李太白集 243《太白巻05-35 長歌行》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 6796
- 2015/10/21
- 21:44
桃李待日開,榮華照當年。東風動百物,草木盡欲言。
枯枝無醜葉,涸水吐清泉。大力運天地,羲和無停鞭。
功名不早著,竹帛將何宣。
(人生の儚きことを詠う)
桃李は日の暖か味を受けて、はじめて花を開き、その栄華は照り輝いて見えるくらいである。春風が一度到り、万物を動かせば、草木は一斉に生き生きとして物言いたげである。そうして、枯れ枝には醜い古い葉がなくなって、新しい葉が出て來るし、乾ききった水は清泉を掃出し滾々として勢いが良いのである。大宇宙の元気は、非常の力を持って、天地を動かし、そして、義和は、六龍に馭して、鞭を止めざるによりて、太陽の運行は、しばらくも休止する事は無い。このようにして、春は万物を発生させるのであるが、天地運航の結果は、夏となり、秋となって、やがて凋落を免れないということであって、それは人にしても、早く功名を世間にあらわさなければ、青史のうえにおいても、何も書いてくれずその名も空しく湮滅することを免れない。
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年:
737年開元二十五年37歳
卷別: 卷一六五 文體: 樂府
詩題: 長歌行
作地點: 安陸(淮南道 / 安州 / 安陸)
長歌行
(人生の儚きことを詠う)
桃李待日開,榮華照當年。【桃李得日開】
桃李は日の暖か味を受けて、はじめて花を開き、その栄華は照り輝いて見えるくらいである。
東風動百物,草木盡欲言。
春風が一度到り、万物を動かせば、草木は一斉に生き生きとして物言いたげである。
枯枝無醜葉,涸水吐清泉。
そうして、枯れ枝には醜い古い葉がなくなって、新しい葉が出て來るし、乾ききった水は清泉を掃出し滾々として勢いが良いのである。
大力運天地,羲和無停鞭。
大宇宙の元気は、非常の力を持って、天地を動かし、そして、義和は、六龍に馭して、鞭を止めざるによりて、太陽の運行は、しばらくも休止する事は無い。
功名不早著,竹帛將何宣。
このようにして、春は万物を発生させるのであるが、天地運航の結果は、夏となり、秋となって、やがて凋落を免れないということであって、それは人にしても、早く功名を世間にあらわさなければ、青史のうえにおいても、何も書いてくれずその名も空しく湮滅することを免れない。
#2
桃李務青春,誰能貫白日。
富貴與神仙,蹉跎成兩失。
金石猶銷鑠,風霜無久質。
畏落日月後,強歡歌與酒。【強飲歌與酒】
秋霜不惜人,倏忽侵蒲柳。
(長歌行)
桃李 日を待ち開く,榮華 當年を照らす。
東風 百物を動かし,草木 盡く言わんと欲す。
枯枝に醜葉無く,涸水は清泉を吐く。
大力 天地を運らし,羲和 鞭を停る無し。
功名 早く著われずんば,竹帛 將た 何をか宣べん。
桃李は青春に務め,誰か能く 白日を貫かん。
富貴と神仙と,蹉跎 兩失を成す。
金石 猶お 銷鑠【しょうしゃく】,風霜 久質無し。
日月の後に落ちんことを畏れ,強いて 歡ぶ 歌と酒と。
秋霜は 人を惜まず,倏忽 蒲柳を侵す。
『長歌行』 現代語訳と訳註解説
(本文)
(長歌行)
桃李待日開,榮華照當年。
東風動百物,草木盡欲言。
枯枝無醜葉,涸水吐清泉。
大力運天地,羲和無停鞭。
功名不早著,竹帛將何宣。
(下し文)
(長歌行)
桃李 日を待ち開く,榮華 當年を照らす。
東風 百物を動かし,草木 盡く言わんと欲す。
枯枝に醜葉無く,涸水は清泉を吐く。
大力 天地を運らし,羲和 鞭を停る無し。
功名 早く著われずんば,竹帛 將た 何をか宣べん。
(現代語訳)
(人生の儚きことを詠う)
桃李は日の暖か味を受けて、はじめて花を開き、その栄華は照り輝いて見えるくらいである。
春風が一度到り、万物を動かせば、草木は一斉に生き生きとして物言いたげである。
