内別赴徴 三首 其三 :李白
- 2012/03/22
- 21:20
内別赴徴 三首 其三 :李白カテゴリ:七言絶句留別内別赴徴 三首 其三:李白124 この詩は蜀にいる女性のため未詠ったのだろうか 其三 翡翠為樓金作梯、誰人獨宿倚門啼。 翡翠の楼閣に黄金の梯子で住んでいる後宮の宮妓もまつものである、門に佇み自分ひとり、嘆いて泣くのは誰であろう。 夜坐寒燈連曉月、行行淚盡楚關西。夜は寒灯の下で暁の月の照らすまで泣きぬれ、さめざめと泣いて涙は尽きてしまうであろう、あの遠い楚...
内別赴徴 三首 其二李白
- 2012/03/21
- 23:18
内別赴徴 三首 其二 李白カテゴリ:七言絶句留別内別赴徴 三首 其二李白123この詩は、妻に出立のときの心意気を示したものである。一般的にこの詩の解釈として、“妻子のいつ帰ってくるかという問いに対して、「大臣・大将の位になって帰ってきたら、少しは丁重に出迎えてくれよ」といって、その心意気を示すとともに、やや妻に向かってからかっているかのごとくでもある“というものであるが私は違うと思う。女子の文盲率の高...
内別赴徴 三首 其一李白
- 2012/03/17
- 20:27
内別赴徴三首 其一 李白カテゴリ:七言絶句留別内別赴徴 三首 其一李白 現代でも、並外れた、天才人間は、並みの考えは当てはまらない。タイガーウッズ、など枚挙にいとまがないほどだ。まして千三百年も前の時代儒教者、仏教徒、極めた人以外、女性について、愛情をもって接するとか、家族を大切にとかを前面に出すのは極めてまれなことであった。 女性が芸妓、妾、かこわれ者、口減らし、というのが普通に存在する時代で...
贈汪倫 李白
- 2012/03/06
- 23:09
5贈汪倫 李白贈七言絶句贈汪倫 李白 贈汪倫 李白乗舟將欲行、忽聞岸上踏歌聲。 李白が舟に乗って出発しょうとした時、ふと聞えてきた岸の上の歌ごえ。 見れば汪倫が村人たちと手をつなぎ、足ぶみしながら歌をうたって見送ってくれている。 桃花潭水深千尺、不及汪倫送我情。いま舟がゆく桃花澤のふちの水は、深さが千尺。その深さも、荘倫がわたしを見おくってくれる情の深さにはとても及ばない。 李白が舟に乗って出発しょ...
贈李白(秋来相顧尚飄蓬) 杜甫
- 2012/03/01
- 21:27
1贈李白 杜甫カテゴリ:青春・遊学七言絶句贈李白 杜甫 紀頌之の漢詩ブログ杜甫詩 特集 16(李白と旅する)(李白を詠う-2) 単父での交遊のあと、李白と杜甫は高適と別れ、二人は斉州(山東省済南市)へ行く。 斉州に着くと、李白は斉州の道観紫極宮の道士高如貴(こうじょき)のもとに入門し、杜甫は、斉州司馬として斉州に赴任していた太宗の玄孫で皇室の一員である李之芳(りしほう)のもとに身を寄せた。贈李白 秋来相顧...
送賀賓客帰越 李白 賀知章の思い出(4)
- 2012/02/04
- 12:04
送賀賓客帰越 李白カテゴリ:七言絶句懐思送賀賓客帰越 李白 賀知章の思い出(4) 送賀賓客帰越 鏡湖流水漾清波、狂客帰舟逸興多。天子から賜った静かな湖面の鏡湖と漢水の上流澄み切った水の流れる漾水(ようすい)は 清らかな波がたつ、四明狂客の賀殿が船でのご帰還とあれば、興味深いことが数々おこって 面白いことでしょう山陰道士如相見、応写黄庭換白鵝。越の会稽地方の道士にきっと出会うと思う、そう...
