李太白集 192《太白巻24-38 寄遠,十一首之十》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6541
- 2015/08/31
- 22:44
李白 寄遠,十一首之十 魯縞如玉霜,筆題月氏書。寄書白鸚鵡,西海慰離居。行數雖不多,字字有委曲。天末如見之,開緘淚相續。淚盡恨轉深,千里同此心。相思千萬里,一書值千金。(この詩は漢の張騫の妻の気持ちで、西域の天末にいる張騫に寄せる意をつづる十一の十)魯国で産した繒は、その色、純白にして、玉を欺く霜の如くである。その白繒に「月氏書」と題して墨で書いた。その繒に、「月氏書」と寄せる書を物し、白鸚鵡...
李太白集 191《太白巻24-37 寄遠,十一首之九》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6536
- 2015/08/30
- 22:56
李白 寄遠,十一首之九 長短春草綠,緣階如有情。卷施心獨苦,抽卻死還生。睹物知妾意,希君種後庭。閒時當採掇,念此莫相輕。(この詩は遠くにいる人に寄せる意をつづる十一の九)春の草は、長短参差有り、緑色濃やかにきざはしに沿って萌え出て、とりどりの情思あるように見えるというものだ。その草の中には、冬を越してきた卷施草のように、その心、極めて苦く、それから、一たび心を抜くと、死に掛るとみせても、また...
李太白集 190《太白巻24-36 寄遠,十一首之八》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6531
- 2015/08/29
- 22:58
李白 寄遠,十一首之八憶昨東園桃李紅碧枝,與君此時初別離。金瓶落井無消息,令人行歎復坐思。坐思行歎成楚越,春風玉顏畏銷歇。碧窗紛紛下落花,青樓寂寂空明月。兩不見,但相思。空留錦字表心素,至今緘愁不忍窺。(この詩は遠くにいる人に寄せる意をつづる十一の八)おもへば、昨日、東園の桃李は、葉綠に、花紅に、見事に吹き出るかのように咲き誇っていたが、この春、君と初めで別れたのである。しかし、金瓶が一たび井...
李太白集 189《太白巻24-35 寄遠,十一首之七》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6526
- 2015/08/28
- 21:09
李白 寄遠,十一首之七 妾在舂陵東,君居漢江島。一日望花光,往來成白道。一為雲雨別,此地生秋草。秋草秋蛾飛,相思愁落暉。何由一相見,滅燭解羅衣。(この詩は遠くにいる人に寄せる意をつづる十一の七)妾(わたし)はいま舂陵の東に居て、君(あなた)は漢江の島にいって居て、たがいに去ること、すでに遠くなっています。眺めやれば、百里の間、花光、地にたれて、その間を人が往来して、草一つ生えない白道となって居ま...
李太白集 188《太白巻24-34 寄遠,十一首之六》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6521
- 2015/08/27
- 21:47
李白 寄遠,十一首之六 陽臺隔楚水,春草生黃河。相思無日夜,浩蕩若流波。流波向海去,欲見終無因。遙將一點淚,遠寄如花人。(この詩は遠くにいる人に寄せる意をつづる十一の六)巫山の陽臺は楚水を隔て、千里望むを断え、わが思ふ人のところへ往くよすがもなく、今しも、春になって、綠の草は、黄河の岸上に生じた。わが相思の念は、日として、夜として、生じないことはなく、浩蕩として、流れている波の如くである。そ...
李太白集 187《太白巻24-33 寄遠,十一首之五》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6516
- 2015/08/26
- 22:04
李白 寄遠,十一首之五 遠憶巫山陽,花明淥江暖。躊躇未得往,淚向南雲滿。春風復無情,吹我夢魂斷。不見眼中人,天長音信短。(この詩は遠くにいる人に寄せる意をつづる十一の五)巫山の南でのことも思い出すが遠い日の事となった、その時は、花が咲き誇って日差しに照らされてパッと明るく、大江の流れも暖かくなり、春水も緑に澄んでいた。あれこれ迷って決心できないままに、いまだにたびだつことができないでいる、そ...
