585 韓昌黎集 巻五 《暮行河堤上》韓愈(韓退之) kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 5251
- 2014/12/11
- 00:53
韓愈《暮行河堤上》舟をこう黄河に泛べて洛陽に赴こうとし、日暮れに舟をつなぎ、上陸して川土手の上を散歩したが、四方を顧みて人影はない。
585 韓昌黎集 巻五 《暮行河堤上》韓愈(韓退之) | kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 5251 |
| | 799年貞元15年 32歳 | |
27 | | 暮行河堤上 | 暮行河堤上, |
28 | | 此日足可惜, | |
29 | | 駑驥 | 駑駘誠齷齪, |
30 | | 淮水出桐柏, | |
31 | | 汴州城門朝不開, | |
32 | | 母從子走者為誰, | |
33 | | 齪齪 | 齪齪當世士, |
34 | | 汴泗交流贈張僕射【案:建封。】 | 汴泗交流郡城角, |
35 | | 忽忽乎余未知生之為樂也, | |
36 | | 鳴雁 | 嗷嗷鳴雁鳴且飛, |
37 | | 雉帶箭【案:此愈佐張僕射於徐,獵而作也。】 | 原頭火燒靜兀兀, |
38 | | 居閒食不足, | |
39 | | 贈河陽李大夫【案:李芃,河陽節度使。】【案:見《外集》。】 | 四海失巢穴, |
40 | | 贈徐州族姪【案:見《外集》。】【案:見《遺集》。】 | 我年十八九, |
41 | | 贈張徐州莫辭酒【案:見《外集》。】【案:見《遺集》。】 | 莫辭酒, |
年:799年貞元十五年32歲
卷別: 卷三三六 文體: 五言律詩
韓昌黎集 巻一
詩題: 暮行河堤上
暮行河堤上
(何の目的もなく洛陽の河水土手を歩いての思いを述べたもの)
暮行河堤上,四顧不見人。
舟をこう黄河に泛べて洛陽に赴こうとし、日暮れに舟をつなぎ、上陸して川土手の上を散歩したが、四方を顧みて人影はない。
衰草際黃雲,感歎愁我神。
秋も終わりごろになると、枯れた草は郊外の野原に広がって遙か先の夕雲に連なって見え、この寂しい景色に対して、感嘆した私の胸の内を揺り動かしたのである。
夜歸孤舟臥,展轉空及晨。
夜になってもとの孤舟に帰って横になったところが、どうしても寝ることができなくて、ゴロゴロと展轉反側、そしてそのまま夜明けを迎えたのだ。
謀計竟何就,嗟嗟世與身。
自分は胸に謀計を貯えているが、それは何時成就するかわからないことで、世にわが身を受け入れられようとしない性格であるので、どうしようもないのだ。
(暮に河堤の上を行く)
暮に河堤の上を行けば,四顧 人を見ず。
衰草 黃雲に際し,感歎 我が神を愁えしむ。
夜 歸って孤舟に臥し,展轉して 空しく晨に及ぶ。
謀計 竟に何をか就し,嗟嗟 世と身とに。
『孤』 現代語訳と訳註解説
(本文)
暮行河堤上
暮行河堤上,四顧不見人。
衰草際黃雲,感歎愁我神。
夜歸孤舟臥,展轉空及晨。
謀計竟何就,嗟嗟世與身。
(下し文)
(暮に河堤の上を行く)
暮に河堤の上を行けば,四顧 人を見ず。
衰草 黃雲に際し,感歎 我が神を愁えしむ。
夜 歸って孤舟に臥し,展轉して 空しく晨に及ぶ。
謀計 竟に何をか就し,嗟嗟 世と身とに。
(現代語訳)
(何の目的もなく洛陽の河水土手を歩いての思いを述べたもの)
舟をこう黄河に泛べて洛陽に赴こうとし、日暮れに舟をつなぎ、上陸して川土手の上を散歩したが、四方を顧みて人影はない。
秋も終わりごろになると、枯れた草は郊外の野原に広がって遙か先の夕雲に連なって見え、この寂しい景色に対して、感嘆した私の胸の内を揺り動かしたのである。
夜になってもとの孤舟に帰って横になったところが、どうしても寝ることができなくて、ゴロゴロと展轉反側、そしてそのまま夜明けを迎えたのだ。
自分は胸に謀計を貯えているが、それは何時成就するかわからないことで、世にわが身を受け入れられようとしない性格であるので、どうしようもないのだ。
暮行河堤上
(何の目的もなく洛陽の河水土手を歩いての思いを述べたもの)
この頃の韓愈、孟郊、張籍の年譜。
796年 董晋の招きで宣武軍節度使の幕府に入る。
797年 病気のため一時求職。
孟郊が来る。
798年 同所で進士科の予備試験員。
張籍、この試験合格者の中に有る。
799年 汴州の乱
徐州武寧軍節度使 張建封の幕府に入る。
韓愈、命受けて長安へ。孟郊、呉、越を遊覧。
暮行河堤上,四顧不見人。
舟をこう黄河に泛べて洛陽に赴こうとし、日暮れに舟をつなぎ、上陸して川土手の上を散歩したが、四方を顧みて人影はない。
河 黄河。
衰草際黃雲,感歎愁我神。
秋も終わりごろになると、枯れた草は郊外の野原に広がって遙か先の夕雲に連なって見え、この寂しい景色に対して、感嘆した私の胸の内を揺り動かしたのである。
衰草 枯れた草。
黃雲 遙か先の夕雲に連なって見えること。
夜歸孤舟臥,展轉空及晨。
夜になってもとの孤舟に帰って横になったところが、どうしても寝ることができなくて、ゴロゴロと展轉反側、そしてそのまま夜明けを迎えたのだ。
展轉 ねがえり。ゴロゴロと展轉反側する。
謀計竟何就,嗟嗟世與身。
自分は胸に謀計を貯えているが、それは何時成就するかわからないことで、世にわが身を受け入れられようとしない性格であるので、どうしようもないのだ。
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- カテゴリ:韓昌黎集 全十一巻
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