河内詩二首其二(湖中) 李商隠
- 2011/12/31
- 14:49
河内詩二首其二(湖中) 李商隠この詩は、捨てられた芸妓のやるせなさを詠う、その裏に、843~844年天子に反旗を翻した劉稹、この詩では「淥菱」により連想される を詠っている。その有力潘鎮の叛乱に対し、討伐軍を率いて平定した英雄が出身身分が低いために正当な評価を受けなかったのだ。それが石雄である。地方の低い武官から身を起こしたものだった。この詩を恋歌とだけで理解しようと思うとまったくわけのわからない詩となっ...
河内詩二首 其一 李商隠
- 2011/12/31
- 14:40
河内詩二首 其一 李商隠恋歌として読んだら、いろいろ意味不明なところがある。これは政治批判詩なのだ。宦官による皇帝を薬漬けにし、薬殺したことを詠う。詩は殺されたその夜を詠う。其一鼉鼓沈沈虬水咽、秦絲不上蠻絃絶。なにがおこったのか、ワニ皮の太鼓が重く響き、虬の漏刻は咽び泣いている。宮中で秦の琴瑟は弾かれず、異民族の楽器は絃が切れたという。常蛾衣薄不禁寒、蟾蜍夜艶秋河月。』薬を飲んで帰られなくなった嫦...
無題(萬里風波一葉舟) 李商隠
- 2011/12/30
- 21:44
無題(萬里風波一葉舟) 李商隠無 題萬里風波一葉舟、憶歸初罷更夷猶。ここ荊州を通ると、はるか万里のかなたから吹き寄せる風と波、そこに一枚の木の葉のような舟がうかぶ。ふるさとに帰えろうと思いはじめて職を辞すことにしたが、この風と波は故郷に帰ることにもとどめようとするのか。碧江地没元相引、黄鶴沙邊亦少留。青く流れる長江は大地の果てに没するまで流れ行き、否応なくこの小舟を引き寄せる。恩返しをした黄鶴にち...
柳枝五首 其五 李商隠
- 2011/12/30
- 21:26
柳枝五首 其五 李商隠其五 畫屏繡步障,物物自成雙。鮮やかな屏風がある、縫い取りを施した外出用のとばりもある、物と物、すべてのものがみなそれぞれ自然に対と対のそろいになっている。如何江上望,只是見鴛鴦。なんとしたことか湖上を眺めてみた、ただそこに見えるはこれまたつがいのおしどりではないか。其の五画屏 繍歩障、物物 自ら双を成す。如何ぞ湖上に望めば、只だ是れ鴛鴦を見る柳枝五首 其五 現代語訳と訳註(本...
柳枝五首 其四 李商隠
- 2011/12/29
- 21:24
柳枝五首 其四 李商隠其四 柳枝井上蟠,蓮葉浦中乾。柳の枝々は冬支度を始める井戸端の上で絡まり合って身を縮こまらせている、入り江の中ほどの蓮の葉は枯れている。錦鱗與繡羽,水陸有傷殘。 錦鱗の鮮やかな魚と繍の模様きわだつ烏がいる。水のなかのものと陸上のもの、だれもみな傷を負ってそれを残したままでいるのだ。其の四柳枝井上に煉り、蓬莱酒中に乾く。錦鱗と繍羽と、水陸 傷残有り。柳枝五首 其四 現代語訳と訳...
柳枝五首其三 李商隠
- 2011/12/29
- 21:19
柳枝五首其三 李商隠 柳枝五首 其 三嘉瓜引蔓長,碧玉冰寒漿。美しい、美味い瓜は蔓を引き合って長くのびているものだ。碧玉ともいえる実は氷のように冷えて果汁がおいしいのだ。東陵嵗五色,不忍值牙香。東陵の瓜は五色のものがとれるというけれど東方の諸侯のところで五年経過している五色の色に染められたのであろう、香しいその実、歯に当てるにはしのびないという美しい娘は見るだけで我が物とはしないものなのだ。其の三...
