李太白集 283《太白巻9-03憶襄陽舊遊贈馬少府巨》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6996
- 2015/11/30
- 21:43
李白 憶襄陽舊遊贈馬少府巨 昔為大堤客,曾上山公樓。開窗碧嶂滿,拂鏡滄江流。 高冠佩雄劍,長揖韓荊州。此地別夫子,今來思舊遊。 (この詩は、某処で馬巨という人にあった故に、彼が襄尉たる縁故により、其地における舊遊を懐うて、この詩を贈ったものである。) むかし、襄陽東城外の歓楽街、大堤の客となって、君と共に、峴山の山公の楼に登ったことがある。窓を開けば、碧山相い連って眼中に入り、その前には、...
李太白集 282《太白巻8-09贈瑕丘王少府》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6991
- 2015/11/29
- 20:34
李白 贈瑕丘王少府 #1 皎皎鸞鳳姿,飄飄神仙氣。梅生亦何事,來作南昌尉。 清風佐鳴琴,寂寞道為貴。一見過所聞,操持難與群。 (神仙の樹を持って天晴な人物であった漢の梅福が南昌の尉になっているような河南道兗州瑕丘縣の縣令の王某に贈った詩) 河南道兗州瑕丘縣の縣令の王少府は、皎皎たる鸞鳳の姿であって、飄飄たる神仙の気を備え、天晴な人物である。そうであるのにかかる微官に居るのはいかなる...
李太白集 281《太白巻8-08贈范金卿,二首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6986
- 2015/11/28
- 22:29
孫光憲 贈范金卿,二首之二 范宰不買名,弦歌對前楹。為邦默自化,日覺冰壺清。 百里雞犬靜,千廬機杼鳴。浮人少蕩析,愛客多逢迎。 (兗州金鄉縣の縣令の范某に贈った詩、その二) 兗州金鄉縣の縣令の范某は、前面の柱に対して、心のどかに弦歌しつつ、決して名誉を天下に買うことをしない。かくて、無爲の治を以て、邦に臨み、しかも、民は自ら化し、その心情の清きことは、さながら玉壺の氷の如くである。かくて、百里の...
李太白集 280《太白巻8-07贈范金卿,二首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6981
- 2015/11/27
- 22:43
李白 贈范金卿,二首之一 君子枉清盼,不知東走迷。離家來幾月,絡緯鳴中閨。 桃李君不言,攀花願成蹊。那能吐芳信,惠好相招攜。 (兗州金鄉縣の縣令の范某に贈った詩、その一) 君子は、涼しき目を動かして、四邊を見まわし、狂者を逐うで東定するものの心迷えるを知らず、あくまで純潔の心情を持って居る。われ家を離れて、未だ幾月も経過せざるに、春去り、夏徂き、世は既に秋に成って、かごとがましき蟲の聾が...
李太白集 279《太白巻8-06早秋贈裴十七仲堪》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6976
- 2015/11/26
- 21:51
李白 早秋贈裴十七仲堪 遠海動風色,吹愁落天涯。南星變大火,熱氣餘丹霞。 光景不可迴,六龍轉天車。荊人泣美玉,魯叟悲匏瓜。 (早秋にさいして、裴仲堪という人に、必ずもちいられる有能な人材であり、運命の出会いがなければ神仙の道に進めばよい、だから焦って自分自身で殺すことのない様にと思うところを述べ贈ったものである) #1 遠い海上において、風模様が変わり、我が愁いを吹いて天涯に落ち、そち...
李太白集 278《太白巻二十四26白田馬上聞鶯》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6971
- 2015/11/25
- 21:20
李白 白田馬上聞鶯 黃鸝啄紫椹,五月鳴桑枝。我行不記日,誤作陽春時。 蠶老客未歸,白田已繅絲。驅馬又前去,捫心空自悲。 (馬に乗って楚州寶應縣南門外に在る白田渡を通過するとき、高麗鶯の啼き声が聞えてきて、馬上で作った詩) 五月の頃、高麗鶯は桑の枝に上って鳴きつつ、紫に熟した桑の賓を啄んで居る。 われは、こうして旅行をしていて、何日とも記憶せず、この高麗鶯の聲に因り、陽春三月の頃と間違って思ってし...
