李太白集 222《太白巻6-1 襄陽歌》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6691
- 2015/09/30
- 22:52
李白 襄陽歌 落日欲沒峴山西,倒著接離花下迷。襄陽小兒齊拍手,攔街爭唱白銅鞮。傍人借問笑何事,笑殺山翁醉似泥。 (襄陽の名所旧跡について興をよせ,酒を頌える歌であると同時に山簡の賛歌でもある。) まっ赤な夕日が幌山の西に今日も沈もうとしている。我独り、ここに来れば、山間のように白い帽子をさかさまにかぶって、花ざかりの木の下を、ふらりふらりと彷徨う。すると、その態度がなんだかおかしいと見えて、...
李太白集 221《太白巻4-16 大堤曲》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6686
- 2015/09/29
- 22:28
李白 大堤曲 漢水臨襄陽,花開大堤暖。佳期大堤下,淚向南雲滿。春風無復情,吹我夢魂散。不見眼中人,天長音信斷。(大堤の街の妓女の目線、心持になって構想したもの)漢江の水は、襄陽城が臨み、城外を圍繞する大隄のまちの上には、花が満開、時候も暖かである。春になったらと誰もが逢瀬の約束をして南の方に出かけていった、この大堤の下で逢うことを約束したのに来てくれない、南雲をみあげると、涙が満ちてあふれだす。...
李太白集 220《太白巻4-15 襄陽曲,四首之四》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6681
- 2015/09/28
- 21:28
李白 襄陽曲,四首之四 且醉習家池,莫看墮淚碑。山公欲上馬,笑殺襄陽兒。 (襄陽地方の名所古蹟について述べ一首一か所を詠出し、第四首は第二首に続いて襄陽の高陽池に遊んだ西晋の山簡について詠う) 習家の池上は花木の勝があって、まことに宜しい所であるから、そこを散策し酔うのが善い。峴山の上に建つ墮淚碑は羊祜の遺跡であり、これを見ると懐古の念を催すから、まず、見ることである。そして、墮淚碑を...
李太白集 219《太白巻4-14 襄陽曲,四首之三》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6676
- 2015/09/27
- 20:55
李白 襄陽曲,四首之三 峴山臨漢江,水綠沙如雪。上有墮淚碑,青苔久磨滅。 (襄陽地方の名所古蹟について述べ一首一か所を詠出し、第三首は襄陽の峴山の上に立てられた晋のこの地の太守であった羊祜の記念碑「墮淚碑」について詠う) 峴山は漢江に臨んでそびえたつ、漢江のながれる水はいつも清く澄み、両川辺の砂は雪のような白さだ。むかし、晋の羊祜は、この地の太守になって、民の恩恵を施したことにより、...
李太白集 218《太白巻4-13 襄陽曲,四首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6671
- 2015/09/26
- 22:18
~李白 襄陽曲四首 其二 山公醉酒時、酩酊高陽下。 頭上白接籬、倒著還騎馬。 (襄陽地方の名所古蹟について述べ一首一か所を詠出し、第二首は襄陽の高陽池に遊んだ西晋の山簡について詠う) むかし、山簡先生はいつもお酒に酔っている、野酒酩酊して、かならず高陽池のほとりでおりていた。 その揚げ句には、あたまの上には、白い帽子。それを前後逆さに取り違えてかぶりながら、それも知らずに馬に跨り、平気で乗り...
李太白集 217《太白巻4-12 襄陽曲,四首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6666
- 2015/09/25
- 21:26
李白 襄陽曲四首其一 襄陽行樂處。 歌舞白銅蹄。江城回淥水。 花月使人迷。(襄陽地方の名所古蹟について述べ一首一か所を詠出し、第一首は襄陽の風景を慨叙したもの。)襄陽は、風土もよく、山水も明媚であってもっともたのしい行楽の場所である。士女、庶民は、古いわらべ歌の「白銅蹄」を歌ったり踊ったり伝誦している。漢水の緑に澄んだ大江のながれは江城をめぐるのを峴山はのぞむ、この街のなまめかしい花と月とは、...
