太白集 390《太白巻十六33 送長沙陳太守,二首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7538
- 2016/03/25
- 21:54
李白 金門答蘇秀才 君還石門日,朱火始改木。春草如有情,山中尚含綠。 折芳愧遙憶,永路當日勗。遠見故人心,平生以此足。 (この詩は、李白が翰林に供奉し、宮禁に出入して居た頃、蘇秀才が詩を寄せたのに答へて作ったのである。) 君が以前に隠遁していた石門に還える日、火を取る燧の木を改めるくらいの時間であった。つまり、時候が換ったが、春草は依然として、情あるが如く、山中においては、なお緑の色を含み、...
李太白集 389《太白巻十六32 送長沙陳太守,二首之一》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7533
- 2016/03/24
- 21:24
李白 送長沙陳太守,二首之一 長沙陳太守,逸氣凌青松。英主賜五馬,本是天池龍。 湘水迴九曲,衡山望五峰。榮君按節去,不及遠相從。 (長沙郡の陳太守が潭州に赴くを送る詩、二首の一) 今次、長沙太守に任命された陳君は、まことにあっぱれな人物で、逸気は、青松を凌がんばかりで、大いに俗離れしている。それから、天地の龍種とも称すべき名馬五頭を天子よりたまわり、それに騎して、任地に向うことである。や...
李太白集 388《太白巻十六26 送祝八之江東賦得浣紗石》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7528
- 2016/03/23
- 22:00
李白 送祝八之江東賦得浣紗石 西施越溪女,明豔光雲海。未入吳王宮殿時,浣紗古石今猶在。 桃李新開映古查,菖蒲猶短出平沙。 (祝八の江東にゆくを送るにつけ、その地の名勝を選んで、各々題し、つまり、浣紗石を詠ずるその中に於て、送別の意をしめしたもの) 西施は、もと越渓に生まれた女で、その容光の明艶異常なることは、雲なす海をも照らす位のひとであった。そして未だ呉王の宮殿に入ってしまう前のとき、...
李太白集 387《太白巻十六23-《送白利從金吾董將軍西征》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7523
- 2016/03/22
- 21:58
李白 送白利從金吾董將軍西征 西羌延國討,白起佐軍威。劍決浮雲氣,弓彎明月輝。 馬行邊草綠,旌卷曙霜飛。抗手凜相顧,寒風生鐵衣。 (秦の白起ともいうべき白利君が、金吾将軍董某に従って、西羌征討に出かけるのを送る詩) 西域の羌といわれる吐蕃は、国際的征伐として、数しば兵を動かしたが、のびのびに成って、まだ十分に片が付かない。そこで、今のたび、君は金吾將軍の幕府に参し、軍威を佐けて、愈いよ出...
李太白集 386《太白巻十六21 送族弟綰從軍安西》(漢家兵馬乘北風) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7508
- 2016/03/19
- 22:28
李白 送族弟綰從軍安西 漢家兵馬乘北風,鼓行而西破犬戎。爾隨漢將出門去,剪虜若草收奇功。 君王按劍望邊色,旄頭已落胡天空。匈奴繫頸數應盡,明年應入葡萄宮。 (安西都護府に従軍して赴く族弟綰を送る詩) 今や、中国の兵馬は、北風に乗じて、勢すさまじく、そして、鼓を打撃ちつつ、西に向って進行し、必ず西戎を破って見せるという手筈である。汝は、中国の大将軍に従う為に門を出でて従軍し、胡虜を斬ること草を薙ぐ...
李太白集 385《太白巻十六18-3-《送外甥鄭灌從軍,三首之三》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7503
- 2016/03/18
- 22:10
李白 送外甥鄭灌從軍,三首之三 月蝕西方破敵時,及瓜歸日未應遲。斬胡血變黃河水,梟首當懸白鵲旗。 (外甥の一人鄭灌というものの従軍を送って作った詩)その三 もうすぐ月蝕になるという、それは西方の敵を討つ時期が来たということを意味する、瓜期に及んで帰るという故事ということを言うが、まさにそのこと言っている秋の期日、規定がせまってきたということである。されば、速かに兵を進めて胡虜を斬り、その...
李太白集 384《太白巻十六18-2 送外甥鄭灌從軍,三首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7498
- 2016/03/17
- 21:59
李白 送外甥鄭灌從軍,三首之二 丈八蛇矛出隴西,彎弧拂箭白猿啼。破胡必用龍韜策,積甲應將熊耳齊。 外甥の一人鄭灌というものの従軍を送って作った詩)その二 汝は、一丈八尺もある大きな蛇矛をたずさえて、しづしづと隴西から出てきたので、さながら、音に聞く古しえの壮士の通りであり、そして、弓を引き搾り、箭をはなって番うと、むかしの養由基を其の儘に、白猿は驚いて泣き叫ぶのである。汝の材武、かくの如...
李太白集 383《太白巻十六18-1 送外甥鄭灌從軍,三首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7493
- 2016/03/16
- 21:36
李白 送外甥鄭灌從軍,三首之一 六博爭雄好彩來,金盤一擲萬人開。丈夫賭命報天子,當斬胡頭衣錦回。 (外甥の一人鄭灌というものの従軍を送って作った詩) たとへば、六博の戯をなして雄をあらそうように、よい賽の目が出てくれれば、「金盤一擲」と声をあげて大きな賭けをして、たちまち大もうけをなして、萬人を驚かすことも出来る。 今、汝は従軍するとのことであるが、天晴、丈夫たるもの、その身命を賭して、...
