李太白集 368《太白巻五 25 春思》(燕草如碧絲) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7418
- 2016/02/29
- 22:18
李白 春思 燕草如碧絲,秦桑低綠枝。當君懷歸日,是妾斷腸時。春風不相識,何事入羅幃。 (春になって折楊柳に安全を祈る、そして、秦の羅敷のように貞操感高く桑を積んでいる。それでも、その思いを知ってか知らずか、羅幃の中へ春風は入ってくると詠う。) 燕の地は、北方の寒い處で、春のくることも遅いから、今しも漸く碧の絲のような細い芽が草に出た位、しかるに長安附近では、最早、桑の葉が茂って、緑の枝を垂れて...
李太白集 367《太白巻五 23-《從軍行》(從軍玉門道) 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7413
- 2016/02/28
- 21:47
李白 從軍行 從軍玉門道,逐虜金微山。笛奏梅花曲,刀開明月環。 鼓聲鳴海上,兵氣擁雲間。願斬單于首,長驅靜鐵關。 (匈奴との戦いに西域の極みまで言って戦うものの歌) 従軍して、玉門關の道をたどり、やがて匈奴を討ち破って、金傲山の邊まで之を逐い拂ってしまった。軍中に於いては、笛中に落梅花の曲を奏すれども、北地もとより梅花あらず、刀上の環は、固くして明月の如く、環は還と音が通じているから、自...
李太白集 366《太白巻五12 紫騮馬》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7408
- 2016/02/27
- 20:57
李白 紫騮馬 紫騮行且嘶,雙翻碧玉蹄。臨流不肯渡,似惜錦障泥。 白雪關山遠,黃雲海戍迷。揮鞭萬里去,安得念春閨。 (西域の邊塞後の守りには紫騮馬の跨ってゆくものであるが、賢い馬なので、功をなすことだろう、ただ問題は、あまりにいい馬であるために、家で待つ妻のことを思い出す暇がないということになってしまう) わが赤毛の駒は、路を行きながら、嘶きつつ、碧玉の如き蹄を遊び翻して足なみも、極めて静...
李太白集 365《太白巻五10 折楊柳》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7403
- 2016/02/26
- 22:23
李白 折楊柳 垂楊拂綠水,搖豔東風年。花明玉關雪,葉暖金窗煙。 美人結長想,對此心淒然。攀條折春色,遠寄龍庭前。 (長安には若い寡婦が多い、出征する夫と別れに楊柳を折って無事を祈ったが、何年もたっても西域から帰ってこない、今年も春になって柳がなびくそこでもう一度折楊柳して無事を願うという) 垂楊は、春に成って緑を囘し、澄める水を拂いつ、東風に向いて靡いて居る。岸辺の楊花は、白くして、玉關の雪よ...
李太白集 364《太白巻五05 相逢行》 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7398
- 2016/02/25
- 22:04
李白 相逢行 朝騎五花馬,謁帝出銀臺。秀色誰家子,雲車珠箔開。金鞭遙指點,玉勒近遲回。夾轂相借問,疑從天上來。 (貴公子が美人に専ら云い寄ることを詠う。) 朝に五花の文ある名馬に跨って参内し、天子に拝謁したる後、銀臺門を出でて歸途に就いた人がある。すると、かえり途にして秀色抜群の一美人に遇ったが、それは誰が家の娘であらうか。その女は、立派な車に乗り、金玉珠璣の箔を置いた簾を掲げて、外面...
李太白集 363《太白巻五02 陌上桑》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7393
- 2016/02/24
- 21:11
李白 陌上桑 美女渭橋東,春還事蠶作。五馬如飛龍,青絲結金絡。 不知誰家子,調笑來相謔。妾本秦羅敷,玉顏豔名都。 長安大通りのそばの桑を摘む貞女、秦氏の娘女、羅敷を詠う) 秦氏の女、羅敷は、絶代の美人で、渭橋の東に居り、春の歸りくるままに、養蚕を事とし、 その為に、陌上に於で、桑の葉を摘んで居た。すると、そこへ飛龍の如く逞しき五馬を引き従えて来た人があって、馬の尾を束ねた青い絲は、馬の頭を絡めた...