李太白集 277《太白巻23-04擬古,十二首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6966
- 2015/11/24
- 22:32
李白 擬古,十二首之一 青天何歷歷,明星如白石。黃姑與織女,相去不盈尺。 銀河無鵲橋,非時將安適。閨人理紈素,遊子悲行役。 (古詩に擬し、自己の感慨をのべたもの:征婦は夫を送り出して、音沙汰のない夫を心配してやせ細ってしまうが、その心配は消えることが無い。) 青天の上に星がなんと歴歴と列をなしている、やがて、明星は、さながら白石のようである。そして、牽牛・織女の二星は、相い距つること尺にも盈たず...
李太白集 276《太白巻二十一48夜泊牛渚懷古》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6961
- 2015/11/23
- 22:32
夜泊牛渚懷古【此地即謝尚聞袁宏詠史處。】 牛渚西江夜,青天無片雲。登舟望秋月,空憶謝將軍。 余亦能高詠,斯人不可聞。明朝掛帆席,楓葉落紛紛。 (この詩は、夜、舟を牛渚に泊し、因って、古を思って作った詩。) 【この地は晋の鎮西將軍謝尚であり、袁宏のかいた詠史でいう所である】 大江の西岸にある牛渚の夜は晴れて、青天には一片の雲だにない。この時、私は舟に居て、秋月の玲瓏たるを望み、古の晋の鎮西將軍...
李太白集 275《太白巻二十一12郢門秋懷》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6956
- 2015/11/22
- 22:10
李白 郢門秋懷 #1 郢門一為客,巴月三成弦。朔風正搖落,行子愁歸旋。 杳杳山外日,茫茫江上天。人迷洞庭水,雁度瀟湘煙。 (荊州に遊んで荊門、五湖、の秋の風情をうたい、眼前の希望として、滄浪に足を洗いたいと詠うもの) 一たび、郢門に客となってより、巴地での月は、三たび上弦の形を成し、三個月を経過した。朔風は、頻りに木の葉をふるい落し、まことに淋しい季節と成ったので、旅人は、早く帰郷したいと思って...
李太白集 274《太白巻十九15與從姪杭州刺史良遊天竺寺》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6951
- 2015/11/21
- 22:20
李白 與從姪杭州刺史良遊天竺寺 掛席凌蓬丘,觀濤憩樟樓。三山動逸興,五馬同遨遊。 天竺森在眼,松風颯驚秋。覽雲測變化,弄水窮清幽。 (從姪であった杭州刺史李良と共に、天竺寺に遊んだ時に作ったもの) 席の帆を掛けて、海上に浮び、遠く蓬莱を凌がんとして、観涛の豪を縦にし、やがて、樟亭に風流に休憩した。そうすれば、東海の三山には、逸輿を動かすことになり、ここに又、五馬を連ねて敖遊し、杭州を歴て、...
李太白集 273《太白巻十七10送麴十少府》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6946
- 2015/11/20
- 22:45
李白 送麴十少府 試發清秋興,因為吳會吟。碧雲斂海色,流水折江心。 我有延陵劍,君無陸賈金。艱難此為別,惆悵一何深。 (某縣の尉たる麴某を送って作ったもの) 時はいま清秋の頃であり、詩興自ら勃如たるにより、呉の会稽に因める詩を作って、君のこの旅を送ろうと思う。 おりから、碧雲はのび広がって、海色をおさめており、流水は、秋漲の餘勢、すさまじく、江心から曲折して奔注している。この間を旅すると、...
李太白集 272《太白巻11送姪良攜二妓赴會稽戲有此贈》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6941
- 2015/11/19
- 22:26
李白 送姪良攜二妓赴會稽戲有此贈 攜妓東山去,春光半道催。遙看若桃李,雙入鏡中開。 (おいの良が妓を携えて会稽に遊びに出かけるについて、送別のために、たわむれにこの詩を作って贈ったものである。) おいの良が妓を携えて会稽に遊びに出かけるについて、丁度、晉の大傳謝安の東山におけるがごとくである。そして会稽に赴く道中においては、春光次第に催し、まことに、良い時候で、その風興も謝安のよう...
