李太白集 312《太白巻十九08遊泰山,六首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7141
- 2015/12/29
- 22:40
李白 遊泰山,六首之二 【自註:天寶元年四月,從故御道上泰山。】 清曉騎白鹿,直上天門山。山際逢羽人,方瞳好容顏。 捫蘿欲就語,卻掩青雲關。遺我鳥跡書,飄然落巖間。 遊泰山,六首の二(道教の友人と泰山に上って南天門に到着するまでを遊仙の詩として記した。:幻想の中、洞中の選任に出逢ったが一巻の書を残してくれたが読めないのでここに残って研究するというもの。)【742年天寶元年四月、先に玄宗が登った...
李太白集 311《太白巻十九07遊泰山,六首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7136
- 2015/12/28
- 21:57
遊泰山,六首之一【自註:天寶元年四月,從故御道上泰山。】 四月上泰山,石屏御道開。六龍過萬壑,澗谷隨縈迴。 馬跡繞碧峰,於今滿青苔。飛流灑絕巘,水急松聲哀。 遊泰山,六首の一(道教の友人と泰山に上って南天門に到着するまでを遊仙の詩として記した。)【742年天寶元年四月、先に玄宗が登った御道に従って上ったものである。】 初夏四月、泰山に登ると、到る処、敷石が平であって、格別の険阻もなく、天子の御...
李太白集 310《太白巻十八15酬張卿夜宿南陵見贈》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7131
- 2015/12/27
- 22:09
李白 酬張卿夜宿南陵見贈 #1 月出魯城東,明如天上雪。魯女驚莎雞,鳴機應秋節。 當君相思夜,火落金風高。河漢掛戶牖,欲濟無輕舠。 (友人の張謂が夜南陵に宿泊して詩を寄せてくれたので、これに報いて作った詩) #1 月は魯城の東にさし上り、その明かなることは、天上の雪の如くである。その時、魯国の女どもは、きりぎりすの鳴く聾に驚いて、せっせと機を織り、秋の期節に應じて働いて居る。今宵、君は相...
李太白集 309《太白巻十五21魯城北郭曲腰桑下送張子還嵩陽》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7126
- 2015/12/26
- 22:49
李白 魯城北郭曲腰桑下送張子還嵩陽 送別枯桑下,凋葉落半空。我行懵道遠,爾獨知天風。 誰念張仲蔚,還依蒿與蓬。何時一杯酒,更與李膺同。 (この詩は、魯城の北郭である曲腰といふ処の桑下に於いて、張某の嵩山の南に還るのを送って作ったものである。) 君の嵩山の南に行くのを送って、枯桑の下に佇めば、黄ばんだ葉が、はらはらと半空より落ちて来る。われは、道の遠いことをも知らず、茫然として居るが、桑は、...
李太白集 308《太白巻五 18 高句驪》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7121
- 2015/12/25
- 22:02
李白 高句驪 金花折風帽,白馬小遲回。 翩翩舞廣袖,似鳥海東來。 (高麗の古俗を詠出したもので、また、長安に入る高麗人を見て作った。) 高麗人は折風の帽子に黄金製の造花を差しはさみ、白馬にまたがってしずしずと歩ませながら、何を見ているのか馬をとどめて、しばしば躊躇している。それにその時、広い袖が、翩翩として舞い上がっていたが、それはまるで大きな鳥が翼を広げ、海を越えて東方から飛んできたよ...
李太白集 307《太白巻十四32南陵別兒童入京》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7116
- 2015/12/24
- 22:34
李白 南陵別兒童入京 白酒新熟山中歸,黃雞啄黍秋正肥。 呼童烹雞酌白酒,兒女嬉笑牽人衣。 高歌取醉欲自慰,起舞落日爭光輝。 游說萬乘苦不早。 著鞭跨馬涉遠道。 (玄宗に召されて長安に向かおうとするまえに、南陵にて兒童に別れ京に入る。) 山中にあるわが家に帰ってみれば、新しく濁酒が出来上ったころであり、いま秋たけなわであり、黄色い鶏は収穫後のキビ落のち穂をよく食べたとみえてよ...