李太白集 186《太白巻24-32 寄遠,十一首之四》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6511
- 2015/08/25
- 22:26
李白 寄遠,十一首之四玉箸落春鏡,坐愁湖陽水。聞與陰麗華,風煙接鄰里。青春已復過,白日忽相催。但恐荷花晚,令人意已摧。相思不惜夢,日夜向陽臺。(この詩は遠くにいる人に寄せる意をつづる十一の四)玉の箸と見まごう涙は、春鏡に落ち、湖陽の水の渺茫たるを想って、坐ろに心を愁へしめる。その湖陽は、陰麗筆の故郷たる新野と相去ること遠からず、閬里相隣って居る。わが意中の人は、湖陽に居るので、われも、彼の光武帝...
李太白集 185《太白巻24-31 寄遠,十一首之三》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6506
- 2015/08/24
- 22:35
李白 寄遠,十一首之三 本作一行書,殷勤道相憶。一行復一行,滿紙情何極。瑤臺有黃鶴,為報青樓人。(この詩は遠くにいる人に寄せる意をつづる十一の三)はじめて、短い手紙を書いて、相憶うの意を慇懃に述べようとした。すると、一行又一行、いくら書いても、書き切れず、紙一ぱいに成っても、この情は、窮極するところがない。瑤臺に居る黄鶴よ、どうか我がために青楼に居る人に言伝をして呉れたまえ。 李太白集 185...
李太白集 184《太白巻24-30 寄遠,十一首之二》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6501
- 2015/08/23
- 22:17
李白 寄遠,十一首之二 青樓何所在,乃在碧雲中。寶鏡掛秋水,羅衣輕春風。新妝坐落日,悵望金屏空。念此送短書,願因雙飛鴻。(この詩は遠くにいる人に寄せる意をつづる十一の二)わが思う人の居る青楼は、どこに在るかといえば、晴れた日の碧雲の中に聾えて居る。そして、その室内には、寶鏡皎皎として、秋水の如く、身には薄い羅衣を著けて、軽く春風に翻る。新妝正に成りし後、夕陽の輝く欄干にもたれているが、金屏風...
李太白集 183《太白巻24-29 寄遠,十一首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6496
- 2015/08/22
- 22:49
李白 寄遠,十一首之一 三鳥別王母,銜書來見過。腸斷若剪弦,其如愁思何。遙知玉窗裡,纖手弄雲和。奏曲有深意,青松交女蘿。寫水山井中,同泉豈殊波。秦心與楚恨,皎皎為誰多。(この詩は遠くにいる人に寄せる意をつづる十一の一)西王母には、大鶩、小鶩、青鳥という三羽の猛禽が仕えていたが別れて、手紙を口に加えてくるのを見届けた。そこでその手紙を受けて、開いて見るとはらわたが断たれること、それが琴の絃を断...
李太白集 182《太白巻24-21 嵩山采菖蒲者》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6491
- 2015/08/21
- 22:33
李白 嵩山採菖蒲者 神仙多古貌,雙耳下垂肩。嵩嶽逢漢武,疑是九疑仙。我來採菖蒲,服食可延年。言終忽不見,滅影入雲煙。喻帝竟莫悟,終歸茂陵田。(李白が嵩山にいた時に、菖蒲を採るものを見つけて、漢の武帝の故事を思い出して作った詩。)むかしの神仙のものは、古めかしく貌奇なものであり、両耳は下がって肩に持たれる位である。嵩山に於いて、漢の武帝に遭い、いろいろ不老長寿を説いたのは、多分、九疑の仙人であ...
李太白集 181《太白巻24-03 題元丹丘潁陽山居 并序》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6486
- 2015/08/20
- 21:46
李白 題元丹丘潁陽山居 并序 丹丘家於潁陽,新卜別業。其地北倚馬嶺,連峰嵩丘,南瞻鹿臺,極目汝海,雲巖映鬱,有佳致焉。白從之遊,故有此作。(元丹邱の穎陽の山居の題す、並びに序文)元丹邱が河南府穎陽縣に家居し、新たに別業を卜築した。その地は北の方、馬嶺山によって、峰巒は遠く嵩山に連なってゆき、南の方には、鹿臺山を眺められ、汝水のあたりまでもみわたせる。雲と巌は互いに映じあって、その景致はすこぶる...