李太白集 382《太白巻十六13 送張遙之壽陽幕府》 (壽陽信天險,) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7488
- 2016/03/15
- 22:18
李白 送張遙之壽陽幕府 壽陽信天險,天險橫荊關。苻堅百萬眾,遙阻八公山。 不假築長城,大賢在其間。戰夫若熊虎,破敵有餘閒。 (張遥といふものが、壽春に駐在する将軍の幕下に身を投せるが為に、はるばる壽春に出かけるに就いて、これを送る為に作った) 壽春城は、まことに天険で、南方の楚地、荊門から関門として続く天然の要害の地によって、まもられている。横たわっている。むかし、苻堅は、百万の衆を率...
李太白集 381《太白巻十六10 送程劉二侍郎兼獨孤判官赴安西幕府》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7483
- 2016/03/14
- 21:22
李白 送程劉二侍郎兼獨孤判官赴安西幕府 安西幕府多材雄,喧喧惟道三數公。繡衣貂裘明積雪,飛書走檄如飄風。 朝辭明主出紫宮,銀鞍送別金城空。天外飛霜下蔥海,火旗雲馬生光彩。 胡塞清塵幾日歸,漢家草綠遙相待。 (侍御劉胱、及び程某、判官獨孤峻の三人が、安西都護府に赴任するのを送る詩) 安西都護府は、西域一帯の地を牽制するから、その必要上、才気雄傑の人が多いが、その中でも、喧喧として、人口に上...
李太白集 381《太白巻十六10 送程劉二侍郎兼獨孤判官赴安西幕府》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7483
- 2016/03/13
- 22:03
李白 送程劉二侍郎兼獨孤判官赴安西幕府 安西幕府多材雄,喧喧惟道三數公。繡衣貂裘明積雪,飛書走檄如飄風。 朝辭明主出紫宮,銀鞍送別金城空。天外飛霜下蔥海,火旗雲馬生光彩。 胡塞清塵幾日歸,漢家草綠遙相待。 (侍御劉胱、及び程某、判官獨孤峻の三人が、安西都護府に赴任するのを送る詩) 安西都護府は、西域一帯の地を牽制するから、その必要上、才気雄傑の人が多いが、その中でも、喧喧として、人口に上...
李太白集 380《太白巻十六08 送竇司馬貶宜春》 (天馬白銀鞍,) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7478
- 2016/03/12
- 21:17
李白 送竇司馬貶宜春 天馬白銀鞍,親承明主歡。鬥雞金宮裡,射雁碧雲端。 堂上羅中貴,歌鍾清夜闌。何言謫南國,拂劍坐長歎。 趙璧為誰點,隋珠枉被彈。聖朝多雨露,莫厭此行難。 (竇某が何か罪を得て、宜春の司馬に貶せられ、いよいよ赴任するに際し、慰藉の意を寓して、その行を送った詩) 今まで、君は、天馬に白銀の鞍を置いて、得意に乗りまわし、しずしずと入朝して、親しく明主の歓心を承けていた。そして...
李太白集 297《太白巻十六04魯郡堯祠送張十四遊河北》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7066
- 2015/12/14
- 21:13
李白 魯郡堯祠送張十四遊河北 猛虎伏尺草,雖藏難蔽身。有如張公子,骯髒在風塵。 豈無橫腰劍,屈彼淮陰人。擊筑向北燕,燕歌易水濱。 (魯郡の堯祠に於て、張某が河北に遊ぶというので送って作った) 猛虎が、髙さ一尺ほどの草叢に伏して居るとしたら、どんなにかくれて居る積りであつても、その身を蔽いかくすことは出来ない、というように、士の此世に在るも、正にこれと同じように、全然韜晦しようとしでも、やは...
李太白集 296《太白巻十六01 送魯郡劉長史遷弘農長史》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7061
- 2015/12/13
- 21:05
李白 送魯郡劉長史遷弘農長史-#1 魯國一杯水,難容橫海鱗。仲尼且不敬,況乃尋常人。 白玉換斗粟,黃金買尺薪。閉門木葉下,始覺秋非春。 (魯郡の長史から弘農の長史に栄転する劉殿に、壮行の詩を贈る)-#1 むかしから、魯国においては、ただの一杯の水湛えるのと同じように、海を横絶するような大魚を入れることはできないとされた。折角、孔子のような大聖人が出てきても、これを用いる事は無かった、高士でさ...
李太白集 257《太白巻十六27送侯十一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6866
- 2015/11/04
- 22:33
李白 送侯十一 朱亥已擊晉,侯嬴尚隱身。時無魏公子,豈貴抱關人。 余亦不火食,遊梁同在陳。空餘湛盧劍,贈爾託交親。 (戦国、信陵君のもとにいた賢人侯嬴というべき老侠、賢人である侯某をおくる) 今や朱亥に比すべき君の門下は、すでに晉鄙の様な人を椎殺し、著著と場面が進行するに拘わらず、侯嬴に此すべき肝腎の大立物たる君が出できて活動すべき筈であるのに、なお身を隠して引っ込んでいるのは、どうしたこ...
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