李太白集 306《太白巻八24溫泉侍從歸逢故人》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7111
- 2015/12/23
- 22:14
李白 溫泉侍從歸逢故人 漢帝長楊苑,誇胡羽獵歸。子雲叨侍從,獻賦有光輝。 激賞搖天筆,承恩賜御衣。逢君奏明主,他日共翻飛。 (温泉宮に侍従しその帰り際に旧知の人にあったから賦し示した) むかし、漢の武帝は胡人に誇るのに、禽獣が多いにいることをしめそうと、長楊苑で羽獵を催され、猛々しい獣や鳥の狩りを持ち帰った。その時、お供をしていた楊雄は畏れ多くも、その行に陪従し、羽獵の帰後、「長楊賦」を献...
李太白集 305《太白巻八 23駕去溫泉後贈楊山人》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7106
- 2015/12/22
- 22:10
李白 駕去溫泉後贈楊山人 少年落魄楚漢間,風塵蕭瑟多苦顏。自言管葛竟誰許,長吁莫錯還閉關。 一朝君王垂拂拭,剖心輸丹雪胸臆。忽蒙白日回景光,直上青雲生羽翼。 (驪山に隠遁しているのなら、ちょうど温泉宮があるからそこより車駕に乗って去ってゆく陽山人にこの詩を贈る。) われは、少年のころ、古の酈食其が楚漢争闘の間に落魄していたと同じように、とかく不遇で、落ちぶれていたから、蕭瑟である風塵の底の...
李太白集 304《太白巻五 30李白24 子夜呉歌其四 冬》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7101
- 2015/12/21
- 22:23
李白 子夜吳歌【子夜四時歌】四首:冬歌 明朝驛使發,一夜絮征袍。 素手抽針冷,那堪把剪刀。 裁縫寄遠道,幾日到臨洮。 (四時行楽の詩で、子夜冬歌、其四首は、「冬のかじかむ素手」で、西域を守る隴右道東部 鄯州 臨洮軍にいる夫へ、「擣衣」した厚手の生地の綿入れを縫製して送る。翌朝出る便に間に合わせるため夜なべをする、冬のエピソードは、寒い夜縫製する思婦である。) ...
李太白集 303《太白巻五 29李白24 子夜呉歌其三 秋》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7096
- 2015/12/20
- 21:44
李白 子夜吳歌【子夜四時歌】四首:秋歌 長安一片月,萬戶搗衣聲。 秋風吹不盡,總是玉關情。 何日平胡虜,良人罷遠征。 (四時行楽の詩で、子夜夏歌、其三首は、当時、玄宗は西域に兵を大量に送り込み領土拡大を重ねて、最も拡大させていた。いったん出征した兵士は帰ることがなかった。秋の風物詩として手、出征の夫に送るために作業する思婦の情を詠ったもの。秋のエピソードは、布帛を、きぬたにの...
李太白集 302《太白巻五 28李白23 子夜呉歌 其二 夏》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7091
- 2015/12/19
- 22:23
李白 子夜吳歌【子夜四時歌】四首:夏歌 鏡湖三百里,菡萏發荷花。五月西施採,人看隘若耶。回舟不待月,歸去越王家。 (四時行楽の詩で、子夜春歌、其二首は、「夏の素足」で、呉越戦争、越の西施の古辞を詠ったもの。夏のエピソードは、越の美女西施である。) 鏡湖は回り巡って三百里といい、広さは、九千餘頃にわたった大きな湖で、初夏からつぼみであった蓮の花がいっぱいに咲き満ちている。五月、夏の盛りには、...