太白集 362《太白巻四32 清平調詞,三首之三》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7388
- 2016/02/23
- 21:47
李白 清平調詞,三首之三 名花傾國兩相歡,長得君王帶笑看。 解釋春風無限恨,沈香亭北倚闌干。 (この時代までの絶色美人は趙飛燕といわれた、李白は、漠然と楊貴妃を比したのであろう。高力氏の言う諷刺の意味で比擬したのではなかった。) 名花と名高い牡丹の花と傾国の美女とが、二つながらたがいにその美を歓びあう。もとより甲乙はつけがたく、君王は常々楽しげに眺めて、いつまでも微笑みをかえしておられるというの...
李太白集 361《太白巻四31 清平調詞,三首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7383
- 2016/02/22
- 22:36
李白 清平調詞,三首之二 一枝穠豔露凝香,雲雨巫山枉斷腸。 借問漢宮誰得似,可憐飛燕倚新妝。 (沈香亭の牡丹が咲き誇るのを、巫山の神女、趙飛燕に比して、そしてそのどれより誰より美しい妃嬪が此処にいると述べる) 一枝濃艶の紅い牡丹の花、暁の露を含んでただよわせる濃密な香りで、またひとしおになる。花はそうであるし、人もそうである。昔、楚の襄王は、巫山の神女にあったというが、朝雲暮雨、夢寐恍惚、醒めて...
李太白集 360《太白巻四30 清平調詞,三首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7378
- 2016/02/21
- 22:48
李白 清平調詞,三首之一 雲想衣裳花想容,春風拂檻露華濃。若非群玉山頭見,會向瑤臺月下逢。 (興慶宮での宴の模様を述べる) 雲の艶めかしさを思い、ながめると美しい衣裳で、牡丹の花はあでやかな豊満な容姿をおもわせる美しさ、春風は龍池の屋外舞台の欄干を通り抜け、霓裳羽衣舞の羽衣による愛撫により、夜の華やかな露はなまめかしくつづく。ああ、これはもう、西王母の「群玉山」のほとりで見られるといわれ...
360 李白清平調についてと唐の女性芸術について kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7373
- 2016/02/20
- 21:28
楽府の一つ。唐の玄宗が楊貴妃と沈香亭で牡丹をながめて楽しんだとき、李白が勅を受けて作ったもの。楽府には、清調・平調・瑟調があったが、李白が、清調と平調を合わせて清平調三章を作った。 360 李白清平調についてと唐の女性芸術について kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7373 2016年2月20日 の紀頌之5つのBlog ●古...
李太白集 359《太白巻四29 宮中行樂詞,八首之八》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7368
- 2016/02/19
- 22:52
李白 宮中行樂詞,八首之八 水綠南薰殿,花紅北闕樓。鶯歌聞太液,鳳吹繞瀛洲。 素女鳴珠珮,天人弄綵毬。今朝風日好,宜入未央遊。 (興慶宮南薫殿に、大明宮奥御殿北闕樓に花が咲き、興慶宮龍池から大明宮の太掖池にすい春水があふれ、鶯が鳴き、天人が散歩し、宮女の瑟琴がきこえ、蹴鞠の声が響く、春の行楽は喜ばしい限りである) 長安城東に位置する興慶宮南薰殿まえの龍池には春水の緑に透き通る水がゆたかに...
李太白集 358《太白巻四28 宮中行樂詞,八首之七》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7363
- 2016/02/18
- 22:35
李白 宮中行樂詞,八首之七 寒雪梅中盡,春風柳上歸。宮鶯嬌欲醉,簷燕語還飛。 遲日明歌席,新花豔舞衣。晚來移綵仗,行樂泥光輝。 (後宮には年中花が咲く、春になれば日長宴席でけいこを始め、そのまま夜遅くまで宴席は続く、天子の御臨席で、光彩燦然とした見事なものである。) 梅の花が咲きほこっているなかで、さすがに残っていたつめたい雪は完全に消えてなくなった、暖かな香しい春風が柳の木々のあいだをぬけてく...
