中国の詩人各時代詩人の概略一覧表( 4) 六朝南北朝時代の詩人
- 2011/11/30
- 21:39
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表( 4) 六朝南北朝時代の詩人南北朝時代 439~589南北朝宋北魏斉梁西魏東魏陳北周北斉隋(ずい、581年 - 618年) また華北では、鮮卑拓跋部の建てた北魏が五胡十六国時代の戦乱を収め、北方遊牧民の部族制を解体し、貴族制に基づく中国的国家に脱皮しつつあった。北魏は六鎮の乱を経て、534年に東魏、西魏に分裂した。東魏は550年に西魏は556年にそれぞれ北斉、北周に取って代わられた。577年...
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表( 5)初唐詩人
- 2011/11/29
- 17:42
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表( 5)初唐の詩人● 初唐期の詩人 代表的詩人には「初唐の四傑」と呼ばれる、①王勃・②楊炯・③盧照鄰・④駱賓王のほか、近体詩の型式を完成させた武則天期の沈栓期・宋之問などがいる。さらにこうした六朝の遺風を批判し、詩歌の復古を提唱して次代の盛唐の先駆的存在となった陳子昂が現れた。 魏徴 王勃 蘆照鄰 駱賓王 沈栓期 宗之問 上官儀 上官婉兒 初 唐時代西紀史...
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表( 6) 盛唐の詩人
- 2011/11/28
- 20:27
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表( 6) 盛唐の詩人 盛唐の詩人● 盛唐期の詩人主な詩人張説 張九齢 賀知章 孟浩然 王維 裴迪 王昌齢 王翰 賈至 高適 李白 杜甫 岑參 王之渙 ● 律令体制とその崩壊西晋で作られた泰始律令以来、何度か改変が重ねられ、隋の文帝により「開皇律令」が編纂され、唐はそれを受け継いで、何度か修正が加えられつつ運用されていた。律は刑法、令は行政法であり、これを補足するものとし...
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表( 7) 中唐の詩人
- 2011/11/28
- 00:21
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表(7) 晩唐の詩人 ● 中唐期の詩人たち 766~826 中唐期では、平易な表現を重んじた白居易・元?(?は禾偏に眞)らの「元白体」が現れた一方、個性的で難解な表現を愛用する韓愈・李賀などの一派も存在するなど、詩風は前代よりも多様化する傾向を見せ、それぞれが多彩な性格を持つ詩壇を形成した。また韓愈・柳宗元らにより、六朝以来主流となっていた「四六駢儷体」と呼ばれる修辞主義的な...
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表( 8) 晩唐の詩人
- 2011/11/26
- 14:26
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表( 8) ● 晩唐期の詩人たち 晩唐は繊細で感傷的な詩風が主流となる。代表的な詩人として杜牧・李商隠・温庭?・韋荘・韓?がいる。さらには王朝の衰退に伴う社会の動乱を憂え、詩歌による社会改革を訴えた皮日休・陸亀蒙などの詩人も現れている。 ○ 晩唐の詩人たち 牛嬌 杜牧 張湖 許渾 李商隠 温庭均 陸龜蒙 皮日休 鄭畋 黄巣 劉綺莊 唐彦謙 趙...
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表( 9)
- 2011/11/26
- 14:10
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表( 9) 五代十国 907年~960年唐の滅亡から宋の成立までの間に黄河流域を中心とした華北を統治した五つの王朝(五代)と、華中・華南と華北の一部を支配した諸地方政権(十国)とが興亡した時代である。 林逋 蘇舜欽 柳永 晏殊 欧陽脩 曾鞏 司馬光 王安石 蘇洵 富弼(ふひつ 蘇軾(蘇東坡) 蘇轍 宋江 孫覿 張元幹時代西紀史実人名生没年概 ...