柳枝五首其二 李商隠
- 2011/12/28
- 17:09
柳枝五首其二 李商隠柳枝五首 其二本是丁香樹,春絛結始生。本来これは丁子の香木、どんなになってもくちをとざしているというもの。柳枝も蕾を閉じていたのだが、春になって伸びた細い枝というのは、蕾のように固く結んでいたのに初めて性を経験したのだ。玉作彈碁局,中心亦不平。 ここは諸侯の御屋敷、宝玉でこさえられた将棋盤があるのだ、どんなに宝玉で作られていてもその中心はやっぱり盛り上がっていて平らではないのだ...
柳枝五首 其一 李商隠
- 2011/12/28
- 16:45
柳枝五首 其一 李商隠柳枝五首 其一 花房與蜜脾,雄蜂蛺蝶雌。花房に蜜脾あたえる。雄の蜂が蛺蝶の雌に。同時不同類,哪復更相思。 同じ場所、同じ時であっても、同類ではないのである、どうしてまた、更に思いを寄せるというのか。其の一 花房と蜜脾と、蜂の雄と蛺蝶の雌と。時を同じくするも類を同じくせず、那ぞ復た更に相い思わんや。柳枝五首 其一 現代語訳と訳註 解説(本文)花房與蜜脾,雄蜂蛺蝶雌。同時不同類,哪...
柳枝五首有序 李商隠
- 2011/12/27
- 21:16
柳枝五首有序 李商隠 柳枝五首 有序 柳枝,洛中里孃也。父饒好賈,風波死于湖上。其母不念他兒子,獨念柳枝。生十七年,塗裝綰髻,未嘗竟,已復起去,吹葉嚼蕊,調絲擫管,作天海風濤之曲,幽憶怨斷之音。居其旁,與其家接故往來者,聞十年尚相與,疑其醉眠夢物斷不娉。與從昆讓山,比柳枝居為近。他日春曾陰,讓山下馬柳枝南柳下,詠余燕臺詩,柳枝驚問:“誰人有此?誰人為是?”讓山謂曰:“此吾里中少年叔耳。”柳枝手斷長帶,...
驕兒詩 #6 李商隠
- 2011/12/26
- 21:34
驕兒詩 #6 李商隠· 驕兒詩 #1 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 119· 驕兒詩 #2 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 120 · 驕兒詩 #3 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 121 · 驕兒詩 #4 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 122 · 驕兒詩 #5 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 123 · 驕兒詩 #6 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 124 #5古錦請裁衣,玉軸亦欲乞...
驕兒詩#5 李商隠
- 2011/12/26
- 21:31
驕兒詩#5 李商隠· 驕兒詩 #1 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 119· 驕兒詩 #2 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 120 · 驕兒詩 #3 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 121 · 驕兒詩 #4 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 122 · 驕兒詩 #5 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 123 · 驕兒詩 #6 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 124 #4欲爭蛺蝶輕,未謝柳絮疾。階...
驕兒詩 李商隠 #4
- 2011/12/25
- 21:26
驕兒詩 李商隠 #4 · 驕兒詩 #1 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 119 · 驕兒詩 #2 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 120 · 驕兒詩 #3 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 121 · 驕兒詩 #4 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 122 · 驕兒詩 #5 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 123 · 驕兒詩 #6 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 124 #3 或謔張飛胡,或笑鄧艾...
驕兒詩 #3 李商隠
- 2011/12/24
- 15:47
驕兒詩 #3 李商隠· 驕兒詩 #1 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 119· 驕兒詩 #2 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 120 · 驕兒詩 #3 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 121 · 驕兒詩 #4 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 122 · 驕兒詩 #5 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 123 · 驕兒詩 #6 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 124 驕兒詩 #2安得此相謂,欲慰...