そうして、枯れ枝には醜い古い葉がなくなって、新しい葉が出て來るし、乾ききった水は清泉を掃出し滾々として勢いが良いのである。
大宇宙の元気は、非常の力を持って、天地を動かし、そして、義和は、六龍に馭して、鞭を止めざるによりて、太陽の運行は、しばらくも休止する事は無い。
このようにして、春は万物を発生させるのであるが、天地運航の結果は、夏となり、秋となって、やがて凋落を免れないということであって、それは人にしても、早く功名を世間にあらわさなければ、青史のうえにおいても、何も書いてくれずその名も空しく湮滅することを免れない。
(訳注)
(長歌行)
(人生の儚きことを詠う)
楽府歌辭 『長歌行』平調曲でその志を歌う。この古辞は、人生は無常であって英華もけっして久しく続かないゆえ、大いに努力すべきである、という内容を歌う。謝靈運《長歌行》「倐爍夕星流,昱奕朝露團。粲粲烏有停,泫泫豈暫安。徂齡速飛電,頹節騖驚湍。覽物起悲緒,顧已識憂端。朽貌改鮮色,悴容變柔顏。・・・・・・」
長歌行 謝霊運(康楽) 詩<69-#1>Ⅱ李白に影響を与えた詩491 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1290
燕歌行 謝霊運(康楽) 詩<79-#1>Ⅱ李白に影響を与えた詩508 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1341
燕歌行 謝霊運(康楽) 詩<79-#2>Ⅱ李白に影響を与えた詩509 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1344
漢・古樂府 長歌行
青青園中葵,朝露待日晞。陽春布德澤,萬物生光輝。
常恐秋節至,焜黄華葉衰。百川東到海,何時復西歸。
少壯不努力,老大徒傷悲。
(長歌行)
青青たる 園中の 葵,朝露 日を 待ちて 晞【かわ】く。
陽春 德澤を 布【し】き,萬物 光輝を 生ず。
常に恐る 秋節の 至りて,焜黄せる 華葉の 衰ふを。
百川 東のかた 海に 到るも,何れの時か 復た 西に 歸らん。
少壯にして 努力をせざれば,老大になりて 徒らに 傷悲せん。
魏の文帝《燕歌行》、傅玄《艶歌行》があり、皆歌聲の長短を指すものであって、人生の長さをいうものでないものもある。
魏の文帝
楽府 燕歌行 二首
曹丕 魏文帝
《魏文帝集》《玉臺新詠》文選 古詩源
其一
秋風蕭瑟天氣涼 草木搖落露為霜
群燕辭歸雁南翔 念君客遊多思腸
慊慊思歸戀故鄉 君何淹留寄他方
賤妾煢煢守空房 憂來思君不敢忘
不覺淚下沾衣裳 援琴鳴弦發清商
短歌微吟不能長 明月皎皎照我床
星漢西流夜未央 牽牛織女遙相望
爾獨何辜限河梁
燕歌行二首 其一 曹丕(魏文帝) 魏詩<4-#1>玉台新詠・文選楽府 古詩源 巻三 622 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1705
燕歌行二首 其一 曹丕(魏文帝) 魏詩<4-#2>玉台新詠・文選楽府 古詩源 巻三 623 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1709]
其二
別日何易會日難,山川遙遠路漫漫。
鬱陶思君未敢言,寄聲浮雲往不還。
涕零雨面毀容顏,誰能懷憂獨不嘆。
展詩清歌聊自寬,樂往哀來摧肺肝。
耿耿伏枕不能眠,披衣出戶步東西。
仰看星月觀雲間,飛鶬晨鳴聲可憐。
留連顧懷不能存。
燕歌行二首 其二 曹丕(魏文帝) 魏詩<5>玉台新詠・文選楽府 古詩源 巻三 女性詩624 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1713
桃李待日開,榮華照當年。
桃李は日の暖か味を受けて、はじめて花を開き、その栄華は照り輝いて見えるくらいである。
桃李 桃の木とスモモの木.「桃李不言,下自成蹊。」(桃李言わざれども,下おのずから蹊を成す)徳のある人のところへは黙っていても人が集まって来る.