李太白集 301《太白巻五 27李白22 子夜呉歌 其一 春》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7086
- 2015/12/18
- 22:04
李白 子夜吳歌【子夜四時歌】四首:春歌 秦地羅敷女,採桑綠水邊。 素手青條上,紅妝白日鮮。 蠶飢妾欲去,五馬莫留連。 (四時行楽の詩で、子夜春歌、其一首は、「春の素手」で、羅敷の古辞を詠ったもの。春のエピソードは羅敷である) 秦地の羅敷という女がいて、緑水の辺に出て、桑の葉を摘んでいた。その桑の枝の青々としたところへ、真っ白な手をかけて、そして、白日の照り...
李太白集 300《太白巻23-43詠鄰女東窗海石榴》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7081
- 2015/12/17
- 21:51
李白 詠鄰女東窗海石榴 魯女東窗下,海榴世所稀。珊瑚映綠水,未足比光輝。 清香隨風發,落日好鳥歸。願為東南枝,低舉拂羅衣。 (国一番の美女が隣に住んでいて、その窓下の椿の花を見て詠う。) 隣の家にいる魯女の住む部屋の東窓のもとに植えたツバキの花は世にもまれなものである。サンゴが東海の緑水に映えるも、いまだその花の光輝ある姿に比しがたいというものである。そして、この花の清香は、したがって発し...
李太白集 299《太白巻十八06答友人贈烏紗帽》》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7076
- 2015/12/16
- 22:21
李白 答友人贈烏紗帽 領得烏紗帽,全勝白接離。山人不照鏡,稚子道相宜。 (友人が上下通じたる禮帽である烏紗帽を贈ってくれたことにより、この詩を以て答礼の意を表した。) 君はから烏紗帽を頂戴したが、なるほど、白接羅の帽子よりすべてに勝って、なかなか立派である。山人たる我は、あいにく、鏡を持ち合わせていない、隠遁すべき人間が街にいるのであるが、この私が鏡を見るまでのことはないのだ、山簡ではない...
李太白集 298《太白巻十八04早秋單父南樓酬竇公衡》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7071
- 2015/12/15
- 22:21
李白 早秋單父南樓酬竇公衡 白露見日滅,紅顏隨霜凋。別君若俯仰,春芳辭秋條。泰山嵯峨夏雲在,疑是白波漲東海。散為飛雨川上來,遙帷卻卷清浮埃。 (早秋七月のころ、單父の南樓のおいて、竇公衡に酬い答えて作ったもの) 白露は日が登ればやがて消えていくものだし、紅顔は霜に随って凋みゆくものである。 貴殿と別れてから、歳月頻りに過ぎ去り、試みに俯仰するうち、春の花も香りも散り去り、秋の枝とな...
李太白集 297《太白巻十六04魯郡堯祠送張十四遊河北》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7066
- 2015/12/14
- 21:13
李白 魯郡堯祠送張十四遊河北 猛虎伏尺草,雖藏難蔽身。有如張公子,骯髒在風塵。 豈無橫腰劍,屈彼淮陰人。擊筑向北燕,燕歌易水濱。 (魯郡の堯祠に於て、張某が河北に遊ぶというので送って作った) 猛虎が、髙さ一尺ほどの草叢に伏して居るとしたら、どんなにかくれて居る積りであつても、その身を蔽いかくすことは出来ない、というように、士の此世に在るも、正にこれと同じように、全然韜晦しようとしでも、やは...
李太白集 296《太白巻十六01 送魯郡劉長史遷弘農長史》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7061
- 2015/12/13
- 21:05
李白 送魯郡劉長史遷弘農長史-#1 魯國一杯水,難容橫海鱗。仲尼且不敬,況乃尋常人。 白玉換斗粟,黃金買尺薪。閉門木葉下,始覺秋非春。 (魯郡の長史から弘農の長史に栄転する劉殿に、壮行の詩を贈る)-#1 むかしから、魯国においては、ただの一杯の水湛えるのと同じように、海を横絶するような大魚を入れることはできないとされた。折角、孔子のような大聖人が出てきても、これを用いる事は無かった、高士でさ...