驕兒詩 李商隠 #2
- 2011/12/23
- 22:18
驕兒詩 李商隠 #2· 驕兒詩 #1 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 119· 驕兒詩 #2 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 120 · 驕兒詩 #3 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 121 · 驕兒詩 #4 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 122 · 驕兒詩 #5 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集150- 123 · 驕兒詩 #6 李商隠 紀頌之の漢詩ブログ李商隠特集15...
驕兒詩 李商隠 #1
- 2011/12/22
- 21:18
驕兒詩 李商隠 #1李商隠 38歳の作品。35歳の時の子兗師は目の中に入れても痛くない子であったのだろう。親ばかぶりに好感の持てる詩である。1200年前の三歳児教育はいかがなものであったのか。(詩中四歳児は数え年であるため、現在でいう3歳児である。)五言古詩。ここでは単純に12句6聯ごとに区切って掲載する。 驕兒詩#1袞師我驕兒,美秀乃無匹。文葆未周晬,固已知六七。四歲知名姓,眼不視梨栗。交朋頗窺觀,謂是丹...
釵頭鳳 唐琬 陸游 麗わしの人、唐琬。(9)
- 2011/12/21
- 21:17
陸游 麗わしの人、唐琬。(9)離婚して10年二人は偶然に沈園で、みかけたのだ。その時は唐琬の夫とあいさつもした。しかし、後日、人づてに、沈園の壁に書き付けられた詩は唐琬にとって驚きであったのではなかろうか。いや迷惑ではなかったのだろうか。唱和するように詠っている。一般に言われるように、ロマンが続いていたとは思えない。別れて互いに他の人と一緒になっていて、内容は、「私への思いは、迷惑だ、いい加減にして...
陸游 麗わしの人、唐琬。(10)春草
- 2011/12/21
- 21:10
陸游 麗わしの人、唐琬。(10)春草84歳、春の行楽に出かけ、沈園を訪れて感傷にふける。[結婚期間] 21-22歳1. 陸游 釵頭鳳 (12/18)釵頭鳳 33歳 偶然の再開2. 陸游 絶句二首 其一 (12/17)絶句二首其一 63歳 菊採り枕嚢を縫い、3. 陸游 絶句二首 其二 (12/17)絶句二首其二 63歳 「凄然」とした詩4. 禹跡寺の南に沈氏の小園有り。四十年前、嘗て小闋を壁間に題す。園己に主を易え、小闋を石に刻す。之を読みて悵...
陸游 禹寺 麗わしの人、唐琬。(8)
- 2011/12/20
- 22:00
陸游 禹寺 麗わしの人、唐琬。(8)八十四歳の年の春、陸游は禹跡寺に遊び、またも石に刻まれた自分の詞を見た。この詞を壁に書きしるしたのは五十年以上も前のこと、自分にとっては昨日のことのようでも、人々にとっては昔話でしかない。歳を重ねて、八十四、人生五十年といわれた時代、二十歳の思い出が石に刻まれて残されている。思い出よりも詩碑が残されていることへの嬉しさの方が強く感じられる詩である。禹寺禹寺荒...
十二月二日夜夢沈氏遊園亭 二首 其二 陸游 麗わしの人、唐琬。(7)
- 2011/12/19
- 21:45
十二月二日夜夢沈氏遊園亭 二首 其二陸游 麗わしの人、唐琬。(7)十二月二日夜夢沈氏遊園亭 二首 其二城南小陌又逢春、只見梅花不見人。城南へ向かう小陌(みち)に又、春のはなにで逢った、只 梅花を見ている人がいない。玉骨久成泉下土、墨痕猶鎖壁閒塵麗しの人は骨になっており泉の下の土になって久しい、壁に書き付けた詩の墨は今なお壁の間で塵とともにのこっている。城南へ向かう小陌(みち)に又、春のはなにで逢っ...