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表(10)
- 2011/11/25
- 20:09
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表(10)北宋・南宋五代十国 唐の滅亡から宋の成立までの間に黄河流域を中心とした華北を統治した五つの王朝(五代)と、華中・華南と華北の一部を支配した諸地方政権(十国)とが興亡した時代である。■宋 960~1279年 王朝の興亡と民族の盛衰に伴い、祖国と自民族を想い、壮懐を詩詞句に託した作品が、数多く生まれ、現在に残されています。蘇東坡の詩 春夜 蘇東坡 ...
中国の詩人各時代詩人の概略一覧表(11)
- 2011/11/25
- 06:52
中国の詩人概略・一覧表(11) 金・元・明時代の詩人 時代西紀史実人名生没年概 略詩 詞金 1115~1234 海陵王・完顏亮480~494/494 第四代君主。諱は昭文、字は季尚。鬱林王の次弟。鬱林王の即位により新安王とされ、翌年に鬱林王が廃されると蕭鸞(明帝)に迎立されたが、冬には廃弑された。呉山 金元好問1190~1257 太原秀容の出身。字は裕之、号は遺山。幼時より詩文に長じ、金に仕えて元には応じず、金史編纂...
中国各時代の詩人概略一覧表(12)
- 2011/11/24
- 20:17
中国各時代の詩人概略一覧表(12)清・近時代・現代時代西紀史実人名生没年概 略詩 詞清 1644~清・近現代呉偉業(ごいぎょう)(1609年 - 1671年)明末~清初の詩人。その詩は、初唐の華麗な作風に倣って才気にあふれ、亡国の悲劇を経験してからは作風に悲壮美を加えるようになった。動乱を詠んだ哀切なる史詩が多い。銭謙益、鼎孳とともに「江左の三大家」と称される。遇南廂園叟感賦八十韻 清・近現代顧炎武(こ...
鸞鳳 李商隠
- 2011/11/23
- 20:56
鸞鳳 李商隠李商隠の詩111番目の詩であるがたまたまの偶然で2011-11-11の111ということであった。詩題としても鸞鳳ということでめでたい。鸞鳳舊鏡鸞何處、衰桐鳳不棲。古い曇った鏡がある、そこに姿を映して鳴き続けていた鸞はどこへ行ったのだろうか。枯れ衰えた桐には、もう鳳凰が棲みつくことなどありはしないのだ。金銭饒孔雀、錦段落山雞。金貨のような輝きがある、孔雀の輝きに比べては劣る。錦の緞通のようなあでやかさは...
随師東 李商隠
- 2011/11/23
- 20:53
随師東 李商隠随師東東征日調萬黄金、幾竭中原買鬪心。東方征伐のために毎日、万金の黄金を調達している、中原の財源が底を突いてまでも兵士たちの戦意を金に飽かせて買ったのだ。軍令未聞誅馬謖、捷書唯是報孫歆。しかし軍令を犯し「泣いて馬謖を斬る」ほどの厳正な規律は耳にしたことはない、勝利の報というのはまだ生きていた孫歓の首級をあげたなど、偽りのもばかりなのだ。但須鸑鷟巢阿閣、豈暇鴟鴞在泮林。今求められている...
宿駱氏亭寄懐崔蕹崔兗 李商隠
- 2011/11/22
- 21:20
宿駱氏亭寄懐崔蕹崔兗 李商隠856年梓州から長安に帰りついた時。宿駱氏亭寄懐崔蕹崔兗竹塢無塵水檻清、相思迢逓隔重城。滻水のほとり、竹の茂った堤に霜風塵もなく、欄干のあるあずまやのすがすがしいたたずまい、この宿から見える幾重もの城壁を隔てたあなた方に、思いを寄せています。秋陰不散霜飛晩、留得枯荷聴雨聲。秋空に雲が低く垂れこめていて、霜もまだ降りてこない。枯れて渇いた蓮に打つ雨の音が耳に聞こえてくるのが...