李太白集 295《太白巻十五18送薛九被讒去魯》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7056
- 2015/12/12
- 22:36
李白 送薛九被讒去魯 宋人不辨玉,魯賤東家丘。我笑薛夫子,胡為兩地遊。黃金消眾口,白璧竟難投。梧桐生蒺藜,綠竹乏佳實。 (薛九というものが、讒言によって、貶められ、魯国を立ち去るについて、賦して贈ったもの) 昔、宋の人はその性格ははなはだ愚にして、玉の何たるかを知らず、燕石を珍として、大事にしていたというし、魯の国の人は、孔子の聖人たるを知らず、これを呼び捨てにし、東家の邱と言っ...
李太白集 294《太白巻十四02別魯頌》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7051
- 2015/12/11
- 22:14
李白 別魯頌 誰道泰山高,下卻魯連節。誰云秦軍眾,摧卻魯連舌。獨立天地間,清風灑蘭雪。夫子還倜儻,攻文繼前烈。 (魯頌に別れるにあたって、魯という姓の故を以て、古の魯仲連を引合に出して、その想を構へたのである。) 誰か泰山を高いといふか、魯仲連の高節に比すれば、もとより圧し下れて仕舞うというものだ。誰か秦軍を多勢だというか、魯伸連の舌の先で、散散に打砕かれて仕舞ったという。かの魯伸連は、天...
李太白集 293《太白巻11-14贈從弟冽》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7046
- 2015/12/10
- 22:06
李白 贈從弟冽 楚人不識鳳,重價求山雞。獻主昔云是,今來方覺迷。 自居漆園北,久別咸陽西。風飄落日去,節變流鶯啼。 (この詩は、從弟の李冽といふものに贈って、自己の境涯を述べたのである。) 楚人は、鳳を知っていないものであることに因り、山鶏を鳳凰だといわれると、それを本当だと思って、高い價を以て之を買うという。あるいは、楚王に献ぜむとしたという昔ばなしもあるけれど、自分自身のことも、その...
李太白集 292《太白巻九01秋日鍊藥院鑷白髮贈元六兄林宗》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7041
- 2015/12/09
- 21:48
李白 秋日鍊藥院鑷白髮贈元六兄林宗 木落識歲秋,瓶冰知天寒。桂枝日已綠,拂雪凌雲端。 弱齡接光景,矯翼攀鴻鸞。投分三十載,榮枯同所歡。 (秋日、鍊藥院において、李白が白髪を毛抜きで抜き取りながら、その感慨を叙して、そこにいる道士の元林宗【元丹丘】に贈った) 木の葉がばらばらと落ちるを見るに、今年も、すでに半ばを過ぎて、秋に成ったということが分るし、瓶中の水の氷れるを見れば、天、いよいよ寒くして...
李太白集 291《太白巻八10東魯見狄博通》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7036
- 2015/12/08
- 21:37
李白 東魯見狄博通 去年別我向何處,有人傳道遊江東。謂言掛席度滄海,卻來應是無長風。 (名門の後裔である狄博通に再びまみえた時、賦して贈ったもの) 貴方は、去年私と別れて旅路に向われたが、いずこに行かれたのか人のうわさを聞いたところ、江東に遊んでおられるということであった。此れも聞いたことだが、帆をかけて、大海を渉られた事であろうし、それがために、帰って来るのが遅かったのであり、長風の便り...
李太白集 290《太白巻五 33搗衣篇》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7031
- 2015/12/07
- 21:07
李白 搗衣篇 閨裡佳人年十餘,顰蛾對影恨離居。 忽逢江上春歸燕,銜得雲中尺素書。 玉手開緘長歎息,狂夫猶戍交河北。 萬里交河水北流,願為雙燕泛中洲。 (十五で嫁に来て、直ぐに夫を送り出した。はじめだけ西域の交河に駐屯して居ると手紙を寄せたがそれ以降、音信不通、秋になれは夫のために砧を擣つが、一人寝の閨で涙にくれる。戍婦の情を詠う。) 閨中に一人いる佳人、年はやつと十五六、つひ近ごろ嫁ったばかりで...