十二月二日夜夢沈氏遊園亭 二首 其一 陸游 麗わしの人、唐琬。(6)
- 2011/12/19
- 21:41
陸游 麗わしの人、唐琬。(6) 七言絶句 十二月二日夜夢沈氏遊園亭 二首 其一 陸游75歳の作 [結婚期間] 21-22歳1. 釵頭鳳 33歳 偶然の再開2. 絶句二首其一 63歳 菊採り枕嚢を縫い、3. 絶句二首其二 63歳 「凄然」とした詩4. 七言律詩 68歳 妄想はのぞき消しつくそう5. 沈園 二首其一 75歳 春波綠6. 沈園 二首其二 75歳 柳老不吹綿(夢を見ての作)7. 十二月二日夜夢沈氏遊園亭 二首 其一84...
沈園二首 其二 陸游 麗わしの人、唐琬。(5)
- 2011/12/19
- 21:37
陸游 麗わしの人、唐琬。(4) 七言絶句 沈園 二首沈園二首其二 夢斷香消四十年,沈園柳老不吹綿。 夢のような偶然の出逢いから色香も消え失せてしまって、四十年が経(た)つ。沈園のヤナギは、年老いて、柳絮を飛ばさなくなった。此身行作稽山土,猶弔遺蹤一泫然。この身も、やがては会稽山の墓地に埋葬されて、そこの土となることだろうが、なおも昔に想いを馳せて、もっぱら涙をはらはらと流している夢のような偶然の出逢...
沈園二首其一 陸游 麗わしの人、唐琬。(4)
- 2011/12/19
- 21:33
陸游 麗わしの人、唐琬。(4) 七言絶句 沈園 二首 陸游75歳の作 [結婚期間] 21-22歳1. 釵頭鳳 33歳 偶然の再開2. 絶句二首其一 63歳 菊採り枕嚢を縫い、3. 絶句二首其二 63歳 「凄然」とした詩4. 七言律詩 68歳 妄想はのぞき消しつくそう5. 沈園 二首其一 75歳 春波綠6. 沈園 二首其二 75歳 柳老不吹綿(4-1)沈園二首其一城上斜陽畫角哀,沈園非復舊池臺。城郭の上で、陽が傾いている中、い...
禹跡寺の南に沈氏の小園有り。四十年前、嘗て小闋を壁間に題す。園己に主を易え、小闋を石に刻す。之を読みて悵然たり
- 2011/12/18
- 21:55
陸游 麗わしの人、唐琬。(3)「釵頭鳳」は通常の詩とは異なり、「詞」といって、歌曲の辞である。「欽頭鳳」は詩題ではなく曲名であり、この曲にのせる歌辞であることを示したものであった。唐琬とのことを整理してみた。結婚期間 21-22歳1.釵頭鳳 33歳 偶然の再開2.3.絶句二首 63歳 菊採り枕嚢を縫い、凄然とした詩4.七言律詩 68歳 妄想はのぞき消しつくそう(今回) 唐琬が「釵頭鳳」の詞を読み、傷心のあまり世を...
陸游 釵頭鳳
- 2011/12/18
- 21:39
陸游 釵頭鳳麗わしの人、唐琬。(2)われわれは、麗しの人、唐琬(1)で陸游たちの離婚は「政略結婚を推し進められたもの」とういう仮説を立てた。それに基づいて陸游の詩7編を見ていくことにしたのである。(1)ではここに立てた仮説の方が分かりやすいという結果になった。詩題の結び、「凄然として感有り」は、①若き日を回想して甘い感傷にふけっているのではなく、②無惨な破局に終わったことを思い出す胸の痛みを表わしている...