李白 山中答俗人
- 2012/01/17
- 21:20
李白 山中答俗人 七言絶句 (山中問答) 山中答俗人 問余何意棲碧山,笑而不答心自閑。 わたしに尋ねた人がいる「どんな気持ちで、緑深い山奥に住んでいるのか」と。わたしはただ笑って答えはしないが、心は自ずとのどかでしずかでのんびりしている。 桃花流水杳然去,別有天地非人間。「桃花源」の花びらははるか彼方に流れ去っていく、そこにこそ別の世界があるのであり、俗世間とは異なる別天地なのだ。 山中答俗人 余に問ふ...
李白 山中與幽人對酌
- 2012/01/17
- 21:13
李白 山中與幽人對酌 七言絶句 山中與幽人對酌 兩人對酌山花開。 一杯一杯復一杯。 山中で隠者と差し向かいで酒を飲む。二人が差し向かいで酒を飲んでいたら、まわりには山の花が微笑んでくれる。 我醉欲眠卿且去。 明朝有意抱琴來。わたしは酔ってしまって眠むたくなってしまった。君は適当なところで勝手に帰っていいよ。明日の朝に、そのきがあったら、琴を持ってまた来てください。 山中にて 幽人と對酌 兩人 對酌すれば...
陸游 麗わしの人、唐琬。(10)春草
- 2011/12/21
- 21:10
陸游 麗わしの人、唐琬。(10)春草84歳、春の行楽に出かけ、沈園を訪れて感傷にふける。[結婚期間] 21-22歳1. 陸游 釵頭鳳 (12/18)釵頭鳳 33歳 偶然の再開2. 陸游 絶句二首 其一 (12/17)絶句二首其一 63歳 菊採り枕嚢を縫い、3. 陸游 絶句二首 其二 (12/17)絶句二首其二 63歳 「凄然」とした詩4. 禹跡寺の南に沈氏の小園有り。四十年前、嘗て小闋を壁間に題す。園己に主を易え、小闋を石に刻す。之を読みて悵...
陸游 禹寺 麗わしの人、唐琬。(8)
- 2011/12/20
- 22:00
陸游 禹寺 麗わしの人、唐琬。(8)八十四歳の年の春、陸游は禹跡寺に遊び、またも石に刻まれた自分の詞を見た。この詞を壁に書きしるしたのは五十年以上も前のこと、自分にとっては昨日のことのようでも、人々にとっては昔話でしかない。歳を重ねて、八十四、人生五十年といわれた時代、二十歳の思い出が石に刻まれて残されている。思い出よりも詩碑が残されていることへの嬉しさの方が強く感じられる詩である。禹寺禹寺荒...
十二月二日夜夢沈氏遊園亭 二首 其二 陸游 麗わしの人、唐琬。(7)
- 2011/12/19
- 21:45
十二月二日夜夢沈氏遊園亭 二首 其二陸游 麗わしの人、唐琬。(7)十二月二日夜夢沈氏遊園亭 二首 其二城南小陌又逢春、只見梅花不見人。城南へ向かう小陌(みち)に又、春のはなにで逢った、只 梅花を見ている人がいない。玉骨久成泉下土、墨痕猶鎖壁閒塵麗しの人は骨になっており泉の下の土になって久しい、壁に書き付けた詩の墨は今なお壁の間で塵とともにのこっている。城南へ向かう小陌(みち)に又、春のはなにで逢っ...
十二月二日夜夢沈氏遊園亭 二首 其一 陸游 麗わしの人、唐琬。(6)
- 2011/12/19
- 21:41
陸游 麗わしの人、唐琬。(6) 七言絶句 十二月二日夜夢沈氏遊園亭 二首 其一 陸游75歳の作 [結婚期間] 21-22歳1. 釵頭鳳 33歳 偶然の再開2. 絶句二首其一 63歳 菊採り枕嚢を縫い、3. 絶句二首其二 63歳 「凄然」とした詩4. 七言律詩 68歳 妄想はのぞき消しつくそう5. 沈園 二首其一 75歳 春波綠6. 沈園 二首其二 75歳 柳老不吹綿(夢を見ての作)7. 十二月二日夜夢沈氏遊園亭 二首 其一84...
