李太白集 303《太白巻五 29李白24 子夜呉歌其三 秋》 李白 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 7096
- 2015/12/20
- 21:44
李白 子夜吳歌【子夜四時歌】四首:秋歌
長安一片月,萬戶搗衣聲。
(四時行楽の詩で、子夜夏歌、其三首は、当時、玄宗は西域に兵を大量に送り込み領土拡大を重ねて、最も拡大させていた。いったん出征した兵士は帰ることがなかった。秋の風物詩として手、出征の夫に送るために作業する思婦の情を詠ったもの。秋のエピソードは、布帛を、きぬたにのせて擣つ音である。)
時は今、秋の末、清らかな一片の月が昇ってくると、その月光は長安城中に満ちている、その明かりの中、どこの家でも砧をたたく音が聞こえてくる。
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742年天寶元年42歳 18首
卷別: 卷一六五 文體: 樂府
詩題: 子夜吳歌【子夜四時歌】四首:秋歌
作地點: 長安(京畿道 / 京兆府 / 長安)
及地點:長安 (京畿道 京兆府 長安) 別名:京、京師、中京、京城、上都、京畿、西都
玉門關 (隴右道東部 瓜州 玉門關) 別名:玉關、玉門
子夜吳歌【子夜四時歌】四首:秋歌
(四時行楽の詩で、子夜夏歌、其三首は、当時、玄宗は西域に兵を大量に送り込み領土拡大を重ねて、最も拡大させていた。いったん出征した兵士は帰ることがなかった。秋の風物詩として手、出征の夫に送るために作業する思婦の情を詠ったもの。秋のエピソードは、布帛を、きぬたにのせて擣つ音である。)
長安一片月,萬戶搗衣聲。
時は今、秋の末、清らかな一片の月が昇ってくると、その月光は長安城中に満ちている、その明かりの中、どこの家でも砧をたたく音が聞こえてくる。
秋風吹不盡,總是玉關情。
秋風が吹いて凍える寒さになり、砧の音は絶えることもない、この時期は、西戎に出ている夫に送らんがために衣を擣つので、その一つ、一つの音、西域、玉門關やその外域の人を思う深い情を込めて擣っているのである。
何日平胡虜,良人罷遠征。
そして、その思いは、いつの日にその地の異民族を平定して凱旋するだろうか、良人は遠征をやめて、行くことがないようになるだろうか、ということだ。
(子夜吳歌【子夜 四時の歌】四首:秋の歌)
長安 一片の月、万戸 衣を擣つの声。
秋風 吹いて尽きず、総て是れ玉関の情。
何れの日か胡虜を平らげ、良人 遠征を罷めん。
『子夜吳歌【子夜四時歌】四首:秋歌』 現代語訳と訳註解説
(本文)
子夜吳歌【子夜四時歌】四首:秋歌
長安一片月,萬戶搗衣聲。
秋風吹不盡,總是玉關情。
何日平胡虜,良人罷遠征。
(下し文)
(子夜吳歌【子夜 四時の歌】四首:秋の歌)
長安 一片の月、万戸 衣を擣つの声。
秋風 吹いて尽きず、総て是れ玉関の情。
何れの日か胡虜を平らげ、良人 遠征を罷めん。
(現代語訳)
(四時行楽の詩で、子夜夏歌、其三首は、当時、玄宗は西域に兵を大量に送り込み領土拡大を重ねて、最も拡大させていた。いったん出征した兵士は帰ることがなかった。秋の風物詩として手、出征の夫に送るために作業する思婦の情を詠ったもの。秋のエピソードは、布帛を、きぬたにのせて擣つ音である。)
時は今、秋の末、清らかな一片の月が昇ってくると、その月光は長安城中に満ちている、その明かりの中、どこの家でも砧をたたく音が聞こえてくる。
秋風が吹いて凍える寒さになり、砧の音は絶えることもない、この時期は、西戎に出ている夫に送らんがために衣を擣つので、その一つ、一つの音、西域、玉門關やその外域の人を思う深い情を込めて擣っているのである。
そして、その思いは、いつの日にその地の異民族を平定して凱旋するだろうか、良人は遠征をやめて、行くことがないようになるだろうか、ということだ。
(訳注)
子夜吳歌【子夜四時歌】四首:秋歌
(四時行楽の詩で、子夜夏歌、其三首は、当時、玄宗は西域に兵を大量に送り込み領土拡大を重ねて、最も拡大させていた。いったん出征した兵士は帰ることがなかった。秋の風物詩として手、出征の夫に送るために作業する思婦の情を詠ったもの。秋のエピソードは、布帛を、きぬたにのせて擣つ音である。)
長安一片月,萬戶搗衣聲。
時は今、秋の末、清らかな一片の月が昇ってくると、その月光は長安城中に満ちている、その明かりの中、どこの家でも砧をたたく音が聞こえてくる。
搗衣 擣衣 布帛を、きぬたにのせて擣つ。そして衣を仕立てて、遠く出征した夫に送ろうとする、妻の心をのべたもの。絹布を砧でうって白練り絹に詩、衣を製する。秋の風物詩として手、出征の夫に送るために作業する。砧でつくのは洗濯ではなく、冬用の厚いごわごわした布を柔軟にするため。
擣衣 謝惠連 詩<83-#1>Ⅱ李白に影響を与えた詩513 kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1356
《巻七70 搗衣》
亦知戍不返,秋至拭清砧。已近苦寒月,況經長別心。
寧辭搗衣倦,一寄塞垣深。用盡閨中力,君聽空外音。
(衣を擣つ)
亦た知る戊【じゅう】の返らざるを、秋至りて清砧【せいちん】を拭【ぬぐ】う。
己に近し苦寒の月、況【いわ】んや長別の心を経たるをや。
寧【なん】ぞ辭せん擣衣【とうい】の倦【う】むを,一に塞垣【さいえん】の深きに寄す。
用い尽くす閨中【けいちゅう】の力 君聴け空外【くうがい】の音を。
搗衣(擣衣) 杜甫 <295> kanbuniinkai紀頌之の漢詩ブログ1352 杜甫詩 700- 415
秋風吹不盡,總是玉關情。
秋風が吹いて凍える寒さになり、砧の音は絶えることもない、この時期は、西戎に出ている夫に送らんがために衣を擣つので、その一つ、一つの音、西域、玉門關やその外域の人を思う深い情を込めて擣っているのである。
玉門関(ぎょくもんかん)は中華人民共和国甘粛省敦煌市の北西約90kmにある、かつて建設されたシルクロードの重要な堅固な関所の1つ。
何日平胡虜,良人罷遠征。
そして、その思いは、いつの日にその地の異民族を平定して凱旋するだろうか、良人は遠征をやめて、行くことがないようになるだろうか、ということだ。
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