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韓愈《贈別元十八協律,六首之二》この南方の辺界は、海山交錯し、駅路も縦横出入し、それもしばしば変化するのである。そして、風と波のためにあらかじめ旅行日程を決めて動くこともできないで、不測の凶変が起こりはしないかとそれが第一の心配なのである。
《贈別元十八協律,六首之二〔元十八集虛,見《白樂天集》。桂林伯,桂管觀察使裴行立也。〕》韓愈(韓退之)
卷別: 卷三四一 文體: 五言古詩
詩題: 贈別元十八協律,六首之二
交遊人物: 元集虛
贈別元十八協律,六首之一
(元君と一緒に詠い、この賦を贈る。六首のその一。)
知識久去眼,吾行其既遠。
平生から互いに知り合っているという人らは既に、眼中から消え去り、我が旅もすでに遠い所に来ている。
瞢瞢莫訾省,默默但寢飯。
その間に心はぼんやりとして、思い返してみても、悪口を言った過失というのではない反省するわけでもなく、黙々として、ただ寝たり、食べたりしているだけなのだ。
子兮何為者,冠珮立憲憲。
君はどんな人なのか、冠と佩をつけていかにもうれしそうな感じでおられる。
何氏之從學,蘭蕙已滿畹。
君はこれまでどんな人のもとで仕えて学ばれていたのか知らないが、蘭惠は既にその艶やかさ一杯に香り立っている。
於何玩其光,以至歲向晚。
天はよくはれ、その身は修養をよくつまれてその光彩は自然に外に発越し、この年もまさに暮れようとしている荒寒の天地においているようでとても優れて見えるのである。
治惟尚和同,無俟於謇謇。
そもそも、治をなすには、和光同塵を旨とすべく蹇蹇たる忠貞をうわべに見せつけるようではよろしくない。
或師絕學賢,不以藝自輓。
或は、今の世に行われない教学を身に体したような大賢を師とし、もっぱら内を治め、心を練っておられるらしいが、区々たる芸能をもって自ら推挽しない方が良いのだ。
子兮獨如何,能自媚婉娩。
君は独り如何にあるかということだが.言貌ともに優しく、ことさら異を立てず、世間並みにしてえらく見せないようにできるのか。
金石出聲音,宮室發關楗。
されば、時あって歌う時、その声清越、金石より出るがごとくであるが、宮室はただ關鍵によって開かれると同じく、その中にたくわえたものをめったに人の前に広げることがない。
何人識章甫,而知駿蹄踠。
されば何人も章甫の冠の貴きをしらず、矢張り役にもたたぬものとして各別じゅう重要視しないが、さすがに、駿馬が一度馳せれば、その蹄は屈曲して高くあがるがごとく、才能の充分あることは、世に認められている。
惜乎吾無居,不得留息偃。
惜しむらくは、我々今、旅中の身で、御逃すまいというものもないから、君を留めてゆっくり休息せしめ、そして教えを受けることもできない。
臨當背面時,裁詩示繾綣。
そこで、別れをなし、面をそむけむとするに際し、特に詩を作って君に贈り、もって繾綣の情思を致すしだいである。
贈別元十八協律,六首之二
(桂林観察使の裴行立に贈る。六首のその二)
英英桂林伯,實惟文武特。
桂林観察使の裴行立はその人物、秀絶、文武両道にかけては特に傑出している当代の偉人である。
遠勞從事賢,來弔逐臣色。
この度は、従事賢者たる協立郎元十八を使者として使わされ、逐臣たる私の起居を覗わしめられたので、その行為はまことに感謝いたすところである。
南裔多山海,道里屢紆直。
この南方の辺界は、海山交錯し、駅路も縦横出入し、それもしばしば変化するのである。
風波無程期,所憂動不測。
そして、風と波のためにあらかじめ旅行日程を決めて動くこともできないで、不測の凶変が起こりはしないかとそれが第一の心配なのである。
子行誠艱難,我去未窮極。
貴下がここに来られたのも、まことに御苦労な事ではあるが、わたしはここを去って、なかなか行き尽くせぬので、もう道中も厭になったくらいなのだ。
臨別且何言,有淚不可拭。
ここに別れをなすに際し、何と言って申し上げる事もなく、涙はしきりに流れるままに拭い去ることもできないのだ。
『贈別元十八協律,六首之二』 現代語訳と訳註
(本文)
贈別元十八協律,六首之二
英英桂林伯,實惟文武特。
遠勞從事賢,來弔逐臣色。
南裔多山海,道里屢紆直。
風波無程期,所憂動不測。
子行誠艱難,我去未窮極。
臨別且何言,有淚不可拭。
(下し文)
贈別元十八協律,六首之二
英英たり桂林の伯,實に惟れ文武の特。
遠く從事の賢を勞し,來って逐臣の色を弔う。