當句有對 李商隠
- 2011/11/22
- 21:02
當句有對 李商隠この詩は、王朝を傾けた様々な出来事を詠う、いわば李商隠王朝批判INDEXともいえる。語、句それぞれ李商隠の詩に基づいている。この詩については、最終回にもう一度詳しく取り上げる予定である。聯ごとに要約をつけた。當句有對密邇平陽接上蘭、秦樓鴛瓦漢宮盤。西王母を待つために秦の平陽宮は密接し、漢の上蘭観は隣接してけんせつした。不老長寿のため秦の楼閣には鴛駕の模様を施した甍が並び、漢の宮殿には薬...
風雨 李商隠
- 2011/11/21
- 22:40
風雨 李商隠856年梓州から長安に帰りついた時。風 雨凄涼寶劍篇、羇泊欲窮年。郭震の「宝剣篇」を読むとものさびしさにさなまれる。自分の才能も見いだされないでこのたびは続き、今年も終わりに近づいてきた。黄葉仍風雨、靑樓自管絃。黄色に枯れゆく葉の上に風が落ち乾いた音を立てている。妓女たちの色鮮やかに塗られた豪奢な高楼にはそれぞれの女たちの管弦楽の音が聞こえている。新知遭薄俗、舊好隔良縁。赴任して新しく知...
夢澤 李商隠
- 2011/11/21
- 22:35
夢澤 李商隠856年梓州から長安に帰りついた時。夢澤夢澤悲風動白茅、楚王葬壷満城嬬。雲夢の沢を覆い尽くす茅の白い穂、冷たく悲しく風が吹き揺り動かし、波をつくる。そこには、むかし楚の王が死に至らしめたおびただしい数のあでやかな宮女が葬られ埋められている。未知歌舞能多少、虚減宮厨焉細腰。楚王に仕えた女たちの歌や舞いは、どれほどのものだったのか、その宮女たちはほっそりした腰を好む王に気にいられようと、餓死...
石榴 李商隠
- 2011/11/20
- 20:58
石榴 李商隠石榴榴枝婀娜榴實繁、榴膜軽明榴子鮮。ザクロをつける枝はしなやかに延びる、たわわに熟れるザクロの実はすばらしい。透き通るように薄いザクロの皮膜の内側、ザクロの種は色鮮やかなものだ。可羨瑤池碧桃樹、碧桃紅頬一千年。でももっと羨ましいのは西王母の住まう瑤池に植えられている碧桃の木である。三千年に一度実をつける碧桃は、その紅色の肌を一千年もの長く保ち続けるという。ザクロをつける枝はしなやかに延...
初起 李商隠
- 2011/11/20
- 20:47
初起 李商隠855年44歳梓州初 起おきがけにおもうこと。想像咸池日欲光、五更鐘後更廻腸。いつも想像するのは、朝日が水浴びみするという咸池から太陽が光を投げかけている光景である。眠られぬまま夜明け前の五更の鐘を聞き、一層腸がねじれるほどやるせなさが募ってくる。三年苦霧巴江水、不爲離人照屋梁。三年もの間、深く重苦しくたちこめた霧に閉ざされ、巴江の水を飲み、この地に居る。旅に出たきり孤独に残されたわたし、...
武侯廟古栢 李商隠と諸葛亮(2)
- 2011/11/19
- 22:25
武侯廟古栢 李商隠と諸葛亮(2) 853年大中7年42歳 梓州 この詩は、杜甫の詩にイメージを完全に借りているが、李商隠の諸葛亮に関する評価は少し違っている。 武侯廟古栢 蜀相階前栢、龍蛇捧閟宮。 蜀の丞相諸葛亮の廟、そのあがり框の前に柏が植えられている、あたかも龍蛇のように幹をくねらせ、閟宮を守っている。 陰成外江畔、老向惠陵東。 成都を囲む江水のほとりに影をなす茂みがある、老いていまなお先主劉備の恵陵東に忠...