李太白集 216《太白巻22-34 自遣》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6661
- 2015/09/24
- 21:02
李白 自遣 對酒不覺暝,落花盈我衣。醉起步溪月,鳥還人亦稀。(みずからの鬱屈の思いを晴らす。)~酒に向かっていたら、日の暮れるのさえ気づかない、おりしも春の終わり、紛々として散ってくる花の花びらが、わたしの衣服にみちている。 酔いつぶれて眠っていたが、酔いから醒めて、起き上がり、月明かりの谷川を散策すれば。鳥は、皆ねぐらに帰り、遊人もまた、稀で、さすがに寂しい景色になっている。 ...
李太白集 215《太白巻22-26 春日醉起言志》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6656
- 2015/09/23
- 22:04
李白 春日醉起言志處世若大夢,胡為勞其生。所以終日醉,頹然臥前楹。覺來盼庭前,一鳥花間鳴。借問此何時,春風語流鶯。感之欲歎息,對酒還自傾。浩歌待明月,曲盡已忘情。(春の日に、酔いより起きて思いのたけを言う。)人のこの世にあるのはあたかも長い夢をみているようなものであるから、生をうけることは、荘子のいう「大夢」のようである。 どうして、生きていくことにあくせく気苦労するのはばかげている。だか...
李太白集 214《太白巻22-25 山中與幽人對酌》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6651
- 2015/09/22
- 21:25
李白 山中與幽人對酌 兩人對酌山花開,一杯一杯復一杯。我醉欲眠卿且去,明朝有意抱琴來。(山中で隠者と差し向かいで酒をくみかわす)会心の友は我と君と、ただふたりのみ、山中で差し向かいで酒を飲む。そのまわりには山の花が微笑んでくれていて、我らの興をたすけるようである。だから一杯一杯、また一杯となんかいも繰り返した。わたしは酔ってしまって眠むたくなってしまった。陶淵明が酔って眠くなったら「我醉欲眠...
李太白集 213《太白巻22-24 夏日山中》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6646
- 2015/09/21
- 21:20
李白 夏日山中 懶搖白羽扇,裸體青林中。脫巾掛石壁,露頂灑松風。白い羽の団扇で扇ぐのもおっくうでたまらないが、何分暑いので、たまらず、ころもをぬぎすてて、青々と木の茂った森林の中で、裸体になる。そこで、頭巾までもかなぐり捨てて、岩の壁面にひっかけて。かんむりをつけないで頭を丸出しにして、松の木を吹き抜ける風にさらしたら、なんとそうかいなこころもちになったのである。 李太白集...
李太白集 212《太白巻22-21 月夜聽盧子順彈琴》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6641
- 2015/09/20
- 21:24
李白 月夜聽盧子順彈琴 閒坐夜明月,幽人彈素琴。忽聞悲風調,宛若寒松吟。白雪亂纖手,綠水清虛心。鍾期久已沒,世上無知音。(月夜に盧子順という人の琴を彈ずるを聽いてつくったもの)しずかなる夜、明月の底に坐して、幽人の盧子順は素琴を彈じはじめた。たちまちにして、《悲風操》の調べを一曲聞いたが、その響きは、清越なるは、琴曲の《寒松操》にあわせて吟ずるようである。はじめに《白雪》の曲を弾ずるにあた...
李太白集 211《太白巻22-15 待酒不至》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6636
- 2015/09/19
- 22:59
李白 待酒不至 玉壺繫青絲,沽酒來何遲。山花向我笑,正好銜杯時。晚酌東窗下,流鶯復在茲。春風與醉客,今日乃相宜。(客をもてなすために、酒を買いにやったところが、その使いの者がなかなか帰ってこないものだからこの詩を作ってお客に対応したもの)奇麗な酒壺に油紙に靑糸を持たせて酒を買いに遣らせたが、使いのまぬけものがなかなか帰って来るのが遅い。イライラしてふと見ると、山花が丁度開いていて、こちらを見...
