李太白集 130《太白巻二十三20-感興,六首之五 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6231
- 2015/06/30
- 22:18
李白 感興,六首之五〔感興,八首之六〕西國有美女,結樓青雲端。蛾眉豔曉月,一笑傾城歡。高節不可奪,炯心如凝丹。常恐彩色晚,不為人所觀。安得配君子,共乘雙飛鸞。 (西施という美女が呉の国を傾国させたというが、それだけでなく高節の君主と忠誠心を保った下臣団ということも欠かせないことだ。良い君主を得て素晴らしい政治をしたいものだと詠う)西施は国に於いて、一番の美女である、国の命運を荷って国を離れた...
李太白集 129《太白巻十四25-黃鶴樓送孟浩然之廣陵》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6226
- 2015/06/29
- 22:07
李白 黃鶴樓送孟浩然之廣陵 故人西辭黃鶴樓,煙花三月下揚州。孤帆遠影碧山盡,唯見長江天際流。(黄鶴楼で送別の筵を開き、孟浩然が広陵にゆくのを見送る。)いましも、わたしの親しき友、孟浩然が、ここ街の西方、武昌の黄鶴楼を立ち去って、春景色にがすんで、牡丹咲き誇る弥生三月、揚州へと下って行くということで、楼頭の別れの酒を傾けたのである。孟浩然は一槽の帆かけ舟に乗ったが、東風、追い風に乗って遠ざかりゆく...
李太白集 128《太白巻十一19-贈僧行融 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6221
- 2015/06/28
- 22:35
李白 贈僧行融 #1梁有湯惠休,常從鮑照遊。峨眉史懷一,獨映陳公出。卓絕二道人,結交鳳與麟。行融亦俊發,吾知有英骨。(昔の高僧と詩人のように行融上人にこの詩を贈る)六朝南朝梁に湯惠休という僧侶で詩人がいた。常々鮑照に從って遊び、鮑照の詩集の中に贈答の詩が残っている。近頃の事では、峨眉山に懷一上人という高僧詩人あいて、その人も一人、初唐の陳子昂とともに世間に知られている。湯惠休と史懷一という共に、...
李太白集 127《太白巻五24 -秋思 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6216
- 2015/06/27
- 21:46
李白 秋思 春陽如昨日,碧樹鳴黃鸝。蕪然蕙草暮,颯爾涼風吹。天秋木葉下,月冷莎雞悲。坐愁群芳歇,白露凋華滋。(秋の寂しげな思いを述べたもの)長閑な日和がつい昨日のように思われるが、同じように鶯が碧樹で春を告げてくれたこともそうである。しめやかに、蕙草の香りは蕪然として既に移ろい、涼風が颯颯として吹いて、香りを運んでくる。そして、秋は天高く澄みわたり、落葉が雨の如く、はらはらと散り落ちていて、夜...
李太白集 126《太白巻二十三46-南軒松 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6211
- 2015/06/26
- 21:03
南軒松南軒有孤松,柯葉自綿冪。清風無閒時,瀟灑終日夕。陰生古苔綠,色染秋煙碧。何當凌雲霄,直上數千尺。(清廉で節操を変えない松を、この詩のお相手の長寿を祝って作ったもの)我家の南側の軒にちかくに一本松があって、その枝葉は稠密にして重なり合うくらいである。清風は、絶えず吹きすさび、朝夕、きわめて瀟灑である。その木陰には、苔が次第に古くなって、緑の色は細やかに、その葉の色は、秋煙を深緑に染まっているば...
李太白集 125《太白巻二十一32-峴山懷古 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6206
- 2015/06/25
- 21:28
李白 峴山懷古 訪古登峴首,憑高眺襄中。天清遠峰出,水落寒沙空。弄珠見遊女,醉酒懷山公。感歎發秋興,長松鳴夜風。(峴山に昇り、羊祜の日を見てこれを弔った)古き時代のことを尋ねてみるためこの峴山の頂に昇り、高い所によって、襄陽の街、その一帯を眺めまわした。天は晴れ渡って遠くの峰まで見通せ、漢水の水は、秋を経て酷く感じ、漁梁洲の砂浜は一望空濶である。大堤の街の珠を佩びたるものは、遊女であることを知...