李太白集 271《太白巻十五09送楊山人歸天台》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6936
- 2015/11/18
- 22:27
李白 送楊山人歸天台 客有思天台,東行路超忽。濤落浙江秋,沙明浦陽月。 今遊方厭楚,昨夢先歸越。且盡秉燭歡,無辭凌晨發。 (送楊山人という高節な隠遁者が、天台山に帰るのをおくったものである。) 楊山人は、今や故郷の天台を思出で、一刻も猶予せず。東行して遠路をたどり、愈々その地にかえるとのことである。その途すがら、浙江、秋、正に.闌にして、観濤の壮観もあろうし、又浦陽浦口、...
李太白集 270《太白巻13-13江上寄元六林宗》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6931
- 2015/11/17
- 22:35
李白 江上寄元六林宗 霜落江始寒,楓葉綠未脫。客行悲清秋,永路苦不達。 滄波眇川汜,白日隱天末。停棹依林巒,驚猿相叫聒。 (都畿道 河南府 潁陽にいる元丹丘に逸興を共にしたいものと寄せたもの) 大江の上に広がる天河、霜落ちること早く、水は既に寒くなったが、楓樹の葉は、緑のまま、まだ紅葉もしない。 われは、旅の身であるから、清秋に逢うことを悲み、そして、駅路は長くして、まだ目的地...
李太白集 269《太白巻12-16月夜江行寄崔員外宗之》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6926
- 2015/11/16
- 20:50
月夜江行寄崔員外宗之 #1 飄飄江風起,蕭颯海樹秋。登艫美清夜,掛席移輕舟。 月隨碧山轉,水合青天流。杳如星河上,但覺雲林幽。 (この詩は、月夜、揚子江を航行し、員外部の雀宗之に寄せたもの) 諷諷と軽く馨って、江上の清風吹き起り、それが海樹を描かせば、諾楓として、秋孝を起す。その時、舷頭に坐して、美しい清夜の風景を賞しつつ、高く帆を掛けて、軽舟を移して江中を進行した。すると、月は碧山に随って...
李太白集 268《太白巻12-09寄淮南友人》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6921
- 2015/11/15
- 21:09
李白 寄淮南友人 紅顏悲舊國,青歲歇芳洲。不待金門詔,空持寶劍遊。 海雲迷驛道,江月隱鄉樓。復作淮南客,因逢桂樹留。 (淮南にいる友人に寄せたもの) わたしは、紅顔の少年の時分に旧國を去り、淮水の連なる芳洲において、春の景色を眺めたものである。そして、地方で推薦を受け、それをもって朝廷の金門に待詔しているにもかなわず、賓剣を持して、四方に遊侠してあるくのである。見わたせば、海に連なる雲は、驛幹道...
李太白集 267《太白巻9-18遊溧陽北湖亭望瓦屋山懷古贈同旅【贈孟浩然】》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6916
- 2015/11/14
- 22:16
遊溧陽北湖亭望瓦屋山懷古贈同旅【贈孟浩然】#1 朝登北湖亭,遙望瓦屋山。天清白露下,始覺秋風還。 遊子託主人,仰觀眉睫間。目色送飛鴻,邈然不可攀。 (溧陽の北湖亭に遊んで、遙かに瓦屋山を望んで、伍子胥のことを思い出し、この詩を作って同人の人に贈った。別題として【孟浩然に贈る】とした。) 朝に溧陽城を出でて、北湖亭に登り、遙かに瓦屋山を望んだ。時折しも秋で、天は澄み渡って、白露暁に降り、西風が冷たく...