2門下生,門弟.
東風動百物,草木盡欲言。
春風が一度到り、万物を動かせば、草木は一斉に生き生きとして物言いたげである。
東風 東から吹く風。ふつう、春風をいう。こちかぜ。[季語] 春。
枯枝無醜葉,涸水吐清泉。
そうして、枯れ枝には醜い古い葉がなくなって、新しい葉が出て來るし、乾ききった水は清泉を掃出し滾々として勢いが良いのである。
醜葉 醜い古い葉。
涸水 日本での渇水期は中国では、 涸水期であり、大陸性気候の乾期渇水期をいう。かれる からす水がかれる。ひあがる。「涸渇・涸轍(こてつ)」
大力運天地,羲和無停鞭。
大宇宙の元気は、非常の力を持って、天地を動かし、そして、義和は、六龍に馭して、鞭を止めざるによりて、太陽の運行は、しばらくも休止する事は無い。
羲和 中国古代の神話に登場する神。羲和に関する神話には、大まかにいって二つの流れがある。その一つは『楚辞(そじ)』や『淮南子(えなんじ)』などに描き出されている、天空をわたる太陽の運行を馬車の走るさまになぞらえ、その馬車を操縦する「太陽の御者」としての羲和である。もう一つは『山海経(せんがいきょう)』にみえる、中国東南の海のはるかかなたにある羲和の国に住むという女神羲和である。女神は俊帝(しゅんてい)と結婚して10個の太陽を生み、毎朝子供であるそれらの太陽を甘淵(かんえん)というみぎわで水浴させる「太陽の母」であるとされている。この二つの系統の神話の相互関係は不明であるが、羲和が太陽そのものの神格化ではないにせよ、太陽と関係の深い神であったことは確かである。ところが儒家の経典である『書経』では、羲和は堯帝(ぎょうてい)によって中国の東西南北に派遣された羲仲(ぎちゅう)、羲叔(ぎしゅく)、和仲、和叔という4人の役人に変化してしまう。しかし彼らがともに天文に関することをつかさどり、なかでも東西に派遣された羲仲と和仲が太陽の出入りにあたって先導を務めたという点に、羲和が太陽と関係のある存在であったおもかげをとどめている。
功名不早著,竹帛將何宣。
このようにして、春は万物を発生させるのであるが、天地運航の結果は、夏となり、秋となって、やがて凋落を免れないということであって、それは人にしても、早く功名を世間にあらわさなければ、青史のうえにおいても、何も書いてくれずその名も空しく湮滅することを免れない。
竹帛 《中国で、紙の発明以前に、竹簡や布帛に文字を記したところから》書物、特に、歴史書。また、歴史。竹素。竹帛に著す書物に書きあらわす。また、歴史に名を残す。竹帛に垂る歴史に名を残す。名を竹帛に垂る。
長歌行
(人生の儚きことを詠う)
桃李待日開,榮華照當年。【桃李得日開】
桃李は日の暖か味を受けて、はじめて花を開き、その栄華は照り輝いて見えるくらいである。
東風動百物,草木盡欲言。
春風が一度到り、万物を動かせば、草木は一斉に生き生きとして物言いたげである。
枯枝無醜葉,涸水吐清泉。
そうして、枯れ枝には醜い古い葉がなくなって、新しい葉が出て來るし、乾ききった水は清泉を掃出し滾々として勢いが良いのである。
大力運天地,羲和無停鞭。
大宇宙の元気は、非常の力を持って、天地を動かし、そして、義和は、六龍に馭して、鞭を止めざるによりて、太陽の運行は、しばらくも休止する事は無い。
功名不早著,竹帛將何宣。
このようにして、春は万物を発生させるのであるが、天地運航の結果は、夏となり、秋となって、やがて凋落を免れないということであって、それは人にしても、早く功名を世間にあらわさなければ、青史のうえにおいても、何も書いてくれずその名も空しく湮滅することを免れない。
#2
桃李務青春,誰能貫白日。
桃李は青春のために務めて,花を裂かせることを怠ることはないし、誰も白日の動いてゆくことを一貫してよく行っているのを分かっている。
富貴與神仙,蹉跎成兩失。
