沈園二首其一 陸游 麗わしの人、唐琬。(4)
- 2011/12/19
- 21:33
陸游 麗わしの人、唐琬。(4)
七言絶句 沈園 二首 陸游75歳の作
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(4-1)
沈園二首其一
城上斜陽畫角哀,沈園非復舊池臺。
城郭の上で、陽が傾いている中、いつもの夕の時を告げる角笛のもの悲しげな音色がもの悲しさを描いている。沈園は、既に面影は移ろいもはや昔の池の畔の高台ではなくなっている。
傷心橋下春波綠,曾是驚鴻照影來。
悲しく思うきもちは橋の下を流れる春の川の緑色に澄んだ流れの中、かつてのしなやかな美人の姿を映し出したのでおどろいておおとりが飛び立つほどときめいた。
城郭の上で、陽が傾いている中、いつもの夕の時を告げる角笛のもの悲しげな音色がもの悲しさを描いている。沈園は、既に面影は移ろいもはや昔の池の畔の高台ではなくなっている。
悲しく思うきもちは橋の下を流れる春の川の緑色に澄んだ流れの中、かつてのしなやかな美人の姿を映し出したのでおどろいておおとりが飛び立つほどときめいた。
(下し文)沈園しんえん二首 其の一
城上じょうじょうの斜陽 畫角がかく 哀かなし,沈園しんえん 復また 舊きう池臺 ち だいに 非ず。
傷心 橋下 春波しゅん ぱ の綠,曾かつて是これ 驚鴻きょうこうの 影を照うつして來きたりしを。
城上斜陽畫角哀、沈園非復舊池臺。
城郭の上で、陽が傾いている中、いつもの夕の時を告げる角笛のもの悲しげな音色がもの悲しさを描いている。沈園は、既に面影は移ろいもはや昔の池の畔の高台ではなくなっている。
○城上 城市の方から。城郭の上。ここは ○斜陽 西に傾いた太陽。夕日。 ・角 角笛。朝夕の時を告げる。夕方の景色がもの悲しい○復 また。 ○舊 昔の。 ○池臺 池の畔の高台。池の中の高台。
傷心橋下春波綠,曾是驚鴻照影來。
悲しく思うきもちは橋の下を流れる春の川の緑色に澄んだ流れの中、かつてのしなやかな美人の姿を映し出したのでおどろいておおとりが飛び立つほどときめいた。
○傷心 心をいためること。悲しく思うこと。 ○綠 緑色に澄む。綠を ○曾是 かつて。以前に。 ○曾 かつて~ことがある。 ○驚鴻 おどろいて飛び立つおおとり。 ○照影來 姿を映し出してきた。
春波綠は男女の情交を示す言葉で、水面の揺らめく波で、若き日のその時を思い出した。
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