李太白集 124《太白巻十八05-山中問答(山中答俗人) 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6201
- 2015/06/24
- 22:22
李白 山中問答 問余何意棲碧山,笑而不答心自閒。桃花流水窅然去,別有天地非人間。(青山の内に棲んでいる私と君との問答)わたしに尋ねた人がいる「どんな気持ちで、緑深い山奥に住んでいるのか」と。わたしはただ笑って答えはしないが、心は自ずとのどかでしずかでのんびりしている。「桃花源」の花びらははるか彼方に流れ去っていく、そこにこそ別の世界があるのであり、俗世間とは異なる別天地なのだ。 李太白集 1...
李太白集 123《太白巻十二03-寄弄月溪吳山人 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6196
- 2015/06/23
- 21:45
李白 寄弄月溪吳山人 嘗聞龐德公,家住洞湖水。終身棲鹿門,不入襄陽市。夫君弄明月,滅景清淮裡。高蹤邈難追,可與古人比。清揚杳莫睹,白雲空望美。待我辭人間,攜手訪松子。(弄月溪に隠遁していた吳山人に送った詩であるが、道士に関する資料は残されていないことが多いので不明。)むかし、薬草を取りに山に入ったが帰ってこなかった漢末の人龐德公は、鹿門山に棲み、山公と同じように襄陽の高陽池で「洞湖の水」という...
李太白集 122《太白巻白毫子歌 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6191
- 2015/06/22
- 22:31
李白 白毫子歌淮南小山白毫子,乃在淮南小山裡。夜臥松下雲,朝餐石中髓。小山連綿向江開,碧峰巉巖綠水迴。余配白毫子,獨酌流霞杯。(神道の道に志があり、白毫子の後を継ごうということで、淮南王の君臣が仙去したことを思慕する意をのべたもの)白毫子というのは、淮南王に昵近していた小山の仲間の一人で、その文藻を以て世に知られているが、後には淮南の小山の裡というところに、隠遁して仙道を学んでいた。夜には、松下...
李太白集 121《太白巻五19靜夜思 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6186
- 2015/06/21
- 22:00
李白 靜夜思 床前看月光,疑是地上霜。舉頭望山月,低頭思故鄉。(明月が昇ると静かな物思いにふける夜が始まる)月が昇ると寝牀にまで名月の光が射しこんでくる、庭を清く照らすのが、地上に霜を降らせたのかと見間違えてしまうほど素晴らしい月夜である。庭を見て、ゆっくりと頭をあげると月が山の端の上にあるのを眺めやる。こんな月を見ると故郷の峨嵋山にかかる月を思い出すと頭をうなだれてしまうのだ。巻五19靜夜思 ...
李太白集 120《太白巻二十四77越女詞,五首之五 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6181
- 2015/06/20
- 21:27
李白 越女詞,五首之五鏡湖水如月,耶溪女似雪。新妝蕩新波,光景兩奇絕。(若耶渓から流れてくる鏡湖の水は澄みきって真白な月を映す、若耶溪の娘たちも色白であると詠う)鏡湖は水は澄み切っていて月が映ると月光の鏡の中の美人の顏をうつしているようだ,若耶溪にあつまったむすめたちも雪のように色白である。初々しい化粧姿は船上でゆれれば、すがすがしい波がうつってゆく,その光景はどちらも比べがたく素晴らしいという...
李太白集 119《太白巻二十四76越女詞,五首四 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6176
- 2015/06/19
- 22:19
李白 越女詞,五首之四 東陽素足女,會稽素舸郎。相看月未墮,白地斷肝腸。(謝靈運の『東陽溪中贈答二首』の詩を現地で体験して詠う。)東陽生まれと称する素足の女と、会稽の白木の舟の船頭とが顔を見あわせている。名残月が沈まないので互いに語り合い、見つめ合っているのだ、それは、あからさまに、心も体も別れることが分かっているから名残惜しんでいるのさ。 李太白集 119《太白巻二十四76越女詞,五首四 》 李...