李太白集 266《太白巻9-06贈崔郎中宗之》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6911
- 2015/11/13
- 22:33
李白 贈崔郎中宗之 胡雁拂海翼,翱翔鳴素秋。驚雲辭沙朔,飄蕩迷河洲。有如飛蓬人,去逐萬里遊。登高望浮雲,彷彿如舊丘。(李白の飲み仲間で、且つ、親友であるところから、李白は自分の不遇を述べてその同情を促がしたもの。)北方の胡地より飛んできた雁は、海を払う様な翼を振い、天半に翔って、涼しき秋に乗じて鳴き叫ぶのである。その声は雲を驚かせ、やがて、朔方の沙漠を去って南に向う、それから黄河の洲に下...
李太白集 265《太白巻八34鄴中王大勸入高鳳石門山幽居》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6906
- 2015/11/12
- 22:02
李白 鄴中王大勸入高鳳石門山幽居 一身竟無託,遠與孤蓬征。千里失所依,復將落葉并。 中途偶良朋,問我將何行。 (この詩は、李白が鄴中において、王勸というものに会い、その高鳳幽居の遺跡たる石門山に入ろうとするのを聞いてこの詩を作って送ったもの) わが一身は、寄託するところなく、さながら、孤蓬が轉蓬するように、遠く飛び散っていくようなものである。又、千里四方、依るところなく、その上、落葉と...
李太白集 264《太白巻8-12見京兆韋參軍量移東陽,二首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6901
- 2015/11/11
- 21:51
李白 見京兆韋參軍量移東陽,二首之二 聞說金華渡,東連五百灘。全勝若耶好,莫道此行難。 猿嘯千溪合,松風五月寒。他年一攜手,搖艇入新安。 (京兆府參軍であった韋某が初め日南の驩州に流され、後に大赦を受けて、量移して東陽に遷されることになり、李白がこの人に遭ってこの詩を贈った。二首の二) 君の今度行かれる南東道 婺州、東陽には銭塘江上流で、名勝金華渡があり、金華山をめぐって河川が大曲して...
李太白集 263《太白巻8-11見京兆韋參軍量移東陽,二首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6896
- 2015/11/10
- 22:10
李白 見京兆韋參軍量移東陽,二首之一潮水還歸海,流人卻到吳。相逢問愁苦,淚盡日南珠。(京兆府參軍であった韋某が初め日南の驩州に流され、後に大赦を受けて、量移して東陽に遷されることになり、李白がこの人に遭ってこの詩を贈った。)潮水、自ずから海に帰るものであるから、流人もまた帰朝の日があるもので、君もやっと東陽に量移されたばかりである。そこで、相遭おうとし、謫官以来の愁苦を問わんとするに、千万無量の...
李太白集 262《太白巻八-04贈徐安宜》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6891
- 2015/11/09
- 22:27
李白 贈徐安宜 白田見楚老,歌詠徐安宜。製錦不擇地,操刀良在茲。 清風動百里,惠化聞京師。浮人若雲歸,耕種滿郊岐。 (淮南道 楚州安宜縣令の徐某に贈る) 楚州白田へ行って、楚地の父老が何をしているのかと思うと安宜縣令の徐君の徳をたたえて、しきりに歌詠をやっている。徐君は、その才能によってその地を錦を裁断するのも意のままに、施政よろしく治め、刀を操ることに熟達して、軍事的にもこの地を...
李太白集 261《太白巻五 34少年行》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6886
- 2015/11/08
- 22:11
李白 少年行 君不見淮南少年遊俠客,白日毬獵夜擁擲。呼盧百萬終不惜,報讎千里如咫尺。 少年遊俠好經過,渾身裝束皆綺羅。蕙蘭相隨喧妓女,風光去處滿笙歌。 (少年の遊侠を詠う。)淮南の少年、貴公子は、遊侠の客を以て自らいる、昼の間は、打毬や游猟にふけり、夜は賭博をして、日夜遊び暮らしている。その樗蒲をふって賭博するにあたり、百万錢を一擲して、少しも惜しまず、また、人のために讎を奉ずるとき...