李太白集 210《太白巻22-3 安州般若寺水閣納涼,喜遇薛員外父》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6631
- 2015/09/18
- 22:19
李白 安州般若寺水閣納涼,喜遇薛員外父 翛然金園賞,遠近含晴光。樓臺成海氣,草木皆天香。忽逢青雲士,共解丹霞裳。(安州の般若寺の水閣において納涼をした時に,員外郎の薛父というものと遇って喜んで作ったもの)悠然として、この寺の園中に勝賞をほしいままにしており、それに加え、おりしも空はよく晴れて、遠近とも日に光がふりそそいでいる。樓臺は海気が蒸してくるような暖かさになる、草木はこの世とは...
李太白集 209《太白巻17-22 送梁四歸東平》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6626
- 2015/09/17
- 21:41
李白 送梁四歸東平 玉壺挈美酒,送別強為歡。大火南星月,長郊北路難。殷王期負鼎,汶水起垂竿。莫學東山臥,參差老謝安。(梁某が郷里の河南道鄆州の東平に帰るのを送って作った)玉壺に美酒を一杯に積めて挈えて出て、,君との別れの行を送るために盃を勧め、強いて、歓談して別れよう。今しも大火の星が、南方正午の方向に位置する月で、夏の最中であるとわかり、彼から北に向かって、一帯の平原を横切って、旅をするのは...
李太白集 208《太白巻15-13 送楊少府赴選》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6621
- 2015/09/16
- 22:15
李白 送楊少府赴選 大國置衡鏡,準平天地心。群賢無邪人,朗鑒窮情深。吾君詠南風,袞冕彈鳴琴。時泰多美士,京國會纓簪。(楊少府が縣尉の職によく任えて栄遷のため都に上京するのをおくる)大国には詮衡の職が設置されており、その職の者は天地の心に準平せしむることに勤めて、その官に適うものはどしどし登庸するのである。こうして群賢の中には奸佞の小人はいないので、その鑑別も明鏡の如く、情深を極め、決して濁乱...
李太白集 207《太白巻12-21 北山獨酌寄韋六》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6616
- 2015/09/15
- 22:06
李白 北山獨酌寄韋六 巢父將許由,未聞買山隱。道存跡自高,何憚去人近。紛吾下茲嶺,地閒喧亦泯。 (嵩山の北山において独酌しつつ、韋六というものに寄せた詩)巢父と許由は耳を洗って隠遁したものだが、ところが山を買ってしかる後に隠遁したというような話は未だに聞いたことが無い。つまり、道家の道にして存すれば、その人の行跡、自ずから高く、大隠は市中に棲むというように、人間を去ること近くとも、そんな...
李太白集 206《太白巻12-1 安陸白兆山桃花岩寄劉侍御綰》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6611
- 2015/09/14
- 22:31
李白 安陸白兆山桃花巖寄劉侍御綰 雲臥三十年,好閒復愛仙。蓬壺雖冥絕,鸞鶴心悠然。歸來桃花巖,得憩雲窗眠。對嶺人共語,飲潭猿相連。時昇翠微上,邈若羅浮巔。(李白が再び安陸縣西の白兆山なる桃花巖に籠ったに就いて、侍御史の劉綰に寄せた詩である)われ、山にこもり白雲に臥して暮らして30年、その間、生来の閑暇を好んで隠遁し、それはまた神仙の道を愛しているからである。蓬萊山は杳冥の際にありと雖も...
李太白集 205《太白巻24-20春夜洛城聞笛》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6606
- 2015/09/13
- 22:26
李白 春夜洛城聞笛 誰家玉笛暗飛聲,散入春風滿洛城。此夜曲中聞折柳,何人不起故園情。(春の夜に洛陽の街で「折楊柳」の笛曲を奏でるのをきく。)誰が家で笛を吹いているのかしらないが、宵闇に玉笛の聲だけが聞こえてくるが、嚠喨の音は、飄散して春風に乗って洛陽城中にひびきわたった。この夜、流れてくる数曲中に、別れの曲「折楊柳」の曲が聞こえてきたけれど、誰が故郷を思う気持ちを起こさずにおれようか、きっと...