南裔 山海多く,道里 屢ば紆直なり。
風波 程期無く,憂う所は動【やや】もすれば測られず。
子が行 誠に艱難とし,我去って未だ窮極せず。
別に臨んで且つ何をか言わん,淚有って拭う可からず。
(現代語訳)
(桂林観察使の裴行立に贈る。六首のその二)
桂林観察使の裴行立はその人物、秀絶、文武両道にかけては特に傑出している当代の偉人である。
この度は、従事賢者たる協立郎元十八を使者として使わされ、逐臣たる私の起居を覗わしめられたので、その行為はまことに感謝いたすところである。
この南方の辺界は、海山交錯し、駅路も縦横出入し、それもしばしば変化するのである。
そして、風と波のためにあらかじめ旅行日程を決めて動くこともできないで、不測の凶変が起こりはしないかとそれが第一の心配なのである。
貴下がここに来られたのも、まことに御苦労な事ではあるが、わたしはここを去って、なかなか行き尽くせぬので、もう道中も厭になったくらいなのだ。
ここに別れをなすに際し、何と言って申し上げる事もなく、涙はしきりに流れるままに拭い去ることもできないのだ。
(訳注)
贈別元十八協律,六首之二
(桂林観察使の裴行立に贈る。六首のその二)
英英 桂林 伯 ,實惟文武 特 。
桂林観察使の裴行立はその人物、秀絶、文武両道にかけては特に傑出している当代の偉人である。
「英英」)1 すぐれている。すぐれた人。「英才・英断・英雄/育英・俊英」2 花。花房。3.(雲などが)美しく盛んなさま。ここでは優れた人材であることをいう。
「桂林」広西省桂林県。桂林刺史、桂管防禦観察使の鄭亜の掌書記として桂林に赴いた時、宜宗皇帝の大中元年(847年)の作。李商隠三十六歳。桂林市(けいりん-し)は中華人民共和国広西チワン族自治区に位置する地級市。カルスト地形でタワーカルストが林立し、絵のように美しい風景に恵まれ、世界的な観光地である。
古来、百越の住む地であり、秦始皇帝が征服して桂林郡を設置した。111年に始安県が設置され、湖南省に近いため、荊州臨稜郡に属した。269年始安郡始安県が置かれて初めて現在の桂林の町が形成された。
また桂林市のHP「歴史と文化」には、”唐代には、嶺南(広東・広西一帯)は5つの節度と経略使(いずれも官名)に分かれて管轄されるようになり、嶺南「五管」もしくは「五府」と呼ばれました。桂林は「桂管」の所在地で、桂管の役人は嶺南の採訪使(官名)の職も兼ねており、嶺南すべての検察の権利を持っていました。唐武徳4年(621)に李靖が独秀峰の南に城を建て、唐武徳5年(622)、桂林で貨幣の鋳造が始まり、貿易が盛んに行われるようになります。長寿元年(692)、水利工事を行い、漓江・柳江をつなぎ、貴州・雲南への近道となりました。これは、桂林北部の霊渠とともに一つの交通体系を形成し、桂林はこの体系の中枢となりました。交通の発達は経済の活発化を促進し、唐代中期以降、桂林の発展は隆盛を極めます。”
「文武」文武両道。
「特」傑出。
遠勞 從事 賢 ,來弔 逐臣 色。
この度は、従事賢者たる協立郎元十八を使者として使わされ、逐臣たる私の起居を覗わしめられたので、その行為はまことに感謝いたすところである。
「從事」従事賢者たる協立郎元十八を使者として使わされたこと。
南裔 多 山海 ,道里 屢紆直 。
この南方の辺界は、海山交錯し、駅路も縦横出入し、それもしばしば変化するのである。
風波 無 程期 ,所憂 動 不測 。
そして、風と波のためにあらかじめ旅行日程を決めて動くこともできないで、不測の凶変が起こりはしないかとそれが第一の心配なのである。
「程期」あらかじめ旅行日程を決めて動くこと。
子行 誠 艱難 ,我去 未 窮極。
貴下がここに来られたのも、まことに御苦労な事ではあるが、わたしはここを去って、なかなか行き尽くせぬので、もう道中も厭になったくらいなのだ。
臨別 且何言 ,有淚 不可 拭 。
ここに別れをなすに際し、何と言って申し上げる事もなく、涙はしきりに流れるままに拭い去ることもできないのだ。
483 韓昌黎集 巻五 416 《贈別元十八協律,六首之二〔元十八集虛,見《白樂天集》。桂林伯,桂管觀察使裴行立也。〕》韓愈(韓退之) 韓愈 | kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 4741 |
Author:紀 頌之
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