陸游 絶句二首 其二
- 2011/12/17
- 22:19
陸游 麗わしの人、唐琬。 (1)陸游 絶句二首 其二其二少日曾題菊枕詩、蠧編残稿鎖蛛絲。まだ青年だったあの頃、菊枕と題した詩をうたった、虫に食われてバラバラになり、下書きを含めた詩文全部が蜘蛛が糸を張って訳が分からない、見る気がしないものとなった。人閒萬事消磨盡、只有清香似舊時。人の閒でおこることというものは萬事、消磨し尽くすもの、只有るのは清らかな香りにかこまれたあの閨のその時のことだけだ。まだ青年...
陸游 絶句二首 其一
- 2011/12/17
- 22:12
陸游 麗わしの人、唐琬。 (1)陸游 絶句二首 其一陸游は二十歳のころ結婚している。相手は陸游の母親唐氏の一族の娘で、唐琬といった。二人は仲むつまじいものであったらしい。このころ陸薄は、菊の花びらをつめた枕を詩に詠じ、世間の評判となった。ただ、彼は、その若いころの詩を後にすべて廃棄しているために伝わっていない。四十余年を経てつぎのような回想の詩、絶句二首を作っている。詩には「自分が年二十の時、菊枕の詩...
河内詩二首其二(湖中) 李商隠
- 2011/12/16
- 20:54
河内詩二首其二(湖中) 李商隠この詩は、捨てられた芸妓のやるせなさを詠う、その裏に、843~844年天子に反旗を翻した劉稹、この詩では「淥菱」により連想される を詠っている。その有力潘鎮の叛乱に対し、討伐軍を率いて平定した英雄が出身身分が低いために正当な評価を受けなかったのだ。それが石雄である。地方の低い武官から身を起こしたものだった。この詩を恋歌とだけで理解しようと思うとまったくわけのわからない詩となっ...
河内詩二首 其一 李商隠
- 2011/12/16
- 20:49
河内詩二首 其一 李商隠恋歌として読んだら、いろいろ意味不明なところがある。これは政治批判詩なのだ。宦官による皇帝を薬漬けにし、薬殺したことを詠う。詩は殺されたその夜を詠う。其一鼉鼓沈沈虬水咽、秦絲不上蠻絃絶。なにがおこったのか、ワニ皮の太鼓が重く響き、虬の漏刻は咽び泣いている。宮中で秦の琴瑟は弾かれず、異民族の楽器は絃が切れたという。常蛾衣薄不禁寒、蟾蜍夜艶秋河月。』薬を飲んで帰られなくなった嫦...
随師東 李商隠
- 2011/12/15
- 21:31
随師東 李商隠随師東東征日調萬黄金、幾竭中原買鬪心。東方征伐のために毎日、万金の黄金を調達している、中原の財源が底を突いてまでも兵士たちの戦意を金に飽かせて買ったのだ。軍令未聞誅馬謖、捷書唯是報孫歆。しかし軍令を犯し「泣いて馬謖を斬る」ほどの厳正な規律は耳にしたことはない、勝利の報というのはまだ生きていた孫歓の首級をあげたなど、偽りのもばかりなのだ。但須鸑鷟巢阿閣、豈暇鴟鴞在泮林。今求められている...
鸞鳳 李商隠
- 2011/12/15
- 21:24
鸞鳳 李商隠 鸞鳳 舊鏡鸞何處、衰桐鳳不棲。 古い曇った鏡がある、そこに姿を映して鳴き続けていた鸞はどこへ行ったのだろうか。枯れ衰えた桐には、もう鳳凰が棲みつくことなどありはしないのだ。 金銭饒孔雀、錦段落山雞。 金貨のような輝きがある、孔雀の輝きに比べては劣る。錦の緞通のようなあでやかさはある、山鶏のあでやかさには劣るのである。 王子調清管、天人降紫泥。 かつて、仙人王子喬が鳳凰を呼び込む清らかな笙を...
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- 李太白集 371《太白巻卷六04-《侍從宜春苑,奉詔賦龍池柳色初青,聽新鶯百囀歌》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7433 (03/03)
- 李太白集 370《太白巻五 24-秋思》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7428 (03/02)