沈園二首 其二 陸游 麗わしの人、唐琬。(5)
- 2011/12/19
- 21:37
陸游 麗わしの人、唐琬。(4) 七言絶句 沈園 二首沈園二首其二 夢斷香消四十年,沈園柳老不吹綿。 夢のような偶然の出逢いから色香も消え失せてしまって、四十年が経(た)つ。沈園のヤナギは、年老いて、柳絮を飛ばさなくなった。此身行作稽山土,猶弔遺蹤一泫然。この身も、やがては会稽山の墓地に埋葬されて、そこの土となることだろうが、なおも昔に想いを馳せて、もっぱら涙をはらはらと流している夢のような偶然の出逢...
陸游 絶句二首 其二
- 2011/12/17
- 22:19
陸游 麗わしの人、唐琬。 (1)陸游 絶句二首 其二其二少日曾題菊枕詩、蠧編残稿鎖蛛絲。まだ青年だったあの頃、菊枕と題した詩をうたった、虫に食われてバラバラになり、下書きを含めた詩文全部が蜘蛛が糸を張って訳が分からない、見る気がしないものとなった。人閒萬事消磨盡、只有清香似舊時。人の閒でおこることというものは萬事、消磨し尽くすもの、只有るのは清らかな香りにかこまれたあの閨のその時のことだけだ。まだ青年...
陸游 絶句二首 其一
- 2011/12/17
- 22:12
陸游 麗わしの人、唐琬。 (1)陸游 絶句二首 其一陸游は二十歳のころ結婚している。相手は陸游の母親唐氏の一族の娘で、唐琬といった。二人は仲むつまじいものであったらしい。このころ陸薄は、菊の花びらをつめた枕を詩に詠じ、世間の評判となった。ただ、彼は、その若いころの詩を後にすべて廃棄しているために伝わっていない。四十余年を経てつぎのような回想の詩、絶句二首を作っている。詩には「自分が年二十の時、菊枕の詩...
塞上聞吹笛 高適の詩(3)
- 2011/12/10
- 22:20
塞上聞吹笛 高適の詩(3)塞上聞吹笛 雪淨胡天牧馬還,月明羌笛戍樓閒。雪が清らかなえびすの地で、牧馬からもどってくる、月は明らかで、西方異民族(チベツト系)の吹く笛の音が、物見櫓の間から聞こえてきた。借問梅花何處落,風吹一夜滿關山。少しお訊ねしますこの「梅花」の笛の音はどこから聞こえてくるのだろうか、風が吹いてきて、一晩中、この関所となる山に満ちてしまった。雪が清らかなえびすの地で、牧馬からもどって...
除夜作 高適の詩 (1)
- 2011/12/10
- 22:13
除夜作 高適の詩 (1) 219 高適 こうせき 702頃~765 渤海(ぼっかい)(山東省)の人。字(あざな)は達夫(たっぷ)。辺境の風物を歌った詩にすぐれた作が多い。こうてき。 辺塞の離情を多くよむ。50歳で初めて詩に志し、たちまち大詩人の名声を得て、1篇を吟ずるごとに好事家の伝えるところとなった。吐蕃との戦いに従事したので辺塞詩も多い。詩風は「高古豪壮」とされる。李林甫に忌まれて蜀に左遷されて?州を通ったとき...
賀知章を詠う(5) 李白の詩 送賀賓客帰越
- 2011/12/08
- 20:54
送賀賓客帰越 賀知章を詠う(5) 李白の詩李白 賀知章の思い出(4) 李白137 送賀賓客帰越 鏡湖流水漾清波、狂客帰舟逸興多。天子から賜った静かな湖面の鏡湖と漢水の上流澄み切った水の流れる漾水(ようすい)は 清らかな波がたつ、四明狂客の賀殿が船でのご帰還とあれば、興味深いことが数々おこって 面白いことでしょう山陰道士如相見、応写黄庭換白鵝。越の会稽地方の道士にきっと出会うと思う、そ...
賀知章の詩(2)李白の長安時期 同時期の他詩人
- 2011/12/05
- 20:27
賀知章の詩(2)李白の長安時期 同時期の他詩人抒情詩回鄕偶書 其二帰郷したおり、たまたまできたもの。その2離別家鄕歳月多,近來人事半消磨。故郷を離れてから歳月は多く(経った)、近頃は、俗世界の人間関係に、半ばうんざりしてきて消耗している。唯有門前鏡湖水,春風不改舊時波。ただ、(郷里の家の)門前の鏡湖の水(面)だけは、春風に、昔と変わることなく波を立てている。帰郷したおり、たまたまできたもの。その2...
