李太白集 214《太白巻22-25 山中與幽人對酌》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6651
- 2015/09/22
- 21:25
李白 山中與幽人對酌
兩人對酌山花開,一杯一杯復一杯。
我醉欲眠卿且去,明朝有意抱琴來。
(山中で隠者と差し向かいで酒をくみかわす)
会心の友は我と君と、ただふたりのみ、山中で差し向かいで酒を飲む。そのまわりには山の花が微笑んでくれていて、我らの興をたすけるようである。だから一杯一杯、また一杯となんかいも繰り返した。わたしは酔ってしまって眠むたくなってしまった。陶淵明が酔って眠くなったら「我醉欲眠,卿可去。」といっていたように、君は適当なところで勝手に帰っていいよ。明日の朝に、そのきがあったら、琴を持ってまた来てくれると、別の面白さがあるというものだ。
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215 《(改訂版) 巻22-25 山中與幽人對酌》Index-13 Ⅱ― 8-733年開元二十一年33歳
年: 開元二十一年
寫作時間: 733年
寫作年紀: 33歲
卷別: 卷一八二 李太白集 巻二十二 文體: 七言絕句
詩題: 山中與幽人對酌
作地點: 安陸(淮南道 / 安州 / 安陸)
山中與幽人對酌
(山中で隠者と差し向かいで酒をくみかわす)
兩人對酌山花開,一杯一杯復一杯。
会心の友は我と君と、ただふたりのみ、山中で差し向かいで酒を飲む。そのまわりには山の花が微笑んでくれていて、我らの興をたすけるようである。だから一杯一杯、また一杯となんかいも繰り返した。
我醉欲眠卿且去,明朝有意抱琴來。
わたしは酔ってしまって眠むたくなってしまった。陶淵明が酔って眠くなったら「我醉欲眠,卿可去。」といっていたように、君は適当なところで勝手に帰っていいよ。明日の朝に、そのきがあったら、琴を持ってまた来てくれると、別の面白さがあるというものだ。
(山中 幽人と對酌)
兩人 對酌すれば 山花 開く,一杯一杯 復【ま】た 一杯。
我 醉って眠らんと欲す 卿【きょう】 且つ 去れ,明朝 意有らば 琴を 抱いて來たれ。
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『山中與幽人對酌』 現代語訳と訳註解説
(本文)
山中與幽人對酌
兩人對酌山花開,一杯一杯復一杯。
我醉欲眠卿且去,明朝有意抱琴來。
(下し文)
(山中 幽人と對酌)
兩人 對酌すれば 山花 開く,一杯一杯 復【ま】た 一杯。
我 醉って眠らんと欲す 卿【きょう】 且つ 去れ,明朝 意有らば 琴を 抱いて來たれ。
(現代語訳)
(山中で隠者と差し向かいで酒をくみかわす)
会心の友は我と君と、ただふたりのみ、山中で差し向かいで酒を飲む。そのまわりには山の花が微笑んでくれていて、我らの興をたすけるようである。だから一杯一杯、また一杯となんかいも繰り返した。
(訳注)
山中與幽人對酌
(山中で隠者と差し向かいで酒をくみかわす)
○山中 山奥に。
○幽人 世を遁れた人。隠者。隠棲している人。
○對酌 差し向かいで酒を飲む。『山中對酌』ともする。
*絶句の変体。この詩は、山中にあって、ある隠遁者と對酌した時に作ったのである。
兩人對酌山花開。一杯一杯復一杯。
会心の友は我と君と、ただふたりのみ、山中で差し向かいで酒を飲む。そのまわりには山の花が微笑んでくれていて、我らの興をたすけるようである。だから一杯一杯、また一杯となんかいも繰り返した。
○開 咲く。擬人的に微笑むという感じ。
○兩人 二人。
○山花 山中に咲く花。
○一杯一杯 酒を飲む動作が繰り返される表現。
○復 くりかえす。ふたたびする。また。ふたたび。
我醉欲眠卿且去、明朝有意抱琴來。
わたしは酔ってしまって眠むたくなってしまった。陶淵明が酔って眠くなったら「我醉欲眠,卿可去。」といっていたように、君は適当なところで勝手に帰っていいよ。明日の朝に、そのきがあったら、琴を持ってまた来てくれると、別の面白さがあるというものだ。
○我醉欲眠卿且去 宋書 陶潜嗜酒、貴賤造之者,有酒輒設,潛若先醉,便語客:「我醉欲眠,卿可去。」其真率如此。(陶潜酒を嗜む,貴賤の之に造る者,酒あらば輒ち設く,潛若し先に醉へば,便ち客に語る:「我醉ひて眠らんと欲す,卿去るべし。」其真率たること此の如し。)・我醉 わたしは酔った。・欲 …たい。…としようとする。・眠 ねむる。 ・卿 きみ。人の尊称。・且 短時間をいう。てきとうなところで、かってなときに、 ・去:さる。 私をほったらかしにしといていいよ。
○明朝 明日の朝。
○有意 意志がある。
○抱琴 琴をかかえる。琴は古代より隠者を象徴するものでもある。隠者は弦のない琴を肴に酒を飲んだ。酒を抱えてきてくれと解釈する。
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- カテゴリ:李太白集 巻二十二
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