巻1 21 李太白集 《0121 古風五十九首之二十一》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 5406
- 2015/01/16
- 22:40
《0121 古風五十九首之二十一》 李白(此の詩は知音の難きことを慨し、兼ねて、高才世に受け入れられないことを悲しんで作ったものである。)楚の都、郢の街中に来ている客人が、よく、最高の調をもって知られる「白雪」の曲を吟ずるのであるが、その歌は余韻嫋嫋として、青天に飛び上がり、とこしえにその響きを絶えさせないというのである。
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製作年: 743年 天寶二年 43歲
卷別: 巻一 卷一六一
文體: 五言古詩
詩題: 古風,五十九首之二十一
作地點: 長安(京畿道 / 京兆府 / 長安)
古風,五十九首之二十一
(此の詩は知音の難きことを慨し、兼ねて、高才世に受け入れられないことを悲しんで作ったものである。)
郢客吟白雪,遺響飛青天。
楚の都、郢の街中に来ている客人が、よく、最高の調をもって知られる「白雪」の曲を吟ずるのであるが、その歌は余韻嫋嫋として、青天に飛び上がり、とこしえにその響きを絶えさせないというのである。
徒勞歌此曲,舉世誰為傳。
しかし、その曲が高尚なだけに、世にこれを解する者はいないのである、だからいくら骨を折って、これを歌ったところで、誰に伝わるわけでなく、到底、無駄なことである。
試為巴人唱,和者乃數千。
これに反して、試みに巴の人の曲を詠えば、その曲が卑しいだけに大勢にもてはやされ、和する者は数千の多きに及んだのである。
吞聲何足道,歎息空淒然。
此れは昔から流伝している故事であるが、人間のことは、すべてこの通り、なんでも卑しいものでなければ、通らないので、声を呑んで泣いたところで、仕方がないから、ただ凄然として、嘆息するのみである。
(古風,五十九首の二十一 )
郢客【えいかく】白雪を吟ずれば,遺響 青天に飛ぶ。
徒勞 此の曲を歌う,舉世 誰が為に傳えん。
試みに巴人の唱を為せば,和する者 乃ち數千。
聲を吞む 何ぞ道うに足らん,歎息 空しく淒然。
『古風,五十九首之二十一』 現代語訳と訳註
(本文)
古風,五十九首之二十一
郢客吟白雪,遺響飛青天。
徒勞歌此曲,舉世誰為傳。
試為巴人唱,和者乃數千。
吞聲何足道,歎息空淒然。
(下し文)
(古風,五十九首の二十一 )
郢客【えいかく】白雪を吟ずれば,遺響 青天に飛ぶ。
徒勞 此の曲を歌う,舉世 誰が為に傳えん。
試みに巴人の唱を為せば,和する者 乃ち數千。
聲を吞む 何ぞ道うに足らん,歎息 空しく淒然。
(現代語訳)
(此の詩は知音の難きことを慨し、兼ねて、高才世に受け入れられないことを悲しんで作ったものである。)
楚の都、郢の街中に来ている客人が、よく、最高の調をもって知られる「白雪」の曲を吟ずるのであるが、その歌は余韻嫋嫋として、青天に飛び上がり、とこしえにその響きを絶えさせないというのである。
しかし、その曲が高尚なだけに、世にこれを解する者はいないのである、だからいくら骨を折って、これを歌ったところで、誰に伝わるわけでなく、到底、無駄なことである。
これに反して、試みに巴の人の曲を詠えば、その曲が卑しいだけに大勢にもてはやされ、和する者は数千の多きに及んだのである。
此れは昔から流伝している故事であるが、人間のことは、すべてこの通り、なんでも卑しいものでなければ、通らないので、声を呑んで泣いたところで、仕方がないから、ただ凄然として、嘆息するのみである。
(訳注)
古風,五十九首之二十一
(此の詩は知音の難きことを慨し、兼ねて、高才世に受け入れられないことを悲しんで作ったものである。)
郢客吟白雪,遺響飛青天。
楚の都、郢の街中に来ている客人が、よく、最高の調をもって知られる「白雪」の曲を吟ずるのであるが、その歌は余韻嫋嫋として、青天に飛び上がり、とこしえにその響きを絶えさせないというのである。
○郢客 宋玉の對楚王間に「客に郢に歌うもの有り。その始めを下里巴人という。その陽阿薤蕗を爲や、国中属して和する者数十人。引商刻羽、泛してもって流徴すれば国中属して和する者数人にすぎざるのみ。これその曲彌よ高くして共和彌よ寡し」とある。郢は楚の都。・對郢客(?-前174年),漢朝宗室,西漢楚王,《史記》作劉郢。其父楚元王劉交是漢高祖劉邦的弟弟。前178年,其父劉交死后,劉郢継位。一共在位四年。前174年,劉郢去世,謚號夷,他儿子劉戊嗣位,即七国之乱的楚王。
○吟白雪 古琴曲吟『白雪』曲。中國十大琵琶曲文曲中代表作品之一中国著名十大古曲之一。
○遺響 余韻。
徒勞歌此曲,舉世誰為傳。
しかし、その曲が高尚なだけに、世にこれを解する者はいないのである、だからいくら骨を折って、これを歌ったところで、誰に伝わるわけでなく、到底、無駄なことである。
試為巴人唱,和者乃數千。
これに反して、試みに巴の人の曲を詠えば、その曲が卑しいだけに大勢にもてはやされ、和する者は数千の多きに及んだのである。
吞聲何足道,歎息空淒然。
此れは昔から流伝している故事であるが、人間のことは、すべてこの通り、なんでも卑しいものでなければ、通らないので、声を呑んで泣いたところで、仕方がないから、ただ凄然として、嘆息するのみである。
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