行次西郊作 一百韻 李商隠  164 #17



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 国力が衰えていく一方で、力を蓄えた節度使は国家の障害をなすようになり、武力を以って朝廷に背く者まで現れた。しかし朝廷はこれにも十分な対策を練ることが出来ず、逆に使者を派遣して節度使に徽章である旗と任命の詔勅を送り、それのみならず宰相のような天子直属の高い官職を与え懐柔しようとする目先に動かされる対応策だけであった。このことは、朝廷の考えの中枢に宦官がいたことを示すことでもあるのだ。朝廷の討伐を受け滅亡した者もいない訳ではないが、難を逃れた者は口実を設けては生き残りを図ろうとする。もはや節度使は君王というもに変化したのである、朝廷の節度使への対策は西方の異民族に対しこれを綾絡し繋ぎとめようとする対策と同様の考えに基づいている。
朝廷が節度使に対し忠誠を尽くす事を求めえるものではなくなって、戦にならなければよいという程度の健全な状態、表向きの君臣関係を維持するのがやっとというものであったのだ。


饋餉多過時,高估銅與鉛。
山東望河北,爨煙猶相聯。
朝廷不暇給,辛苦無半年。
行人搉行資,居者税屋椽。』#-16
中間遂作梗,狼藉用戈鋋。
そののち、あげくのはてに節度使はかすめ取った富で私兵を雇った。そして、ついに朝廷にそむいて武力を乱用するようになるのである。
臨門送節制,以錫通天班。
一方、朝廷はこうした節度使に、わざわざ宮中より使いを派遣し、その軍門の力関係によって節度使に官位を授け、その徽章である旗をおくった。おくられる爵位、それは天子に直接、接することのできる高い位だったのである。
破者以族滅,存者尚遷延。
反抗して失敗した節度使たいしては、一族連座して洙滅はされたものもいる。しかし、生きのがれた者は日ごとに力をつけていってもとのようになったのだ。
禮數異君父,羈縻如羌零。」
#-17
社会の秩序には正しい順位がある、その位が異なれば礼の様式をも異にする区別によって支えられるものなのだ。もはや序列は崩壊した、臣王のような節度使と天子の皇帝との区別が殆どなくなり、中央に対する関係は、西方の異民族の国羌零のような半独立国のようなものとなった。
直求輸赤誠,所望大體全。
巍巍政事堂,宰相厭八珍。
敢問下執事,今誰掌其權。
瘡疽幾十載,不敢扶其根。
國蹙賦更重,人稀役彌繁。』#-18

#16
饋(たま)わる 餉(こめ)は多く時を過ぎ,估(あたい)を高うす銅と鉛。
山東より河北を望(のぞ)めば、爨煙(さんえん)は猶お 相い聯(つらな)れるに
ちようていきゆう。   
朝廷は給するに暇(いとま)あらず、辛苦して半年をた唇つ無し。
行人(こうじん)は行資(こうし)を搉(かく)せられ、居者(きょしゃ)は屋椽(おくてん)に税あり。』-#16

17

中間 遂に梗(こう)を作()し、狼藉(ろうぜき) 戈(かせん)を用う。

門に臨(のぞ)みて節制(せっせい)を送り、以て通天の班を錫(たも)う。

破れし者は以て族滅せられ、存れし者は尚お遷延す。

礼数(れいすう) 君父(くんぷ)に異なり、羈縻(きび)羌零(きょうれん)の如し』-17


-#18
直え赤誠(せきせい)輸さんことを求むるも,望む所は大體の全(まった)きのみ。
巍巍たる政事の堂,宰相は八珍に厭(あ)く。
敢敢て 下執事に問う,今 誰か其の權を掌(つかさど)るや。
瘡疽(そうそ) 幾十載,敢て其の根を扶(えぐ)らず。
國 蹙(おとろ) えて 賦 更に重く,人 稀にして 役彌(いよ) いよ繁し。』-18

#17 現代語訳と訳註
(本文)
中間遂作梗,狼藉用戈鋋。
臨門送節制,以錫通天班。
破者以族滅,存者尚遷延。
禮數異君父,羈縻如羌零。」#-17


(下し文) #17
中間 遂に梗(こう)を作(な)し、狼藉(ろうぜき) 戈鋋(かせん)を用う。
門に臨(のぞ)みて節制(せっせい)を送り、以て通天の班を錫(たも)う。
破れし者は以て族滅せられ、存れし者は尚お遷延す。
礼数(れいすう) 君父(くんぷ)に異なり、羈縻(きび)羌零(きょうれん)の如し』

(現代語訳)
そののち、あげくのはてに節度使はかすめ取った富で私兵を雇った。そして、ついに朝廷にそむいて武力を乱用するようになるのである。
一方、朝廷はこうした節度使に、わざわざ宮中より使いを派遣し、その軍門の力関係によって節度使に官位を授け、その徽章である旗をおくった。おくられる爵位、それは天子に直接、接することのできる高い位だったのである。
反抗して失敗した節度使たいしては、一族連座して洙滅はされたものもいる。しかし、生きのがれた者は日ごとに力をつけていってもとのようになったのだ。
社会の秩序には正しい順位がある、その位が異なれば礼の様式をも異にする区別によって支えられるものなのだ。もはや序列は崩壊した、臣王のような節度使と天子の皇帝との区別が殆どなくなり、中央に対する関係は、西方の異民族の国羌零のような半独立国のようなものとなった。


(訳注)
中間遂作梗,狼藉用戈鋋。

そののち、あげくのはてに節度使はかすめ取った富で私兵を雇った。そして、ついに朝廷にそむいて武力を乱用するようになるのである。
中間 ここは時間的な意味で、そののちにということ。○作梗 梗は山楡。その樹にはとげがある。梗をなすとは妨害になること。○狼藉用戈鋋 節度使が武力にあかせ、その地の賦税を独占し中央に反抗したことをいう。特に河北の諸藩鎮は、朱濡(?―785年)、田悦(?-784年)、王武悛(?-801年)、汲び朱訟(?-784年)、李懐伯(?―768年)、李納(?-792年)、李希戸(?-786年)等、あい継いで叛乱した。鋋は小さな戈。戈鋋の二字で武力をさす。


臨門送節制,以錫通天班。
一方、朝廷はこうした節度使に、わざわざ宮中より使いを派遣し、その軍門の力関係によって節度使に官位を授け、その徽章である旗をおくった。おくられる爵位、それは天子に直接、接することのできる高い位だったのである。
節制 節度使に賜わる族と任命の詔勅。のちには広く、指揮管轄の権の意に用いる。○通天班 天子に自由に拝謁できる爵位。班は官の位わけ。


破者以族滅,存者尚遷延。
反抗して失敗した節度使たいしては、一族連座して洙滅はされたものもいる。しかし、生きのがれた者は日ごとに力をつけていってもとのようになったのだ。
 やっぱり。○遷延ことがのびのびになる。


禮數異君父,羈縻如羌零。」
社会の秩序には正しい順位がある、その位が異なれば礼の様式をも異にする区別によって支えられるものなのだ。もはや序列は崩壊した、臣王のような節度使と天子の皇帝との区別が殆どなくなり、中央に対する関係は、西方の異民族の国羌零のような半独立国のようなものとなった。
礼数 儀式の等級。○羈縻 半従属国の関係をいう。○羌零 西戎の異民族の名。零は、羌零ずなわち西強に同じ。この場合、レンとよむ。


 #1、#2



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