李太白集 180《太白巻24-02 題元丹丘山居》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6481
- 2015/08/19
- 22:43
李白 題元丹丘山居 故人棲東山,自愛丘壑美。青春臥空林,白日猶不起。松風清襟袖,石潭洗心耳。羨君無紛喧,高枕碧霞裡。(元丹邱の山中幽居に題したもの)信頼のおける友は隠棲する東山に住んでいるが、そこは岡や谷が美しい景色なので愛したのだ。その友である元丹邱は最も盛んな青年期であるにもかかわらず、空林の中に独臥し、白昼でも起きることが無いのである。それから、逸興酣になるときには松風颯颯として、襟袖を...
李太白集 179《太白巻23-10 擬古十二首其七》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6476
- 2015/08/18
- 22:09
李白 擬古,十二首之七 世路今太行,迴車竟何託。萬族皆凋枯,遂無少可樂。曠野多白骨,幽魂共銷鑠。榮貴當及時,春華宜照灼。人非崑山玉,安得長璀錯。身沒期不朽,榮名在麟閣。(古詩の体に擬したと称して、自己の感慨を寄せたものである。)世路は今しも、人を苦しめる太行山脈の嶮絶なみちを行く、車は進まず、これを廻らんとしているが、はてさて、どこに落ち着こうというのだろうか。万物万人どんな民族であっても、決...
李太白集 178《太白巻22-11 冬夜醉宿龍門覺起言志》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6471
- 2015/08/17
- 22:03
李白 冬夜醉宿龍門覺起言志 醉來脫寶劍,旅憩高堂眠。中夜忽驚覺,起立明燈前。開軒聊直望,曉雪河冰壯。哀哀歌苦寒,鬱鬱獨惆悵。傅說版築臣,李斯鷹犬人。(冬の夜、酔うて龍門山に宿し、醒めて起きた時、その志を述べたもの)酔っぱらってその揚げ句、宝剣を解き棄て、旅中の高堂で憩うて眠ってしまった。中夜に忽ち驚いて、目が覚めて明燈の前に起立した。試みに軒の窓を開けて正面より眺めてみた。暁の雪、紛々として、...
李太白集 177《太白巻22-10 春歸終南山松龕舊隱》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6466
- 2015/08/16
- 21:11
李白 春歸終南山松龕舊隱 我來南山陽,事事不異昔。卻尋溪中水,還望巖下石。薔薇緣東窗,女蘿繞北壁。別來能幾日,草木長數尺。且復命酒樽,獨酌陶永夕。(春になって終南山の南の松の木と枝が屋根のように覆いかぶさった以前隠棲していたところに帰ってきてみて、今この時を心たのしもうと詠う。)自分が終南山の南の松の木と枝が屋根のように覆いかぶさった以前隠棲していたところに帰ってきてみると、何に事も昔と変わっ...
李太白集 176《太白巻巻20-36 登廣武古戰場懷古》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6461
- 2015/08/15
- 21:10
李白 登廣武古戰場懷古#1秦鹿奔野草,逐之若飛蓬。項王氣蓋世,紫電明雙瞳。呼吸八千人,橫行起江東。(秦滅亡のあと、楚漢の古戦場、開封府の廣武城に登って、いにしえを懐って作ったもの)むかし、秦は帝位を失い、例えば、鹿が野草の間に奔るが奴とく、そこで、群雄はこれを追うて飛蓬の如く、頻りに相争った。中にも、項羽は、気、世を蓋い、帝王の重瞳は明らかにして、紫電の勢いを示した。そして、一呼吸の間に八千人...
李太白集 175《太白巻巻19-21 春日游羅敷潭》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6456
- 2015/08/14
- 20:49
李白 春日遊羅敷潭行歌入谷口,路盡無人躋。攀崖度絕壑,弄水尋迴溪。雲從石上起,客到花間迷。淹留未盡興,日落群峰西。(華州の漢の蘿敷の所縁の湖の淵で春の日に遊ぶ)湖のほとりを歩行しつつ詩を歌うと、やがて谷の入り口より奥に入って行くと、道は尽きて昇ってゆく人がいなくなる。景色が素晴らしい谷ということで、断崖を攀じ登り、絕壑をわたって、流水を弄して、曲がり曲った峡谷をたずねあるいた。雲は石場より湧きあ...