李太白集 357《太白巻四27 宮中行樂詞,八首之六》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7358
- 2016/02/17
- 21:36
李白 宮中行樂詞,八首之六 今日明光裡,還須結伴遊。春風開紫殿,天樂下朱樓。 豔舞全知巧,嬌歌半欲羞。更憐花月夜,宮女笑藏鉤。 (玄宗に寵愛されている、妃嬪、宮女、妓優たちの日常生活について) 明光宮に集められた妃嬪は日常これといった仕事がないので、日の明るいうちに、また、いろいろな娯楽、遊戯を思いついては日時をすごし、いかにして孤独と退屈をまぎらわすかということに尽きるのである。春風が...
李太白集 356《太白巻四26 宮中行樂詞,八首之五》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7353
- 2016/02/16
- 21:39
李白 宮中行樂詞,八首之五 繡戶香風暖,紗窗曙色新。宮花爭笑日,池草暗生春。 綠樹聞歌鳥,青樓見舞人。昭陽桃李月,羅綺自相親。 (後宮に多く妃嬪を選ばれる、華やかな生活、祭祀、帝陵参拝、宴会等の儀式に劣り、歌って参加した) 繍戸には、香しき風徐に吹き入って暖かに、紗窓の外は、曙の景色が、ひとしお新しく見える。風の香しきは、宮樹に花開いて、朝日に笑うからであるし、曙色の新なるは、地草が春にうながさ...
李太白集 355《太白巻四25 宮中行樂詞,八首之四》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7348
- 2016/02/15
- 22:48
李白 宮中行樂詞,八首之四 玉樹春歸日,金宮樂事多。後庭朝未入,輕輦夜相過。 笑出花間語,嬌來竹下歌。莫教明月去,留著醉嫦娥。 (春になると夕刻になると黄金の宮殿で天子は後宮の数多の妃嬪たちと酒宴が開かれ、嫦娥のような妃嬪が酒に酔い天子と過ごす。) 宮中の威厳のある立派な木々に春がもどって来て賑やかに花を咲かせる頃、漢の武帝の様に迎えるために用意した黄金の宮殿では春の行楽、年中行事が多い。天子...
李太白集 354《太白巻四24 宮中行樂詞,八首之三》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7343
- 2016/02/14
- 21:58
李白 宮中行樂詞,八首之三 盧橘為秦樹,葡萄出漢宮。煙花宜落日,絲管醉春風。 笛奏龍吟水,簫鳴鳳下空。君王多樂事,還與萬方同。 (玄宗期は国力が有史以来最高となり、特に芸術も多岐にわたり整備され、宮廷音楽が確立し、発展したことを理解させる詩) 皇城、後宮、禁苑(漢は上林苑)には様々な珍果名木が植えられている。枇杷はもともと湘南の果物、それが今や秦の地方の木になったし、ぶどうもまた、この漢の宮殿の...
李太白集 353《太白巻四23 宮中行樂詞,八首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7338
- 2016/02/13
- 21:40
李白 宮中行樂詞,八首之二 柳色黃金嫩,梨花白雪香。玉樓巢翡翠,金殿鎖鴛鴦。 選妓隨雕輦,徵歌出洞房。宮中誰第一,飛燕在昭陽。 (君主が言葉を発して、行楽について述べたもの) 柳が嫩い芽をふき出したばかり、柳の色は、黄金のようにかがやき、(しかも見るからにやわらかく玄宗皇帝のようである。)梨の花は、まっ白な雪のよう、しかも、よい香をはなっていて(楊太真)、春の盛りで、行楽にはこの上もない季節とな...