李太白集 118《太白巻二十四75越女詞,五首三 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6171
- 2015/06/18
- 22:46
李白 越女詞,五首之三 耶溪採蓮女,見客棹歌迴。笑入荷花去,佯羞不出來。(その二の詩と真逆のはにかんだ採蓮の娘たちを詠う)越女の詞,五首の三若耶渓頭でハスの実をつむ娘たちは、旅人を見つけると舟歌を唄いながら舟をあちらへこいで遠ざかる。そうして、にっこり笑ってハスの花の影にかくれ、はずかしそうに、思わせぶりに、しなを作って、なかなか出て来ない。 李太白集 118《太白巻二十四75越女詞,五首三 》...
李太白集 117《太白巻二十四74越女詞,五首之二 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6166
- 2015/06/17
- 22:05
李白 越女詞,五首之二 吳兒多白皙,好為蕩舟劇。賣眼擲春心,折花調行客。(越の女は細身の美人で、この地方の船頭屋の娼妓娘の風俗を映し出して詠う。)呉の娼妓娘らは、いずれも色白が多く、好んで舟をゆさぶることで、戯れて男の目を引き、遊びをする。色目をつかって、もえたつ色好みの春心をなげつけてその気にさせるのだ、花を折りとって旅人をからかう。 2015年6月17日の紀頌之5つのBlog ●古代中国の結婚感、...
李太白集 116《太白巻二十四73越女詞,五首之一【《越中書》所見也。】 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6161
- 2015/06/16
- 22:24
李白 越女詞,五首之一 長干吳兒女,眉目豔新月。屐上足如霜,不著鴉頭襪。(越の女は細身の美人で、この地方の女の風俗を映し出して詠う。)長干の色街に住む呉の妓女らは容貌絶麗であり、眉と目が新月よりもなまめかしく、あでやかである。そして、靴のうえの足は霜のように白く、もう「鴉頭」という名の足袋を履いていなくてもうす絹をつけように素足が美しい、それが見る人の心を悩ませるのである。 2015年6月16日の...
李太白集 115《太白巻二十四61贈段七娘 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6156
- 2015/06/15
- 22:07
李白 贈段七娘 羅襪凌波生網塵,那能得計訪情親。千杯綠酒何辭醉,一面紅妝惱殺人。(段七娘に贈る。)艶めかしいうす絹の足袋は波をもしのぐ様に歩いて来て細やかな塵を発てている。彼女は教坊に入っていてそこから出たこともないというだけに、どんな計画でもって情けを受ける情夫を訪うのだろうか。それがどうだろう、冶郎豪客の相手をすることになり、棄てられ、今は千杯の清酒を呑んだ後でも注がれた酒を断ることが無い...
李太白集 114《太白巻二十四50對酒 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6151
- 2015/06/14
- 21:21
對酒蒲萄酒,金叵羅,吳姬十五細馬馱。青黛畫眉紅錦靴,道字不正嬌唱歌。玳瑁筵中懷裡醉,芙蓉帳底奈君何。(南京において行楽酒宴に列した時に呉の細身の美人について詠ったもの。)葡萄酒は槽中に満ちて、これを酌むには黄金の小さな盃がある。呉の姫は十五、小さい駿馬に乗ってやってきた。靑黛でもって眉を画いている、それに、紅錦で作った靴を履いている。この姫は文字を正しく覚えていないが、歌を覚えていて詠うことがとて...
李太白集 113《太白巻二十四46陌上贈美人 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6146
- 2015/06/13
- 22:05
李白 陌上贈美人【小放歌行】 駿馬驕行踏落花,垂鞭直拂五雲車。美人一笑褰珠箔,遙指紅樓是妾家。美人の色香は馬まで元気にしているのだろう、いきりたって進んで行き、この風流な散り落ちる花の絨毯を踏みしだいて行く。馭者はむちを垂らしていたのを、一目見ようと寄ってくるものを避けるため、美しい西王母と見まごう五雲の馬車をさっと打ち払った。車の中の芸妓美人は、遊侠の貴公子を見つけ、にっこり笑い、真珠のすだ...