人間においては、富貴を極めることを望み、世俗を離れた不老長寿を神仙にもとめるものであるが,しかしその蹉跎は、とかく失敗におちいるもので、二つを得ようとしても、なにもうることができないのだ。
金石猶銷鑠,風霜無久質。
宇宙元気の運行する前には金石の堅さも銷鑠するものであり、風霜のまえには、永久という物質は存在しないものである。
畏落日月後,強歡歌與酒。
こうして、人というものは、日月と並んで走ってゆくわけにはゆかず、置き去りにされるのが必定であり、直ぐに死が訪れるのであるから、この世にいる間は、無理にでも歓業を尽くし、酒を飲んで歌を歌うのが良いのである。
秋霜不惜人,倏忽侵蒲柳。
秋霜は、人に対して遠慮会釈はなく、蒲柳を枯らし、葉を落とし、人の髪を白くさせるのは、それぞれの弱点を侵すものであるからで、まことに嘆息すべきことである。
(長歌行)
桃李 日を待ち開く,榮華 當年を照らす。
東風 百物を動かし,草木 盡く言わんと欲す。
枯枝に醜葉無く,涸水は清泉を吐く。
大力 天地を運らし,羲和 鞭を停る無し。
功名 早く著われずんば,竹帛 將た 何をか宣べん。
桃李は青春に務め,誰か能く 白日を貫かん。
富貴と神仙と,蹉跎 兩失を成す。
金石 猶お 銷鑠【しょうしゃく】,風霜 久質無し。
日月の後に落ちんことを畏れ,強いて 歡ぶ 歌と酒と。
秋霜は 人を惜まず,倏忽 蒲柳を侵す。
『長歌行』 現代語訳と訳註解説
(本文) #2
桃李務青春,誰能貫白日。
富貴與神仙,蹉跎成兩失。
金石猶銷鑠,風霜無久質。
畏落日月後,強歡歌與酒。【強飲歌與酒】
秋霜不惜人,倏忽侵蒲柳。
(下し文)
桃李は青春に務め,誰か能く 白日を貫かん。
富貴と神仙と,蹉跎 兩失を成す。
金石 猶お 銷鑠【しょうしゃく】,風霜 久質無し。
日月の後に落ちんことを畏れ,強いて 歡ぶ 歌と酒と。
秋霜は 人を惜まず,倏忽 蒲柳を侵す。
(現代語訳)
桃李は青春のために務めて,花を裂かせることを怠ることはないし、誰も白日の動いてゆくことを一貫してよく行っているのを分かっている。
人間においては、富貴を極めることを望み、世俗を離れた不老長寿を神仙にもとめるものであるが,しかしその蹉跎は、とかく失敗におちいるもので、二つを得ようとしても、なにもうることができないのだ。
宇宙元気の運行する前には金石の堅さも銷鑠するものであり、風霜のまえには、永久という物質は存在しないものである。
こうして、人というものは、日月と並んで走ってゆくわけにはゆかず、置き去りにされるのが必定であり、直ぐに死が訪れるのであるから、この世にいる間は、無理にでも歓業を尽くし、酒を飲んで歌を歌うのが良いのである。
秋霜は、人に対して遠慮会釈はなく、蒲柳を枯らし、葉を落とし、人の髪を白くさせるのは、それぞれの弱点を侵すものであるからで、まことに嘆息すべきことである。
(訳注) #2
(長歌行)
(人生の儚きことを詠う)
楽府歌辭 『長歌行』平調曲でその志を歌う。この古辞は、人生は無常であって英華もけっして久しく続かないゆえ、大いに努力すべきである、という内容を歌う。謝靈運《長歌行》「倐爍夕星流,昱奕朝露團。粲粲烏有停,泫泫豈暫安。徂齡速飛電,頹節騖驚湍。覽物起悲緒,顧已識憂端。朽貌改鮮色,悴容變柔顏。・・・・・・」
長歌行 謝霊運(康楽) 詩<69-#1>Ⅱ李白に影響を与えた詩491 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1290
燕歌行 謝霊運(康楽) 詩<79-#1>Ⅱ李白に影響を与えた詩508 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1341
燕歌行 謝霊運(康楽) 詩<79-#2>Ⅱ李白に影響を与えた詩509 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1344