李太白集 260《太白巻三17久別離》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6881
- 2015/11/07
- 22:05
李白 久別離 別來幾春未還家,玉窗五見櫻桃花。 況有錦字書,開緘使人嗟。 至此腸斷彼心絕,雲鬟綠鬢罷梳結,愁如回飆亂白雪。 (閨中思婦の情思:別れて久しい、帰りを待つ女の情を詠う) お別れしてから幾度目かの春なのに、あのひとはまだ家に帰ってこない。宝玉で飾った窓辺に、桜桃梅の花の咲くのを、もう五回も見た。そのうえ、わびしい思いを織りこんだ錦の手紙がここにある。封をひらいてよみかえすと、ためい...
李太白集 259《太白巻二十一34經下邳圯橋懷張子房》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6876
- 2015/11/06
- 22:36
李白 經下邳圯橋懷張子房 子房未虎嘯,破產不為家。滄海得壯士,椎秦博浪沙。 報韓雖不成,天地皆振動。潛匿遊下邳,豈曰非智勇。 (齊魯に遊んだ時、河南道 泗州下邳の圯橋を通りかかって、そこがこの地の出身である張子房の故跡であることを懷いおこしてつくったのである。)むかし張子房が未だ漢の高祖にはまだ遭遇していない頃、すなわち、獲物を決めかねた虎がほえているだけという時で、何でも韓のために仇を取ろう...
李太白集 258《太白巻十七03送友人》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6871
- 2015/11/05
- 22:20
李白 送友人 青山橫北郭,白水繞東城。此地一為別,孤蓬萬里征。 浮雲遊子意,落日故人情。揮手自茲去,蕭蕭班馬鳴。 (友人が遠くに往くのを見送るために作った詩。)草木が青々と茂っている山が、城郭の北側に横たわっている、澄んだ水は 城郭の東側をめぐっている。今、この地において、ひとたび別れることになれば、さながら、風に吹かれてひとつだけで風に飛びさすらう根なし蓬のように、万里の遠きに征遊するのである...
李太白集 257《太白巻十六27送侯十一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6866
- 2015/11/04
- 22:33
李白 送侯十一 朱亥已擊晉,侯嬴尚隱身。時無魏公子,豈貴抱關人。 余亦不火食,遊梁同在陳。空餘湛盧劍,贈爾託交親。 (戦国、信陵君のもとにいた賢人侯嬴というべき老侠、賢人である侯某をおくる) 今や朱亥に比すべき君の門下は、すでに晉鄙の様な人を椎殺し、著著と場面が進行するに拘わらず、侯嬴に此すべき肝腎の大立物たる君が出できて活動すべき筈であるのに、なお身を隠して引っ込んでいるのは、どうしたこ...
李太白集 256《太白巻十五01南陽送客》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6861
- 2015/11/03
- 21:35
李白 南陽送客 斗酒勿為薄,寸心貴不忘。坐惜故人去,偏令遊子傷。 離顏怨芳草,春思結垂楊。揮手再三別,臨岐空斷腸。 (南陽において、客の遠行を贈ったもの。) この一斗の酒だからと言って、我が心が薄いと思うことしてほしくない、わが寸心を汲み取り、どうぞ忘れるなどしてくれるな。今や客中に客を送り、故人のここを去ることを惜しんで、偏に遊子のこの心を傷めることになるのである。別れの顔は、至福の芳...
李太白集 255《太白巻十四11 潁陽別元丹丘之淮陽》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6856
- 2015/11/02
- 22:17
李白 潁陽別元丹丘之淮陽 吾將元夫子,異姓為天倫。本無軒裳契,素以煙霞親。 嘗恨迫世網,銘意俱未伸。松柏雖寒苦,羞逐桃李春。 (潁陽において、元丹丘の淮陽に行くに別れ、即ち、これを送った時の詩である。)われと元夫子とは、異姓でありながら、天倫の兄弟も同じである。軒車冠裳、即ち在官上の交契してはいないが、本来、煙霞の癖を同じゅうして、あい親しんで居た。恨むらくは、世の塵網に迫られて、心上...