李太白集 112《太白巻二十三27秋夕旅懷 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6141
- 2015/06/12
- 22:24
李白 秋夕旅懷 涼風度秋海,吹我鄉思飛。連山去無際,流水何時歸。目極浮雲色,心斷明月暉。芳草歇柔豔,白露催寒衣。夢長銀漢落,覺罷天星稀。含悲想舊國,泣下誰能揮。涼風がさわやかに初秋の海を渡って來ると、我が故郷「蒪鱸」への思いが強くなるがそれを吹き拂って旅を進める。連山は、ここを去って、果てしなく続いているし、江の流れは、滔々として一たび行けば、復た帰ることはない。 2015年6月12日の紀頌之5...
李太白集 111《太白巻二十一26王右軍 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6136
- 2015/06/11
- 22:36
李白 王右軍 右軍本清真,瀟灑出風塵。山陰過羽客,愛此好鵝賓。掃素寫道經,筆精妙入神。書罷籠鵝去,何曾別主人。(王右軍を務められた王羲之の書が高値が付けられているにもかかわらず、たった数羽の鵝を手に入れるため、注文された老子道経「黄庭経」を写した。俗塵が考えればもったいない話で、会稽の地にとどまり続け、当地の人士と山水を巡り、仙道の修行に励むなど悠々自適の生活を過ごしたと詠う) 2015年6月11...
李太白集 110《太白巻二十一25 西施 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6131
- 2015/06/10
- 21:16
李白 西施 西施越溪女,出自苧蘿山。秀色掩今古,荷花羞玉顏。浣紗弄碧水,自與清波閒。西施は越溪の娘で苧蘿山の麓で生まれた。その秀色は、今古を掩うほどで、他に比べるものがないほであるという、蓮の花でさえ、その娘の玉顏に対すれば、自然に羞じて、その花を落してしまうという。越王句踐は、呉王に献上する美女を国中から選び出し、絶世の妖艶な西施が其撰に当たり峨眉をあげて、呉関に入ることになった。西施は呉王...
李太白集 109《太白巻二十一03夜下征虜亭 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6126
- 2015/06/09
- 22:13
李白 夜下征虜亭 船下廣陵去,月明征虜亭。山花如繡頰,江火似流螢。(揚州より江を下って、金陵に向かったが、夜、征虜亭に赴く途中で作った。) 船は揚州広陵から長江を下って金陵にむかってゆくのだが、おりしも、月が明るく岸の上の征虜亨を照らしているのでよくわかる。江上、岸の山花は、彩るのは紅をさした頬のようである。 江上の漁火は、流れる螢を思わせるものである。 李太白集 109《太白巻二十一03夜下...
李太白集 108《太白巻二十13秋日登揚州西靈塔 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6121
- 2015/06/08
- 22:12
李白 秋日登揚州西靈塔 寶塔凌蒼蒼,登攀覽四荒。頂高元氣合,標出海雲長。萬象分空界,三天接畫梁。水搖金剎影,日動火珠光。(この詩は726年開元十四年の秋に揚州の西靈塔に登って眺めて思い衝くことをのべたもの。)揚州の西靈塔は蒼蒼たる大空を凌いでいるし、西靈塔に登って眺めて見ると、四方の遠い先の四荒仙人の仙郷まで見える。この塔の頂が高いことで、人の元気と結合してくるし、雲海を下に見るほどの標高で飛び...
李太白集 107《太白巻十四19金陵酒肆留別 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6116
- 2015/06/07
- 22:23
李白 金陵酒肆留別 風吹柳花滿店香,吳姬壓酒喚客嘗。金陵子弟來相送,欲行不行各盡觴。請君試問東流水,別意與之誰短長。(詩は金陵を立つ時の別れの詩で、呉の美女がいる酒肆(しゅし)に知友が集まり、送別の宴を催してくれる。)風は柳絮(りゅうじょ)を吹き散らし、酒場は香ばしい匂いで満ちる。呉の美女が酒をしぼって客を呼び 味見をさせてくれる。金陵の若者たちが集まって別れの宴を開いてくれ、行こうとするが立...
