巻1 42 李太白集 《0142 古風五十九首之四十二》 李白kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 5511
- 2015/02/06
- 22:27
李白《0142 古風五十九首之四十二》 この白鴎は無心なる海上の若者と狎れて遊ぶべくして、仙人を載せて飛ぶという雲中の鶴の類いではない。この白鴎というのは、あくまで閑散を好み、その行動はすべて自在である。かくて形骸を寄せて、砂上の月に宿し、花の下にいては春の洲渚に戯れているのだ。
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製作年: 744年 天寶三年 44歲
卷別: 卷一六一 文體: 五言古詩
詩題: 古風,五十九首之四十二
作地點: 長安(京畿道 / 京兆府 / 長安)
古風,五十九首之四十二
(自らを白鴎をもって擬したもの。)
搖裔雙白鷗,鳴飛滄江流。
波の上に浮きつ沈みつする番の白鴎は、滄江の上に飛鳴している。
宜與海人狎,豈伊雲鶴儔。
この白鴎は無心なる海上の若者と狎れて遊ぶべくして、仙人を載せて飛ぶという雲中の鶴の類いではない。
寄形宿沙月,沿芳戲春洲。
この白鴎というのは、あくまで閑散を好み、その行動はすべて自在である。かくて形骸を寄せて、砂上の月に宿し、花の下にいては春の洲渚に戯れているのだ。
吾亦洗心者,忘機從爾遊。
その長閑差は、他にその類を見ないくらい、我もまた塵心を洗い去り、浮世の機を忘れ、悠々として、汝に随って遊びたいものである。
古風,五十九首之四十二
搖裔たる雙白鷗,鳴いて飛ぶ滄江の流。
宜しく 海人と狎るべし,豈に伊れ雲鶴の儔【ちゅう】ならんや。
形を寄せて 沙月に宿し,芳に沿うて春洲に戲る。
吾 亦た 心を洗う者,忘機をれて 爾に從って遊ばん。
『古風,五十九首之四十二 』 現代語訳と訳註
(本文)
古風,五十九首之四十二
搖裔雙白鷗,鳴飛滄江流。
宜與海人狎,豈伊雲鶴儔。
寄形宿沙月,沿芳戲春洲。
吾亦洗心者,忘機從爾遊。
古風,五十九首之四十二
搖裔雙白鷗,鳴飛滄江流。
宜與海人狎,豈伊雲鶴儔。
寄形宿沙月【寄影宿沙月】,沿芳戲春洲。
吾亦洗心者,忘機從爾遊。
(下し文)
古風,五十九首之四十二
搖裔たる雙白鷗,鳴いて飛ぶ滄江の流。
宜しく 海人と狎るべし,豈に伊れ雲鶴の儔【ちゅう】ならんや。
形を寄せて 沙月に宿し,芳に沿うて春洲に戲る。
吾 亦た 心を洗う者,忘機をれて 爾に從って遊ばん。
(現代語訳)
(自らを白鴎をもって擬したもの。)
波の上に浮きつ沈みつする番の白鴎は、滄江の上に飛鳴している。
この白鴎は無心なる海上の若者と狎れて遊ぶべくして、仙人を載せて飛ぶという雲中の鶴の類いではない。
この白鴎というのは、あくまで閑散を好み、その行動はすべて自在である。かくて形骸を寄せて、砂上の月に宿し、花の下にいては春の洲渚に戯れているのだ。
その長閑差は、他にその類を見ないくらい、我もまた塵心を洗い去り、浮世の機を忘れ、悠々として、汝に随って遊びたいものである。
(訳注)
古風,五十九首之四十二
(自らを白鴎をもって擬したもの。)
搖裔雙白鷗,鳴飛滄江流。
波の上に浮きつ沈みつする番の白鴎は、滄江の上に飛鳴している。
搖裔 波の上に浮きつ沈みつする。
宜與海人狎,豈伊雲鶴儔。
この白鴎は無心なる海上の若者と狎れて遊ぶべくして、仙人を載せて飛ぶという雲中の鶴の類いではない。
與海人狎 無心なる海上の若者と狎れて遊ぶ。
雲鶴 雲中の鶴。
寄形宿沙月,沿芳戲春洲。
この白鴎というのは、あくまで閑散を好み、その行動はすべて自在である。かくて形骸を寄せて、砂上の月に宿し、花の下にいては春の洲渚に戯れているのだ。
吾亦洗心者,忘機從爾遊。
その長閑差は、他にその類を見ないくらい、我もまた塵心を洗い去り、浮世の機を忘れ、悠々として、汝に随って遊びたいものである。
- テーマ:詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
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- カテゴリ:李太白集 巻一 古風五十九首
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