李太白集 204《太白巻24-1題隨州紫陽先生壁》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6601
- 2015/09/12
- 22:23
李白 題隨州紫陽先生壁 神農好長生,風俗久已成。復聞紫陽客,早署丹臺名。喘息餐妙氣,步虛吟真聲。道與古仙合,心將元化并。~(この詩は、紫陽先生が随州にいた時にその書斎の壁に題せんとして作ったもの)三皇五帝の一人神農は不老長寿の道家思想の元祖として皆に好かれている、民間において仙術を修業するという風俗は、既にひさしく定着している。ここに、紫陽先生は、早くより、名前を丹臺として署掲して仙人...
李太白集 203《太白巻19-2遊南陽清泠泉》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6596
- 2015/09/11
- 22:09
李白 遊南陽白水登石激作 朝涉白水源,暫與人俗疏。島嶼佳境色,江天涵清虛。目送去海雲,心閒遊川魚。長歌盡落日,乘月歸田廬。(南陽の白河に遊んだ時、石激という名のついた岩山に登って作った詩)その朝白水の上流の源を渡り歩いて、しばらく進んでゆけば、そこは浮世を離れたような心地の所であった。中の島嶼は景色が特別に良いのである、そして、そこには、水天一色、廣く澄みわたっているのである。その海上...
李太白集 202《太白巻19-1 遊南陽白水登石激作》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6591
- 2015/09/10
- 20:55
李白 遊南陽白水登石激作 朝涉白水源,暫與人俗疏。島嶼佳境色,江天涵清虛。目送去海雲,心閒遊川魚。長歌盡落日,乘月歸田廬。(南陽の白河に遊んだ時、石激という名のついた岩山に登って作った詩)その朝白水の上流の源を渡り歩いて、しばらく進んでゆけば、そこは浮世を離れたような心地の所であった。川中の島嶼は景色が特別に良いのである、そして、そこには、水天一色、廣く澄みわたっているのである。その海上に向...
李太白集 201《太白巻18-10 酬崔五郎中》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6586
- 2015/09/09
- 21:50
李白 酬崔五郎中 朔雲橫高天,萬里起秋色。壯士心飛揚,落日空歎息。長嘯出原野,凜然寒風生。幸遭聖明時,功業猶未成。(崔五郎中の詩に答えて作った詩)北方の朔地の寒雲は、高天のうえに横たわり、万里杳渺の間に秋色が生じてきた。この時、壮士の心は、飛揚するばかり、そして西に堕ちてゆく夕日に対しては、空しく嘆息するばかりだ。こうして、長嘯したのち、平原広野に出てみると、寒風凛然として吹き起こる。きわめてさ...
李太白集 200《太白巻16-22送梁公昌從信安北征》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6581
- 2015/09/08
- 22:03
李白 送梁公昌從信安北征入幕推英選,捐書事遠戎。高談百戰術,鬱作萬夫雄。起舞蓮花劍,行歌明月弓。將飛天地陣,兵出塞垣通。祖席留丹景,征麾拂彩虹。旋應獻凱入,麟閣佇深功。(安陸で交遊した梁公昌が信安郡王の幕府軍に入って契丹征伐に向かうのを送る。)今回君は、信安郡王の幕府軍に入り、まことによく選ばれたものという評判となっている。ということで、書を擲って遠戎の契丹を征伐することとした。そのことに及んで...
李太白集 199《太白巻5-8 君馬黃》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6576
- 2015/09/07
- 21:00
李白 君馬黃 君馬黃,我馬白。馬色雖不同,人心本無隔。共作遊冶盤,雙行洛陽陌。長劍既照曜,高冠何赩赫。各有千金裘,俱為五侯客。猛虎落陷阱,壯夫時屈厄。相知在急難,獨好亦何益。(洛陽の街を吾もの顔で走り回る任侠の志のない遊侠の貴公子とはちがって、誠に頼もしく、気持ちの良いものだと詠う)君の馬は黄色であるが、我が馬は、白い。馬の毛並みは違っているが、君との意気には、少しの相違もないが、こうして、...
