516 中唐詩 449 《和韓侍郎題楊舎人林池見寄》白居易(白楽天) kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 4906
- 2014/10/03
- 00:45
(白居易は韓愈の下の詩に対して和したものである。中書省に務める三人、楊嗣復、白居易、馮宿の三人は朝廷そのものが冬の様なものだけど適材であるし、よく務めている、そのままずっといてもらいたいといったものに答えていったものだ。)楊尚書の別邸にある牆下の溝水は、流れて宮城の濠に入るがもう春になって氷も解けだしている。やがて風が吹き、太陽も燦々と照りだすことだから、もう凍ることなどないのだ。
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《和韓侍郎題楊舎人林池見寄》白居易(白楽天) Ⅱ中唐
和韓侍郎題楊舎人林池見寄 白居易
(白居易は韓愈の下の詩に対して和したものである。中書省に務める三人、楊嗣復、白居易、馮宿の三人は朝廷そのものが冬の様なものだけど適材であるし、よく務めている、そのままずっといてもらいたいといったものに答えていったものだ。)
渠入暗流春凍解。風吹日炙不成凝。
楊尚書の別邸にある牆下の溝水は、流れて宮城の濠に入るがもう春になって氷も解けだしている。やがて風が吹き、太陽も燦々と照りだすことだから、もう凍ることなどないのだ。
鳳池冷暖君諳在。二月因何更有氷。
君(韓愈)もかつて中書舎人に官したことがあるから、鳳凰池の冷暖についてよく知っていることだろうから、この二月になって氷などあろうはずもなく、まことに結構なところであるから、自分も今のところ満足しておるのです。
(韓侍郎 楊舎人の林池に題す見寄せて和す) ―白居易
渠 暗流に入り 春凍解し。風 日炙に吹き 凝と成らず。
鳳池の冷暖 君諳在り。二月 何に因って更に氷ること有らん。
『和韓侍郎題楊舎人林池見寄』 現代語訳と訳註
(本文)
和韓侍郎題楊舎人林池見寄 白居易
渠入暗流春凍解。風吹日炙不成凝。
鳳池冷暖君諳在。二月因何更有氷。
(下し文)
(韓侍郎 楊舎人の林池に題す見寄せて和す) ―白居易
渠 暗流に入り 春凍解し。風 日炙に吹き 凝と成らず。
鳳池の冷暖 君諳在り。二月 何に因って更に氷ること有らん。
(現代語訳)
(白居易は韓愈の下の詩に対して和したものである。中書省に務める三人、楊嗣復、白居易、馮宿の三人は朝廷そのものが冬の様なものだけど適材であるし、よく務めている、そのままずっといてもらいたいといったものに答えていったものだ。)
楊尚書の別邸にある牆下の溝水は、流れて宮城の濠に入るがもう春になって氷も解けだしている。やがて風が吹き、太陽も燦々と照りだすことだから、もう凍ることなどないのだ。
君(韓愈)もかつて中書舎人に官したことがあるから、鳳凰池の冷暖についてよく知っていることだろうから、この二月になって氷などあろうはずもなく、まことに結構なところであるから、自分も今のところ満足しておるのです。
(訳注)
和韓侍郎題楊舎人林池見寄
(白居易は韓愈の下の詩に対して和したものである。中書省に務める三人、楊嗣復、白居易、馮宿の三人は朝廷そのものが冬の様なものだけど適材であるし、よく務めている、そのままずっといてもらいたいといったものに答えていったものだ。)
『早春與張十八博士籍遊楊尚書林亭,寄第三閣老兼呈白馮二閣老』韓愈
牆下春渠入禁溝,渠冰初破滿渠浮。
鳳池近日長先暖,流到池時更不流。
早春 張十八博士籍 と楊尚書の林亭に遊び,第三閣老に寄せ兼ねて白馮 二閣老に呈す。
牆下の春渠 禁溝に入り,渠冰 初めて破れて渠に滿ちて浮ぶ。
鳳池 日に近く長く先ず暖かなり,流れて池に到る時に更に 流れず。
楊嗣復(783年-848年),字繼之,又は字を慶門といい,虢州弘農(今河南省靈寶縣)の人である。
楊於陵の次男で,楊虞卿の一族兄弟である。八歲で能く文をつくる,主考官權 德輿錄の進士と為る,二十歲で博學宏詞科に登り,宰相武元衡に到って賞識を受る。李德裕の政を輔け,湖南觀察使に転じられ。會昌元年(841年)三月被って潮州に貶せられる。唐宣宗の大中の初めに,召されて吏部尚書を為す。卒した諡は孝穆。
白居易 唐の代表的文学者。香山居士と号した。太原(山西省)の人。字により,白楽天とよばれることが多い。家は貧しかったが勉学にはげみ,科挙及第ののち803年(貞元19)に任官した。806年(元和1)厔(ちゆうちつ)県(陝西省)の尉となり,このとき《長恨歌》を作って詩人としての名声を得た。次いで中央政府入りして翰林学士となり,左拾遺に昇進し,当時の天子憲宗に気に入られ,しばしば意見書を呈上,さらに昇進を重ねて太子左賛善大夫に至ったが,815年(元和10)の上奏文が原因で江州(江西省)の司馬に左遷された。
張籍 中唐の詩人。字は文昌。和州烏江(安徽省)あるいは東郡(河南省)の人といわれる。貞元15年(799)の進士で国子司業などをつとめる。韓愈の門下のひとり。とりわけ楽府(がふ)に長じ,僚友の王建の作とともに〈張王楽府〉と並称される。官僚としては不遇だった彼には〈征婦怨〉や〈築城詞〉など民衆の苦痛を訴え,為政者を批判する作品が多く,その点杜甫,元結の詩風を受け継ぎ,同時代の大詩人で友人でもあった白居易が絶賛している。
馮宿 (766年—836年),字は拱之,婺州の人。貞元中、進士の第に登る。張建封,辟して掌書記と為す。長慶の初め刑部郎中を以て知制誥,太和の初め河南尹と為る。工,刑,二部の郎中,東川節度使を歴たり。集,四十巻。今,詩,二首を存す
渠入暗流春凍解。風吹日炙不成凝。
楊尚書の別邸にある牆下の溝水は、流れて宮城の濠に入るがもう春になって氷も解けだしている。やがて風が吹き、太陽も燦々と照りだすことだから、もう凍ることなどないのだ。
鳳池冷暖君諳在。二月因何更有氷。
君(韓愈)もかつて中書舎人に官したことがあるから、鳳凰池の冷暖についてよく知っていることだろうから、この二月になって氷などあろうはずもなく、まことに結構なところであるから、自分も今のところ満足しておるのです。
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