李太白集 289《太白巻四06鳳吹笙曲【鳳笙篇送別】》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7026
- 2015/12/06
- 22:43
李白 鳳吹笙曲【鳳笙篇送別】 仙人十五愛吹笙,學得崑丘彩鳳鳴。始聞鍊氣餐金液,復道朝天赴玉京。 玉京迢迢幾千里,鳳笙去去無窮已。欲歎離聲發絳脣,更嗟別調流纖指。 (神仙を学んだあなたは王子喬のように十五にして、笙を吹いたというが、今天子に朝見するので送るにあたって王子晋のように登仙して帰ってこなかったということが無いように戻ってきてほしい。) 生まれながらにして仙人の天分を備へた我が相知の...
李太白集 288《太白巻二十四13 嘲魯儒》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7021
- 2015/12/05
- 22:34
韓愈 嘲魯儒 魯叟談五經,白髮死章句。問以經濟策,茫如墜煙霧。 足著遠遊履,首戴方山巾。緩步從直道,未行先起塵。 (魯儒は、むかし叔孫通に反対した様な儒者で、この詩は、即ち變通の義を解せざる點を嘲ったのである。) 魯の儒者は四書五經を談じ、白髪になるまで章句、語句を教条的に解釈し、身を減らして死んでいくという。ところがその者たちに、現世の経済について尋ねると、そのいうところは曖昧で煙にまかれるよ...
李太白集 287《太白巻二二05 客中行》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7016
- 2015/12/04
- 22:35
李白 客中行 蘭陵美酒鬱金香,玉碗盛來琥珀光。 但使主人能醉客,不知何處是他鄕。 (異客となって、よその地を旅していて「旅先での歌」) 蘭陵産の美酒は、天下の佳醸で、鬱金の香を浸して、その味、最も芳美、況や、玉碗をもって、これを盛れば、黄流透徹、さながら琥珀の様な色をしている。これをもって、私に勧めるのだから飲まないわけにはいかない。 既に十分飲んで酔ってしまえば、客であったことを忘れ、...
李太白集 286《太白巻1814酬中都小吏攜斗酒雙魚於逆旅見贈》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7011
- 2015/12/03
- 22:33
李白 酬中都小吏攜斗酒雙魚於逆旅見贈 魯酒若琥珀,汶魚紫錦鱗。山東豪吏有俊氣,手攜此物贈遠人。 意氣相傾兩相顧,斗酒雙魚表情素。雙鰓呀呷鰭鬣張,蹳刺銀盤欲飛去。 (この詩は、李白の旅行中、中都縣に行った時、縣の小吏が斗酒雙魚を旅館に持参して、歓迎の意を表したのに酬いて作ったのである。) 各国の酒は、その色黄に澄んで、さながら、琥珀のようであり、汶水の魚は、鱗が紫錦の如く鮮やかで、いかにも、...
李太白集 285《太白巻十八03五月東魯行答汶上君【五月東魯行答汶上翁】》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7006
- 2015/12/02
- 22:40
李白 五月東魯行答汶上君【五月東魯行答汶上翁】 五月梅始黃,蠶凋桑柘空。魯人重織作,機杼鳴簾櫳。 顧余不及仕,學劍來山東。舉鞭訪前途,獲笑汶上翁。 (この詩は、五月頃、東魯に旅行した時、汶上に住む一老人から詩を寄せられた。これに答えたのである。) 時しも五月、梅の実は、はじめて熟しかかって、黄色になら、蠶は皆繭に成って仕舞って、摘まれた跡の桑には、稜線菜も残って居らぬ。魯の地方の人は、そ...