李太白集 198《太白巻4-34 洛陽陌》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6571
- 2015/09/06
- 21:56
李白 洛陽陌 白玉誰家郎,回車渡天津。看花東陌上,驚動洛陽人。白玉 誰家の郎,車を回らして天津を渡る。花を東陌の上に看て,洛陽の人を驚動する。(洛陽の街を吾もの顔で走り回る任侠の志のない遊侠の貴公子についてうたったもの。)誰の家だろうかこんなにも白玉に飾られた豪奢なかざったいえの貴族のむすこいる家は?その貴公子は車を回らして、天神橋を渡って歓楽街を過ぎる。洛陽の城門から入って東の大路へ行って...
李太白集 197《太白巻4-29 秦女休行》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6566
- 2015/09/05
- 22:41
李白 秦女休行 西門秦氏女,秀色如瓊花。手揮白楊刀,清晝殺讎家。【手揮白楊刃】羅袖灑赤血,英氣凌紫霞。【英聲凌紫霞】 直上西山去,關吏相邀遮。(美しく嫋やかな女性の身でありながら、宗族の仇を討とうとした女性をほめ讃えた詩である。)西門秦氏の女は絶世の美女で、その麗しきことは、天下稀に見るあの瓊花に比すほどのものである。これほどの繊弱である女がか細い手に細みの太刀、白楊刀を振るって、真昼時に讎...
李太白集 196《太白巻3-25 結客少年場行》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6561
- 2015/09/04
- 22:05
李白 結客少年場行 紫燕黃金瞳,啾啾搖綠鬉。【稜稜搖綠鬉】平明相馳逐,結客洛門東。少年學劍術,凌轢白猿公。珠袍曳錦帶,匕首插吳鴻。由來萬夫勇,挾此生雄風。(貴公子が任侠の士を気取って、遊侠の場に出入りするものの、そこには呉越、春秋の劇孟、燕丹と荊軻の志さえもなく、その息子らの破廉恥な様子を詠うことにより、貴族社会を批判している)遊侠の少年のまたがる紫燕の名馬は、黄金のひとみ、きらきらしく耀き...
李太白集 195《太白巻2-20前有一樽酒行【前有樽酒行】,二首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6556
- 2015/09/03
- 22:03
李白 前有一樽酒行,二首之二 琴奏龍門之綠桐,玉壺美酒清若空。催弦拂柱與君飲,看朱成碧顏始紅。 胡姬貌如花,當壚笑春風。笑春風,舞羅衣,君今不醉將安歸。 (古楽府の同題詩は賓主の長寿を祝うものであるが、李白はこの詩では、時に及んでまさに行楽すべしということを詠っている。)その二 龍門の緑桐の樹で作った良い琴瑟を用意し、輝くきれいな壺に美味しい清酒を入れて用意すると澄み切った良いお酒はまるで...
李太白集 194《太白巻2-19前有一樽酒行【前有樽酒行】,二首之一》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6551
- 2015/09/02
- 21:38
李白 前有一樽酒行【前有樽酒行】,二首之一 春風東來忽相過,金樽淥酒生微波。落花紛紛稍覺多,美人欲醉朱顏酡。青軒桃李能幾何,流光欺人忽蹉跎。君起舞,日西夕。當年意氣不肯平,白髮如絲歎何益。(古楽府の同題詩は賓主の長寿を祝うものであるが、李白はこの詩では、時に及んでまさに行楽すべしということを詠っている。)春風は東から吹いて來るとたちまち春が過ぎてしまうので、金の大盃にそそがれた春に搾った澄み...
李太白集 193《太白巻24-39 寄遠,十一首之十一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6546
- 2015/09/01
- 21:58
李白 寄遠,十一首之十一 愛君芙蓉嬋娟之豔色,色可餐兮難再得。憐君冰玉清迥之明心,情不極兮意已深。朝共琅玕之綺食,夜同鴛鴦之錦衾。恩情婉孌忽為別,使人莫錯亂愁心。(この詩は遠くにいる人に寄せる意をつづる十一の十一)君が目の際のほんのりとした芙蓉の如く、あでやかなる艶色を愛し、さながら、餐し得べきが如く、再び他には得られぬものと信じて居る。君の氷玉の如く清く迥けき明心を憐れむので、その情は、極...
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