李太白集 106《太白巻十四18口號〔口號留別金陵諸公〕 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6111
- 2015/06/06
- 22:29
李白 口號〔口號留別金陵諸公〕 食出野田美,酒臨遠水傾。東流若未盡,應見別離情。(剡中に赴くにあたって金陵の諸公に留別するに、本心を推察できるような話しぶりをする)この筵宴、肴核とするところはすべて野田から出た菜蔬のものであり、その味わいは、きわめて淡泊で、美味である。そして、遠水に臨んで、酒を傾けているのである。東西南北からの支流から合流した流れはすべてを集めて東流する長江のながれは尽きること...
李太白集 105《太白巻十四16別儲邕之剡中 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6106
- 2015/06/05
- 20:14
李白 別儲邕之剡中 借問剡中道,東南指越鄉。舟從廣陵去,水入會稽長。竹色溪下綠,荷花鏡裡香。辭君向天姥,拂石臥秋霜。(李白が剡中に赴く際、儲邕に留別したもの。)剡中への通路は、何処なのかと尋ねたら、東南にむかって越鄉を指し、その方向に進めばよいと教えてくれた。舟は、ここ広陵より出発し、運河、水路を遠く行けば、会稽に入るのである。その間の景色には、溪下に竹林が茂り、綠の色に染まる中をすすみ、鏡の...
李太白集 104《太白巻十四14廣陵贈別 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6101
- 2015/06/04
- 21:00
李白 廣陵贈別 玉瓶沽美酒,數里送君還。繫馬垂楊下,銜杯大道間。天邊看淥水,海上見青山。興罷各分袂,何須醉別顏。(この詩は、広陵に於いて遠行する行人に贈ったもの)白磁の輝く酒瓶に美酒を買って満たす、そして、此の酒を携えて、数里の道を歩いてゆき、君を送別するためである。ようやく君に追いついたので枝が茂った楊柳の下に馬をつないだ。そして、大道の傍らで道祖神を祭って道中の安全を祈るために盃を含んで旅...
李太白集 103《太白巻十二02淮南臥病書懷寄蜀中趙徵君蕤 》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6096
- 2015/06/03
- 22:02
李白 淮南臥病書懷寄蜀中趙徵君蕤 吳會一浮雲,飄如遠行客。功業莫從就,歲光屢奔迫。良圖俄棄損,衰疾乃綿劇。古琴藏虛匣,長劍掛空壁。楚冠懷鍾儀,越吟比莊舃。(李白が淮南に遊んでいるとき、病気になり、その時の様子を蜀の旧友である趙蕤によせたもの。)吳會には、一つの浮浪雲が浮かんでいる。飄々として遠くへ行く旅人のようである。旅人である自分も、まさしく雲のようである。私も故郷を出たものの、功業いまだ就...
李太白集 102《太白巻五32估客行【估客樂】 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6091
- 2015/06/02
- 20:16
李白 估客行 海客乘天風,將船遠行役。譬如雲中鳥,一去無蹤跡。(揚州でみた舟行商人のことを詠じたもの)舟行商人は天風に乘って、船に帆を張り、勢いよく、喜び勇んで遠くに行商に行ってしまった。まるで雲の中へ飛んでいる鳥のように、ひとたび飛んで行ってしまったらその蹤跡は杳として分からない。 2015年6月2日の紀頌之5つのBlog ●古代中国の結婚感、女性感,不遇な生き方を詠う 三国時代の三曹の一人、三国時...
李太白集 101《太白巻五20 淥水曲 》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6086
- 2015/06/01
- 22:13
李白 淥水曲 淥水明秋月,南湖採白蘋。荷花嬌欲語,愁殺蕩舟人。(女子が南湖の白蘋を采るにあたって荷花に媚びて語らんとするのを見て、妬ましげな心を生じたいという趣を詠ったもの)清らかな水に 秋の日が明るく差し込み、天は晴れ、風は静かな日で、南湖に 白蘋を采りにでかけて花を摘む。蓮の花は真っ盛りで、あでやかに嬌なまめかしく物言いたげであり、舟を漕いできた男は、女たちにこれ以上堪えられないと愁いの念...
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