漢・古樂府 長歌行
青青園中葵,朝露待日晞。陽春布德澤,萬物生光輝。
常恐秋節至,焜黄華葉衰。百川東到海,何時復西歸。
少壯不努力,老大徒傷悲。
(長歌行)
青青たる 園中の 葵,朝露 日を 待ちて 晞【かわ】く。
陽春 德澤を 布【し】き,萬物 光輝を 生ず。
常に恐る 秋節の 至りて,焜黄せる 華葉の 衰ふを。
百川 東のかた 海に 到るも,何れの時か 復た 西に 歸らん。
少壯にして 努力をせざれば,老大になりて 徒らに 傷悲せん。
魏の文帝《燕歌行》、傅玄《艶歌行》があり、皆歌聲の長短を指すものであって、人生の長さをいうものでないものもある。
魏の文帝
楽府 燕歌行 二首
曹丕 魏文帝
《魏文帝集》《玉臺新詠》文選 古詩源
其一
秋風蕭瑟天氣涼 草木搖落露為霜
群燕辭歸雁南翔 念君客遊多思腸
慊慊思歸戀故鄉 君何淹留寄他方
賤妾煢煢守空房 憂來思君不敢忘
不覺淚下沾衣裳 援琴鳴弦發清商
短歌微吟不能長 明月皎皎照我床
星漢西流夜未央 牽牛織女遙相望
爾獨何辜限河梁
燕歌行二首 其一 曹丕(魏文帝) 魏詩<4-#1>玉台新詠・文選楽府 古詩源 巻三 622 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1705
燕歌行二首 其一 曹丕(魏文帝) 魏詩<4-#2>玉台新詠・文選楽府 古詩源 巻三 623 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1709]
其二
別日何易會日難,山川遙遠路漫漫。
鬱陶思君未敢言,寄聲浮雲往不還。
涕零雨面毀容顏,誰能懷憂獨不嘆。
展詩清歌聊自寬,樂往哀來摧肺肝。
耿耿伏枕不能眠,披衣出戶步東西。
仰看星月觀雲間,飛鶬晨鳴聲可憐。
留連顧懷不能存。
燕歌行二首 其二 曹丕(魏文帝) 魏詩<5>玉台新詠・文選楽府 古詩源 巻三 女性詩624 漢文委員会kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1713
桃李務青春,誰能貫白日。
桃李は青春のために務めて,花を裂かせることを怠ることはないし、誰も白日の動いてゆくことを一貫してよく行っているのを分かっている。
富貴與神仙,蹉跎成兩失。
人間においては、富貴を極めることを望み、世俗を離れた不老長寿を神仙にもとめるものであるが,しかしその蹉跎は、とかく失敗におちいるもので、二つを得ようとしても、なにもうることができないのだ。
金石猶銷鑠,風霜無久質。
宇宙元気の運行する前には金石の堅さも銷鑠するものであり、風霜のまえには、永久という物質は存在しないものである。
銷鑠 金属が溶けるという意味から、意気がなくなるということのたとえ。「銷鑠縮栗」意気がなくなり、恐れて小さくなること。「縮栗」は体をすくめて小さくなって恐れること。
畏落日月後,強歡歌與酒。【強飲歌與酒】
こうして、人というものは、日月と並んで走ってゆくわけにはゆかず、置き去りにされるのが必定であり、直ぐに死が訪れるのであるから、この世にいる間は、無理にでも歓業を尽くし、酒を飲んで歌を歌うのが良いのである。
秋霜不惜人,倏忽侵蒲柳。
秋霜は、人に対して遠慮会釈はなく、蒲柳を枯らし、葉を落とし、人の髪を白くさせるのは、それぞれの弱点を侵すものであるからで、まことに嘆息すべきことである。
蒲柳 1 カワヤナギの別名。2 《カワヤナギの葉が秋になるとすぐに落ちるところから》体質がひ弱なこと。「―の御身体時節柄殊に摂生第一に希望致し候」〈荷風・雨瀟瀟〉ほりゅうのしつ【蒲柳の質】からだが弱く病気にかかりやすい体質。
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