李太白集 174《太白巻巻18-13 酬坊州王司馬與閻正字對雪見贈》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6451
- 2015/08/13
- 21:17
李白 酬坊州王司馬與閻正字對雪見贈遊子東南來,自宛適京國。飄然無心雲,倏忽復西北。訪戴昔未偶,尋嵇此相得。愁顏發新歡,終宴敘前識。閻公漢庭舊,沈鬱富才力。(坊州司馬の王某と太子正字閻某と二人が、雪を愛でて、寄懐の詩を贈ってくれたので、それに酬いて作ったもの。)自分は、遊子の身を以て、初めに、東南より来たって、南陽を経て長安にたどり着いた。例えば、無心の雲一片、飄然として、倏忽の間に西北に向って飛...
李太白集 173《太白巻巻17-07 送友人入蜀》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6446
- 2015/08/12
- 21:59
李白 送友人入蜀 見說蠶叢路,崎嶇不易行。山從人面起,雲傍馬頭生。芳樹籠秦棧,春流繞蜀城。升沈應已定,不必問君平。(友人が左遷されて蜀の地に往くのを送って詠う)君は今、左遷されて遠く蜀の地に赴くということで、人の語るのを聞くと、下の初句に通ずる道は、崎嶇高低があってなかなか行きにくいという。顔をあげてみれば高い山突兀として、ただちに行人の面前に聳え、伏して見ると白雲もうもうとして乗っている馬の頭...
李太白集 172《太白巻巻14-07 留別王司馬嵩》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6441
- 2015/08/11
- 22:17
李白 留別王司馬嵩 魯連賣談笑,豈是顧千金。陶朱雖相越,本有五湖心。余亦南陽子,時為梁甫吟。蒼山容偃蹇,白日惜頹侵。(李白が長安を去るにあたって、王嵩に留別したもの。)魯仲連は談笑を売り物にして、秦から趙を救い名声を博し、平原君から領地をあたえられるというのを辞退し、千金を顧みる事は無かった。陶朱公は、はじめ、范蠡と称して、越王句踐のもとに宰相であったが、本来、五湖に泛ぶ心あって、やがて...
李太白集 171《太白巻08-40 贈嵩山焦煉師 并序》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6436
- 2015/08/10
- 22:41
李白 贈嵩山焦鍊師 并序 嵩丘有神人焦鍊師者,不知何許婦人也,又云生於齊梁時。其年貌可稱五六十,常胎息絕穀,居少室廬,遊行若飛,倏忽萬里。世或傳其入東海,登蓬萊,竟莫能測其往也。余訪道少室,盡登三十六峰,聞風有寄,灑翰遙贈。(嵩山に隠遁している焦という徳の高いにこの詩 并びに序文を贈る)嵩山に神仙のひとである焦鍊師がいる、何処で生まれたのか生母が誰なのかのもわからないのであり、また、齊梁の時代...
李太白集 170《太白巻08-35 贈華州王司士》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6431
- 2015/08/09
- 21:48
李白 贈華州王司士 淮水不絕濤瀾高,盛德未泯生英髦。知君先負廟堂器,今日還須贈寶刀。(華州の司士参軍事王某を誉め讃える詩を贈る)昔、郭璞は、王導のために卜して、「淮水の流れが途絶えて絶水することが無い限り、王氏は絶滅しない」といったが、実際に淮水の流れは堪える事は無く、波瀾波濤は続いているし、王氏の先代の名だたる人々の盛徳は亡びるどころかなお、厳存し、ここに君の様な「英髦」というべき士中の俊...
李太白集 169(改訂版) 《巻06-08 元丹丘歌》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6426
- 2015/08/08
- 21:36
李白 元丹丘歌 元丹丘,愛神仙。朝飲潁川之清流,暮還嵩岑之紫煙。三十六峰長周旋,長周旋。躡星虹,身騎飛龍耳生風。橫河跨海與天通,我知爾遊心無窮。(元丹邱をたたえる歌)元丹邱は神仙を愛した。長生不死の道術を修めている。そこで、朝には、少室山に源としながれる清流は許由が耳の汚れとしてこの川で洗い清めた潁川の清流を飲み、夕べには、仙郷の紫煙がふかくたちこめる嵩山に帰って行く。嵩山の三十六峰の間をのん...