籌筆駅 李商隠 と 諸葛亮
- 2011/11/19
- 22:06
籌筆駅 李商隠 と 諸葛亮856年 長安 李商隠45歳。この詩では杜甫と違い諸葛亮を教条主義者とみていたようだ。後世の我々から見ると李商隠の分析力が勝っているように見える。それは詩の題が廟でなく軍隊を鼓舞したその場所にしていること、且つ、諸葛亮の最大の弱点、後継者を育てていないこと、を見事に指摘している。籌筆驛魚鳥猶疑畏簡書、風雲長爲護儲胥。ここに来るとほり池の魚や垣柵にとまる鳥さえ、まだ孔明の軍規律...
七月二十八日夜與王鄭二秀才聽雨後夢作 李商隠
- 2011/11/18
- 21:49
七月二十八日夜與王鄭二秀才聽雨後夢作 李商隠 七月二十八日夜與王鄭二秀才聽雨後夢作初夢龍宮賓焔然、瑞霞明麗満晴天。 夢の始まりは、燦然と宝物の輝く龍宮にみちびかれた。香しくめでたい錦の霞が拡がって華麗で輝く宮殿、満点の晴れ空がひろがっていた。 旋成酔倚蓬莱樹、有箇仙人拍我肩。』 盃が廻ってきてたちまち酒に酔い蓬莱山の木にもたれていると、ある仙人がわたしの肩を叩いてきた。 少頃遠聞吹細管、聞聲不見隔飛煙...
細雨(瀟洒傍廻汀) 李商隠
- 2011/11/18
- 21:41
細雨(瀟洒傍廻汀) 李商隠詩型 五言律詩細雨瀟洒傍廻汀、依徴過短亭。軽やかに岸辺の曲折に沿い、朝靄におぼろにぼやけて駅舎を通り過ぎていく細雨がある。気涼先動竹、點細未開萍。涼やかな気があり、まず竹を揺らし、小さなしずくは、浮草を開くこともない涼やかな細雨がある。稍促高高燕、徴疏的的螢。ちょっぴり慌てたのは空高く飛ぶ燕。わずかに数を減らしたのは、点滅するまばゆい蛍の光にかかる細雨がある。故園煙草色、...
春雨(悵臥新春白袷衣) 李商隠
- 2011/11/17
- 21:13
春雨(悵臥新春白袷衣) 李商隠七言律詩春雨李商隠は、風景、情景から言葉ができきてそれを味わい深く詩にして行くのではない。思いと言葉をパズルのように組み合わせている。他の詩人のように本文の一部を取って詩題にするということはなく、題にこそ詩全体のイメージがあるのである。この詩は、春が持つ万物の成長、男女の情交、雨は逢瀬の約束を守ってやってきてくれる女の情念。春の冷たい雨のなかで、恋人への思いをうたうとい...
細雨 李商隠
- 2011/11/17
- 20:59
細雨 李商隠詩型 五言絶句。これまでの李商隠の雨を主題にした詩7 無題(颯颯東風細雨來)8 無題 (昨夜星辰昨夜風)53 夜雨寄北71 風雨76 細雨(帷飄白玉堂) 李商隠特集77 春雨 李商隠特集78細雨(瀟洒傍廻汀) 李商隠79七月二十八日夜與王鄭二秀才聽雨後夢作など雨を主題とした詠物詩。この詩には「雨」の語を出さず、比喩を連ね、比喩から連想されるイメージを繰り広げる手法がとられている。 細 雨帷飄白玉堂、簟巻碧...
茂陵 李商隠
- 2011/11/16
- 21:32
茂陵 李商隠847年 鄭州と長安 李商隠36歳。茂陵漢家天馬出蒲梢、苜蓿榴華遍近郊。漢の武帝は、遠征して大宛の国を討ち、天馬のように一日、千里をはしる馬を得た、その馬が蒲梢産であったから、蒲梢と名づけた。ある時は張鶱を西域に遣わし、その馬の好物である苜蓿をはじめ、石榴や胡桃などの珍樹を持ち帰らせ、それを国都の近郊に植えさせ、珍しい草木の花々が、一般化したということだ。内苑只知銜鳳觜、属車無復插鶏翹。宮...