賀知章の詩 (1) 盛唐詩人
- 2011/12/05
- 20:24
賀知章の詩 (1) 賀知章 がしちょう 盛唐の詩人。生れ:659年(顯慶四年)没年:744年(天寶三年)字名:季真。出身:浙江の四明山に取った四明狂客と号する。越州永興(現・浙江省蕭山県)の人。・則天武后の代に進士に及第して、国子監、秘書監などになった。王維、日本の遣唐使、阿倍仲麻呂らとも仕事をしている。回鄕偶書 二首 書家。詩人として有名であるが、狂草で有名な張旭と交わり、草書も得意としていた。...
最新記事
- 長い間ブログを休校している件について (09/01)
- 李太白集 397《太白巻23-02效古二首其一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7573 (04/04)
- 李太白集 396《太白巻二十二40憶東山二首 其二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7568 (04/03)
- 李太白集 395《太白巻二十二39憶東山二首 其一》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7563 (03/30)
- 李太白集 394《太白巻二十08杜陵絕句》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7558 (03/29)
- 李太白集 393《太白巻十九18朝下過盧郎中敘舊游》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7553 (03/28)
- 李太白集 392《太白巻十八12金門答蘇秀才》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7548 (03/27)
- 太白集 391《太白巻十九17下終南山過斛斯山人宿置酒》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7543 (03/26)
- 太白集 390《太白巻十六33 送長沙陳太守,二首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7538 (03/25)
- 李太白集 389《太白巻十六32 送長沙陳太守,二首之一》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7533 (03/24)
- 李太白集 388《太白巻十六26 送祝八之江東賦得浣紗石》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7528 (03/23)
- 李太白集 387《太白巻十六23-《送白利從金吾董將軍西征》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7523 (03/22)
- 李太白集 386《太白巻十六21 送族弟綰從軍安西》(漢家兵馬乘北風) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7508 (03/19)
- 李太白集 385《太白巻十六18-3-《送外甥鄭灌從軍,三首之三》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7503 (03/18)
- 李太白集 384《太白巻十六18-2 送外甥鄭灌從軍,三首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7498 (03/17)
- 李太白集 383《太白巻十六18-1 送外甥鄭灌從軍,三首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7493 (03/16)
- 李太白集 382《太白巻十六13 送張遙之壽陽幕府》 (壽陽信天險,) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7488 (03/15)
- 李太白集 381《太白巻十六10 送程劉二侍郎兼獨孤判官赴安西幕府》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7483 (03/14)
- 李太白集 381《太白巻十六10 送程劉二侍郎兼獨孤判官赴安西幕府》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7483 (03/13)
- 李太白集 380《太白巻十六08 送竇司馬貶宜春》 (天馬白銀鞍,) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7478 (03/12)
- 李太白集 379《太白巻十四34 贈別王山人歸布山》(王子析道論,) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7473 (03/11)
- 李太白集 378《太白巻十二06-夕霽杜陵登樓寄韋繇》 (浮陽滅霽景) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7468 (03/10)
- 李太白集 377《太白巻巻十二05-《望終南山寄紫閣隱者》(出門見南山) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7463 (03/09)
- 李太白集 376《太白巻八36 贈盧徵君昆弟》 (明主訪賢逸) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7458 (03/08)
- 李太白集 375《太白巻八22 贈郭將軍》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7453 (03/07)
- 李太白集 374《太白巻六10-《同族弟金城尉叔卿燭照山水壁畫歌》 (高堂粉壁圖蓬瀛) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7448 (03/06)
- 李太白集 373《太白巻六07 西嶽雲臺歌送丹丘子》 (西嶽崢嶸何壯哉) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7443 (03/05)
- 李太白集 372《太白巻六05 玉壺吟》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7438 (03/04)
- 李太白集 371《太白巻卷六04-《侍從宜春苑,奉詔賦龍池柳色初青,聽新鶯百囀歌》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7433 (03/03)
- 李太白集 370《太白巻五 24-秋思》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7428 (03/02)