李太白集 168(改訂版) 《巻06-12 梁園吟》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6421
- 2015/08/07
- 22:03
李白 梁園吟 我浮黃雲去京闕,掛席欲進波連山。天長水闊厭遠涉,訪古始及平臺間。平臺為客憂思多,對酒遂作梁園歌。卻憶蓬池阮公詠,因吟淥水揚洪波。(長安、洛陽、嵩陽、河南、安陸と転々とした第一次在京期、長安を離れて梁園に遊んだおりに作ったものである。)私は、今、黄河に浮かんで都より遠ざかる。東の方、汴、梁の地へ来たので、これから、舟にむしろの帆を高く掛けて進もうとおもうが、黄河の波...
李太白集 167《太白巻24-39 長相思【寄遠】,二首之二》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6416
- 2015/08/06
- 22:33
李白 長相思,二首之二【寄遠11】 美人在時花滿堂,美人去後空餘床。床中繡被卷不寢,至今三載猶聞香。香亦竟不滅,人亦竟不來。相思黃葉落,白露濕青苔。(官妓出会った美人が身請けされてどこかに行ってしまったが、忘れられなくてその時使った寝牀をそのままにしている。あれから三年もたつのに、秋が深まり、落ち葉を見て、白露が下るを見ると、悲しさに堪えきれないと詠う)むかし、美人が世の中に在りし時は万花咲き誇...
李太白集 166《太白巻05-15 白鼻騧》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6411
- 2015/08/05
- 22:38
李白 白鼻騧 銀鞍白鼻騧,綠地障泥錦。細雨春風花落時,揮鞭直就胡姬飲。(貴族の子弟が白鼻の黄馬に跨り、酒屋において傲慢に酒を貪ったさまを詠う。)白鼻の黄馬には銀の鞍を置き、漢の武帝のように緑地の五色の錦で造った派手な泥除けをかけている。豪貴な少年は、細雨春風花がちり落る間に、白鼻の黄馬に乗って馳せてきて、鞭を揮って、疾風の如く、ペルシャの娘がやっている酒肆にはいって酒を飲むのをほしいままにして...
李太白集 165《太白巻05-14 少年行,二首之二》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6406
- 2015/08/04
- 22:15
李白 少年行二首之二五陵年少金市東、銀鞍白馬度春風。落花踏尽遊何処、笑入胡姫酒肆中。(貴公子の歌) 五陵の貴族の公子は白馬に銀の鞍をおいて、これにうち跨って、春風にむかって、おもむろに金市の東、繁華街の中を颯爽と行く。こうして、一面に舞い散る花を踏み散らし どこへ行くのかと云えば、笑いながら異民族の経営する、碧眼の胡姫(ペルシャ)の酒場にでもいって、豪興をほしいままにして遊ぼうというのだろう。 ...
李太白集 164《太白巻05-13 少年行,二首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6401
- 2015/08/03
- 22:35
李白 少年行,二首之一擊筑飲美酒,劍歌易水湄。經過燕太子,結託并州兒。少年負壯氣,奮烈自有時。因聲魯句踐,爭博勿相欺。(貴公子たちの遊侠の心意気を詠ったもの。)二首の一筑を弾じる声を聴きつつ、美酒を飲み、易水のほとりにおいては、易水の風が冷たく人々の肌を 刺すので剣を弾じて荊軻のように歌うものだ。そして、燕の太子丹の様な野心漫漫たる貴人を訪問したり、幷州の遊侠少年と交際して、平生もっぱら男を磨く...
李太白集 163《太白巻05-11 少年子》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6396
- 2015/08/02
- 22:22
李白 少年子 青雲年少子,挾彈章臺左。鞍馬四邊開,突如流星過。金丸落飛鳥,夜入瓊樓臥。夷齊是何人,獨守西山餓。(貴公子たちの遊侠の心意気を詠ったもの。)年なお若き身分の高いことだけを貴ぶという貴公子たちは、豪侠であるのを第一の事とし、章華臺の左のあたりでたむろして、礫を飛ばしている。そこにむらがる鞍馬は、その威風になびいて、さっと四面に開いて路を明け、その貴公子は、騎馬で乗も過ぎて、さながら流...
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