李太白集 284《太白巻十五12送韓準裴政孔巢父還山》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7001
- 2015/12/01
- 22:48
李白 送韓準裴政孔巢父還山 #1 獵客張兔罝,不能掛龍虎。所以青雲人,高歌在巖戶。 韓生信英彥,裴子含清真。孔侯復秀出,俱與雲霞親。 (韓準・裴政・孔巢父の竹渓の友人たちが、徂徠山に帰るというのでこの詩を作って送った。) #1 猟人が兎綱を張ると、無論、兎は取れるが、龍虎を其の網にからめ取ることはできない。龍虎はもとより、兎などの居る様な処には住んで居らぬもので、それにつけでも、住む処をえ...
最新記事
- 長い間ブログを休校している件について (09/01)
- 李太白集 397《太白巻23-02效古二首其一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7573 (04/04)
- 李太白集 396《太白巻二十二40憶東山二首 其二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7568 (04/03)
- 李太白集 395《太白巻二十二39憶東山二首 其一》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7563 (03/30)
- 李太白集 394《太白巻二十08杜陵絕句》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7558 (03/29)
- 李太白集 393《太白巻十九18朝下過盧郎中敘舊游》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7553 (03/28)
- 李太白集 392《太白巻十八12金門答蘇秀才》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7548 (03/27)
- 太白集 391《太白巻十九17下終南山過斛斯山人宿置酒》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7543 (03/26)
- 太白集 390《太白巻十六33 送長沙陳太守,二首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7538 (03/25)
- 李太白集 389《太白巻十六32 送長沙陳太守,二首之一》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7533 (03/24)
- 李太白集 388《太白巻十六26 送祝八之江東賦得浣紗石》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7528 (03/23)
- 李太白集 387《太白巻十六23-《送白利從金吾董將軍西征》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7523 (03/22)
- 李太白集 386《太白巻十六21 送族弟綰從軍安西》(漢家兵馬乘北風) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7508 (03/19)
- 李太白集 385《太白巻十六18-3-《送外甥鄭灌從軍,三首之三》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7503 (03/18)
- 李太白集 384《太白巻十六18-2 送外甥鄭灌從軍,三首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7498 (03/17)
- 李太白集 383《太白巻十六18-1 送外甥鄭灌從軍,三首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7493 (03/16)
- 李太白集 382《太白巻十六13 送張遙之壽陽幕府》 (壽陽信天險,) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7488 (03/15)
- 李太白集 381《太白巻十六10 送程劉二侍郎兼獨孤判官赴安西幕府》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7483 (03/14)
- 李太白集 381《太白巻十六10 送程劉二侍郎兼獨孤判官赴安西幕府》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7483 (03/13)
- 李太白集 380《太白巻十六08 送竇司馬貶宜春》 (天馬白銀鞍,) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7478 (03/12)
- 李太白集 379《太白巻十四34 贈別王山人歸布山》(王子析道論,) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7473 (03/11)
- 李太白集 378《太白巻十二06-夕霽杜陵登樓寄韋繇》 (浮陽滅霽景) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7468 (03/10)
- 李太白集 377《太白巻巻十二05-《望終南山寄紫閣隱者》(出門見南山) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7463 (03/09)
- 李太白集 376《太白巻八36 贈盧徵君昆弟》 (明主訪賢逸) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7458 (03/08)
- 李太白集 375《太白巻八22 贈郭將軍》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7453 (03/07)
- 李太白集 374《太白巻六10-《同族弟金城尉叔卿燭照山水壁畫歌》 (高堂粉壁圖蓬瀛) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7448 (03/06)
- 李太白集 373《太白巻六07 西嶽雲臺歌送丹丘子》 (西嶽崢嶸何壯哉) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7443 (03/05)
- 李太白集 372《太白巻六05 玉壺吟》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7438 (03/04)
- 李太白集 371《太白巻卷六04-《侍從宜春苑,奉詔賦龍池柳色初青,聽新鶯百囀歌》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7433 (03/03)
- 李太白集 370《太白巻五 24-秋思》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7428 (03/02)