 155《太白巻02-13 行路難三首 其一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6356
- 2015/07/25
- 22:06
李白 行路難,三首之一金樽清酒斗十千,玉盤珍羞直萬錢。停杯投箸不能食,拔劍四顧心茫然。欲渡黃河冰塞川,將登太行雪滿山。閒來垂釣碧溪上,忽復乘舟夢日邊。行路難,行路難,多岐路,今安在。長風破浪會有時,直掛雲帆濟滄海。(みずからの人生行路は困難なものであるが、滄海の万里の波をのりこえていくような時期がいつかは来るということを心にとめていきると詠う。)金の樽にたたえた聖人の酒、清酒は一斗が一万斛もたた...
李太白集 154《太白巻02-04 梁甫吟》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6351
- 2015/07/24
- 21:25
李白 梁甫吟 長嘯梁甫吟。 何時見陽春。君不見朝歌屠叟辭棘津、八十西來釣渭濱。 寧羞白發照淥水。逢時壯氣思經綸。 廣張三千六百鉤。 風期暗與文王親。 大賢虎變愚不測。 當年頗似尋常人。(呂尚に学び、諸葛亮を学んで、梁甫吟を詠う)ああここに有志の士がいる、いずれの時に明主に遭遇し、大いに用いられ、持っている志を伸ばせるのか、ここにいにしえの英雄、諸葛亮を学び、大声を発して梁甫吟を...
李太白集 153《太白巻02-03 蜀道難》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6346
- 2015/07/23
- 22:47
李白 蜀道難 噫吁戲危乎高哉!蜀道之難難於上青天。蠶叢及魚鳧,開國何茫然。爾來四萬八千歲,不與秦塞通人煙。西當太白有鳥道,可以橫絕峨眉巔。(蜀への道の難しさ。長安から蜀へ向かう蜀道についてあらゆる方面から、険艱を詳述して賦としている。)ああ、何と危うく、高いことか。蜀に行く道の難儀ことよ、その難しさは青空に登るよりもなお難しいだろう。蜀王の蚕叢、さらには魚鳧、かれらの開国の世に何と遠くたどり...
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