李太白集 352《太白巻四22 宮中行樂詞,八首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7333
- 2016/02/12
- 22:27
李白 宮中行樂詞,八首之一 小小生金屋,盈盈在紫微。山花插寶髻,石竹繡羅衣。 每出深宮裡,常隨步輦歸。只愁歌舞散,化作綵雲飛。 (漢の阿嬌と同じように高貴な家で育てられ、十五になって後宮に入って寵愛を得た、行楽、酒宴で、妃嬪がそろうと、それが終わってから寵愛を失うことが心配で仕方がない。) 幼い子供のときから、黄金で飾った家で育てられ、やがて後宮に入れば、容貌豊盈、六宮に冠たることはいう...
李太白集 351《太白巻四16 玉階怨》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7328
- 2016/02/11
- 22:11
李白 玉階怨 玉階生白露,夜久侵羅襪。卻下水晶簾,玲瓏望秋月。 (閏怨の詩で、寵愛を失い愛するお方の訪れの無いままに、長い秋の夜を過ごす宮女の身になって作ったものである。) 秋の夜、玉すだれの音もせず、白玉の階きざはしに白い露が珠のようにおり、夜は更けて羅襪につめたさが侵みてくる。 御殿奥の閨に水晶簾をさっとおろすと、あきらめたものの何度も振り向いてみる。水精簾の玲瓏としてあかるい隙間か...
李太白集 350《太白巻四15 塞上曲》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7323
- 2016/02/10
- 22:35
李白 塞上曲 大漢無中策,匈奴犯渭橋。五原秋草綠,胡馬一何驕。 命將征西極,橫行陰山側。燕支落漢家,婦女無華色。 轉戰渡黃河,休兵樂事多。蕭條清萬里,瀚海寂無波。 (太宗、即位して間もなく、突厥が長安、渭橋の北まで入寇した、太宗は僅か6騎を伴い渭水のほとりに御幸し、頡利と語り、「渭水之盟」をなし、突厥は唐から引き上げた。数年後には、西北方の遊牧諸部族をことごとく唐朝の支配とした。) むかしから...
李太白集 349《太白巻四13 塞下曲六首之六》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7318
- 2016/02/09
- 21:37
李白 塞下曲,六首之六 烽火動沙漠,連照甘泉雲。漢皇按劍起,還召李將軍。 兵氣天上合,鼓聲隴底聞。橫行負勇氣,一戰淨妖氛。 (古代より、秋になれば北辺に匈奴が入寇してくると、戦鼓が山隴の下まで響き渡って聞こえてくると、のろしを上げて、朝廷に知らせが届けられ、李廣将軍のような人と従軍できるなら、縦横無尽に戦い功績を挙げたいものである) 秋になって、匈奴が北辺に入寇したというので、烽火がゴビの砂漠の...
李太白集 348《太白巻四12 塞下曲六首之五》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7313
- 2016/02/08
- 21:55
李白 塞下曲,六首之五 塞虜乘秋下,天兵出漢家。將軍分虎竹,戰士臥龍沙。 邊月隨弓影,胡霜拂劍花。玉關殊未入,少婦莫長嗟。 (なぜ出征しなければいけないのか、どうやって徴発するのか、軍中の秋景を述べ、翻って少婦の怨嗟する情をのべた) 秋の季節になると、国境のえびす、匈奴は、西風に乗るかのように邊塞にきまって「下り」また「入寇」する。漢の朝廷はこれを征伐するために「天兵」といわれる天子の軍...
李太白集 347《太白巻四11 塞下曲六首之四》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7308
- 2016/02/07
- 21:51
李白 塞下曲,六首之四 白馬黃金塞,雲沙繞夢思。那堪愁苦節,遠憶邊城兒。 螢飛秋窗滿,月度霜閨遲。摧殘梧桐葉,蕭颯沙棠枝。 無時獨不見,流淚空自知。 (白馬の将軍に従って西域の守りに就いた夫を思い、留守の家に残る夫との思い出のものを見て涙する嬬について述べる) 吾夫は、白馬にまたがって、遥か西域の国境、黄金の塞にむかって出かけた、あの人を思うと、雲砂漠漠として夢をめぐり、それがどこだかは...