安定城樓 李商隠
- 2011/11/16
- 21:30
安定城樓 李商隠838年涇原27歳安定城樓迢逓高城百尺樓、綠楊枝外盡汀洲。遥かにそそり立つ、高い城壁の上に建つ百尺の楼閣がある。見下ろせば、緑のしだれ楊枝の並木が土手につづいている、その向こうは涇水の中洲だけである。賈生年少虚垂涕、王粲春來更遠遊。賈誼は若くして高官になり、妬みでこのような水辺の地長抄に流され、悔し涙したのだった。王粲は転々と遠い地に落ち延び、春の荊州にまで至ったのだった。永憶江湖歸白...
賈生 李商隠
- 2011/11/15
- 21:24
賈生 李商隠847年 鄭州と長安 李商隠36歳。賈生宣室求賢訪逐臣、賈生才調更無倫。漢の孝文帝は賢者を求めて、いったんは讒言を信じて長沙へ流謫した買誼をよびもどし、公正室で彼を召見した。賈誼の才能は群を抜いており、比べる者も全く見当らないのである。可憐夜半虚前席、不問蒼生問鬼神。だが、憐れむべきことであった、賈誼は得意の弁舌を振って、夜半にまでいたり、帝が思わず、坐席を前のめりにさせるほどであったので...
漢宮詞 李商隠
- 2011/11/15
- 21:21
漢宮詞 李商隠846年 鄭州と長安 李商隠35歳。漢宮詞青雀西飛竟未回、君王長在集霊臺。仙女西王母の使者である青い鳥は、崑崙山のある西の彼方へ飛び去って、約束の訓戒を守らず奢侈にあけくれ、ついに二度とかえって来なかった。漢の武帝は西王母を迎え長命の術をさずかるべく、集霊宮、通天台などの高閣を建てて、長くそこで西王母をまっていた。侍臣最有相如渇、不賜金茎露一杯。その侍臣に文才秀れた司馬相如がいたが糖尿病...
異俗二首其二 李商隠
- 2011/11/14
- 22:27
異俗二首其二 李商隠847年36歳 桂林。其 二戸盡懸秦網、家多事越巫。家々は秦の法、税と兵役の網がかかっているのだが、本当の網は異民族の巫女の祈祷を信じている。末曾容獺祭、只是縦猪都。取った魚を獺の祭壇に祭ることもしないで、いきなり食べる、猪八戒の集まりで示しがついていない。點封連鼇餌、捜求縛虎符。あちらでは大亀を捕まえるための餌の数を点検して数えなおしている。こちらでは、トラを捕縛する符があるらし...
異俗二首其一 李商隠
- 2011/11/14
- 22:21
異俗二首其一 李商隠847年36歳 桂林。異俗二首 (時従事嶺南) 其一鬼瘧朝朝避、春寒夜夜添。毎朝、朝の行事としておこりを呪いで封じ込めるというこの地、夜ごとのこととして男女の情欲については余寒が身にしみている。未驚雷破柱、不報水齊簷。雷が落ちて大柱を裂いたが慣れっこになっているのか驚かない、大水になり水が欄干の軒端まで達しても知らぬ顔をしている。虎箭侵膚毒、魚鉤刺骨銛。ここの虎を射る矢は肌を侵しただ...
宮詞 李商隠
- 2011/11/13
- 21:48
宮詞 李商隠 846年 鄭州と長安 李商隠35歳。宮詞 君恩如水向東流、得寵憂移失寵愁。天子の寵愛というものは、大河が東海に流れていくようにながれるもの、水流のように留まらずに去るものなのだ。後宮の妓女たる身は、寵愛を得てからは、心変りを憂え、寵愛を失ってからはまた悲しみ愁えることになる。莫向樽前奏花落、涼風只在殿西頭。愁いが重なったとしても宴席において花落の笛曲を奏でたりしてはいけないのだ。寵愛が冷...
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