李太白集 254《太白巻12-12淮陰書懷寄王宗成》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6851
- 2015/11/01
- 21:57
李白 淮陰書懷寄王宗成 沙墩至梁苑,二十五長亭。大舶夾雙艣,中流鵝鸛鳴。 雲天掃空碧,川嶽涵餘清。飛鳧從西來,適與佳興并。 (淮陰に流寓していた時、賦して宋城縣令の王某に贈った) 私はここに来る途中、沙墩を過ぎたところで、君の居る梁苑の地までは、二十五長亭であるから250里の所まで来ている。 その間には、川があって、大船には櫓を二挺つけ、中流において舟人が騒ぐ声は、まるで鵝鸛の啼き騒ぐ声のよ...
最新記事
- 長い間ブログを休校している件について (09/01)
- 李太白集 397《太白巻23-02效古二首其一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7573 (04/04)
- 李太白集 396《太白巻二十二40憶東山二首 其二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7568 (04/03)
- 李太白集 395《太白巻二十二39憶東山二首 其一》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7563 (03/30)
- 李太白集 394《太白巻二十08杜陵絕句》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7558 (03/29)
- 李太白集 393《太白巻十九18朝下過盧郎中敘舊游》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7553 (03/28)
- 李太白集 392《太白巻十八12金門答蘇秀才》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7548 (03/27)
- 太白集 391《太白巻十九17下終南山過斛斯山人宿置酒》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7543 (03/26)
- 太白集 390《太白巻十六33 送長沙陳太守,二首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7538 (03/25)
- 李太白集 389《太白巻十六32 送長沙陳太守,二首之一》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7533 (03/24)
- 李太白集 388《太白巻十六26 送祝八之江東賦得浣紗石》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7528 (03/23)
- 李太白集 387《太白巻十六23-《送白利從金吾董將軍西征》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7523 (03/22)
- 李太白集 386《太白巻十六21 送族弟綰從軍安西》(漢家兵馬乘北風) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7508 (03/19)
- 李太白集 385《太白巻十六18-3-《送外甥鄭灌從軍,三首之三》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7503 (03/18)
- 李太白集 384《太白巻十六18-2 送外甥鄭灌從軍,三首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7498 (03/17)
- 李太白集 383《太白巻十六18-1 送外甥鄭灌從軍,三首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7493 (03/16)
- 李太白集 382《太白巻十六13 送張遙之壽陽幕府》 (壽陽信天險,) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7488 (03/15)
- 李太白集 381《太白巻十六10 送程劉二侍郎兼獨孤判官赴安西幕府》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7483 (03/14)
- 李太白集 381《太白巻十六10 送程劉二侍郎兼獨孤判官赴安西幕府》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7483 (03/13)
- 李太白集 380《太白巻十六08 送竇司馬貶宜春》 (天馬白銀鞍,) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7478 (03/12)
- 李太白集 379《太白巻十四34 贈別王山人歸布山》(王子析道論,) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7473 (03/11)
- 李太白集 378《太白巻十二06-夕霽杜陵登樓寄韋繇》 (浮陽滅霽景) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7468 (03/10)
- 李太白集 377《太白巻巻十二05-《望終南山寄紫閣隱者》(出門見南山) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7463 (03/09)
- 李太白集 376《太白巻八36 贈盧徵君昆弟》 (明主訪賢逸) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7458 (03/08)
- 李太白集 375《太白巻八22 贈郭將軍》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7453 (03/07)
- 李太白集 374《太白巻六10-《同族弟金城尉叔卿燭照山水壁畫歌》 (高堂粉壁圖蓬瀛) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7448 (03/06)
- 李太白集 373《太白巻六07 西嶽雲臺歌送丹丘子》 (西嶽崢嶸何壯哉) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7443 (03/05)
- 李太白集 372《太白巻六05 玉壺吟》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7438 (03/04)
- 李太白集 371《太白巻卷六04-《侍從宜春苑,奉詔賦龍池柳色初青,聽新鶯百囀歌》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7433 (03/03)
- 李太白集 370《太白巻五 24-秋思》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7428 (03/02)