李太白集 346《太白巻四10 塞下曲六首之三》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7303
- 2016/02/06
- 22:31
李白 塞下曲,六首之三 駿馬似風飆,鳴鞭出渭橋。彎弓辭漢月,插羽破天驕。 陣解星芒盡,營空海霧消。功成畫麟閣,獨有霍嫖姚。 (長安の西、渭橋を渡って西域の匈奴と勇敢に戦っても、皆が皆正当な評価を受けるわけではない) 駿馬にまたがり、疾走するのは、さながら旋風をおこすが如くであり、さらに、これに鞭を鳴らし、長安の都を西に出でて渭橋を越えて、いよいよ征途に向かうことになった。漢家の明月を背に...
李太白集 345《太白巻四09 塞下曲六首之二》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7298
- 2016/02/05
- 21:53
李白 塞下曲,六首之二 天兵下北荒,胡馬欲南飲。橫戈從百戰,直為銜恩甚。 握雪海上餐,拂沙隴頭寢。何當破月氏,然後方高枕。 (古代西域では、東胡と月氏が強盛であった。これらの國は、南下するのに衝突し漢の孝文帝の時代になって匈奴老上単于配下の右賢王の征討に遭い、月氏王が殺されたが、いまだに枕を高くして眠れるときは少ない。) 天兵は、北方荒漠の地に討って出で、匈奴は之と反封に南に向って馬にみずを飲ま...
李太白集 344《太白巻四08 塞下曲六首之一》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7293
- 2016/02/04
- 21:54
李白 塞下曲,六首之一 五月天山雪,無花祗有寒。笛中聞折柳,春色未曾看。 曉戰隨金鼓,宵眠抱玉鞍。願將腰下劍,直為斬樓蘭。 (西域の辺境、天山山脈あたりには春夏という季節がない上に、夜となく昼となく戦いをする。そして太古の昔も今も闘いをしている) 天山山脈白山は、音に聞こえた高山で、殊に邊境にあたり、夏の真ん中の五月でさえも、その絶頂には雪が晧晧として積って居るから、その地方一帯、花の咲くことな...
李太白集 343《太白巻四07 怨歌行》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7288
- 2016/02/03
- 21:59
李白 怨歌行 【自注:長安見內人出嫁,友人令余代為之。】 十五入漢宮,花顏笑春紅。君王選玉色,侍寢金屏中。 薦枕嬌夕月,卷衣戀春風。寧知趙飛燕,奪寵恨無窮。 (班家の箱入り娘であった十五の時、召されて漢宮に入り、成帝の寵愛を得たが、後に趙飛燕に愛顧を奪われ、長信宮で貧苦飢寒の有様で、悲しく過ごした)【李白の自註(宮人が寵を失い、それに因って、辞して出で、それが人に嫁したに就いて、その宮人に代...
李太白集 342《太白巻四02 君子有所思行》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7283
- 2016/02/02
- 21:50
李白 君子有所思行 紫閣連終南,青冥天倪色。憑崖望咸陽,宮闕羅北極。萬井驚畫出,九衢如絃直。渭水銀河清,橫天流不息。 (唐の晏安酖毒,滿盈を戒める詩。) 紫閣峰は、終南山に連り、東は華山、西は太白山に連なって秦嶺山脈山脈となって、長安の南境を割し、空の邊際は、青い色をして貴い気配を作っている。長安の都からは南に紫閣峰の懸崖によって、そびえる終南山、秦嶺山脈山脈が防護しているのを遠く望める、...
李太白集 341《太白巻三35妾薄命》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7278
- 2016/02/01
- 22:31
李白 妾薄命 漢帝寵阿嬌,貯之黃金屋。咳唾落九天,隨風生珠玉。 寵極愛還歇,妒深情卻疏。長門一步地,不肯暫迴車。 (漢武帝最初の皇后、幼い時から絶頂期の皇后の時を経て、長門宮に幽閉、何時とはわからず寂しく死んでいった、産んだ子が皇帝にならなければ、皇后でさえもその運命はわからない、寵愛という不確かなものにすがって生きることを詠っている) 漢の武帝は幼少のときともに遊んだ阿嬌を見初め、い...
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