73 魏武帝(曹操) 《龜雖壽》 魏詩 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3291
- 2013/11/14
- 00:37
《龜雖壽》 武帝 魏詩 龜は長寿といわれるけれども、なお死ぬときをまぬがれるわけではない。天にのぼるという蛇は霧を起こすほどの霊異を成すけれども、ついには土塊となってしまう。けれども彼の駿馬はたとい老衰して厩に伏していても、その志は千里の遠きをかけめぐりたいとおもっている。
73 魏武帝(曹操) 《龜雖壽》 魏詩 | kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3291 |
龜雖壽
龜は長寿といわれるけれども、なお死ぬときをまぬがれるわけではない。
騰蛇乘霧,終為土灰。
天にのぼるという蛇は霧を起こすほどの霊異を成すけれども、ついには土塊となってしまう。
老驥伏櫪,志在千里;
けれども彼の駿馬はたとい老衰して厩に伏していても、その志は千里の遠きをかけめぐりたいとおもっている。
#2
烈士暮年,壯心不已。
盈縮之期,不但在天;
養怡之福,可得永年。
幸甚至哉!歌以詠志。
亀は壽なりと雖も
神龜は壽なりと雖も,猶お竟わるの時有り。
騰蛇は霧を乘せども,終に土灰と為る。
老驥 櫪に伏しても,志は千里に在り;
『龜雖壽』 現代語訳と訳註
(本文)
神龜雖壽,猶有竟時。
騰蛇乘霧,終為土灰。
老驥伏櫪,志在千里;
(下し文)
亀は壽なりと雖も
神龜は壽なりと雖も,猶お竟わるの時有り。
騰蛇は霧を乘せども,終に土灰と為る。
老驥 櫪に伏しても,志は千里に在り;
(現代語訳)
龜は長寿といわれるけれども、なお死ぬときをまぬがれるわけではない。
天にのぼるという蛇は霧を起こすほどの霊異を成すけれども、ついには土塊となってしまう。
けれども彼の駿馬はたとい老衰して厩に伏していても、その志は千里の遠きをかけめぐりたいとおもっている。
(訳注)
龜は長寿といわれるけれども、なお死ぬときをまぬがれるわけではない。
騰蛇乘霧,終為土灰。
天にのぼるという蛇は霧を起こすほどの霊異を成すけれども、ついには土塊となってしまう。
・騰蛇 星の名であるが、ここでは天に昇る蛇の意味。
老驥伏櫪,志在千里;
けれども彼の駿馬はたとい老衰して厩に伏していても、その志は千里の遠きをかけめぐりたいとおもっている。
・老驥 老衰した駿馬。
・伏櫪 櫪は厩の根太板。
龜雖壽
神龜雖壽,猶有竟時。
龜は長寿といわれるけれども、なお死ぬときをまぬがれるわけではない。
騰蛇乘霧,終為土灰。
天にのぼるという蛇は霧を起こすほどの霊異を成すけれども、ついには土塊となってしまう。
老驥伏櫪,志在千里;
けれども彼の駿馬はたとい老衰して厩に伏していても、その志は千里の遠きをかけめぐりたいとおもっている。
烈士暮年,壯心不已。
そのように老いてなお壮心やみがたく大志を成さんと欲する烈士はすくない。
盈縮之期,不但在天;
これを思うに命運の長短はただ天のみの定めるところとは限らないのである。
養怡之福,可得永年。
自ら和楽の心を養い得れば、寿命を永くできる幸福も求めがたくはないということだ。
幸甚至哉!歌以詠志。
この道を悟ることができたことは幸いなことである。そこでこれを歌ってわが志を述べる。
亀は壽なりと雖も
神龜は壽なりと雖も,猶お竟わるの時有り。
騰蛇は霧を乘せども,終に土灰と為る。
老驥 櫪に伏しても,志は千里に在り;
烈士 暮年に,壯心 已まず。
盈縮 の期は,但だ天に在らず;
養怡 の福は,永年を得べし。
幸 甚だ至れる哉!歌うて以て志を詠ず。
『龜雖壽』 現代語訳と訳註
神龜雖壽,猶有竟時。
騰蛇乘霧,終為土灰。
老驥伏櫪,志在千里;
烈士暮年,壯心不已。
盈縮之期,不但在天;
養怡之福,可得永年。
幸甚至哉!歌以詠志。
(下し文)
亀は壽なりと雖も
神龜は壽なりと雖も,猶お竟わるの時有り。
騰蛇は霧を乘せども,終に土灰と為る。
老驥 櫪に伏しても,志は千里に在り;
烈士 暮年に,壯心 已まず。
盈縮 の期は,但だ天に在らず;
養怡 の福は,永年を得べし。
幸 甚だ至れる哉!歌うて以て志を詠ず。
(現代語訳)
龜は長寿といわれるけれども、なお死ぬときをまぬがれるわけではない。
天にのぼるという蛇は霧を起こすほどの霊異を成すけれども、ついには土塊となってしまう。
けれども彼の駿馬はたとい老衰して厩に伏していても、その志は千里の遠きをかけめぐりたいとおもっている。
そのように老いてなお壮心やみがたく大志を成さんと欲する烈士はすくない。
これを思うに命運の長短はただ天のみの定めるところとは限らないのである。
自ら和楽の心を養い得れば、寿命を永くできる幸福も求めがたくはないということだ。
この道を悟ることができたことは幸いなことである。そこでこれを歌ってわが志を述べる。
(訳注)
神龜雖壽,猶有竟時。
龜は長寿といわれるけれども、なお死ぬときをまぬがれるわけではない。
騰蛇乘霧,終為土灰。
天にのぼるという蛇は霧を起こすほどの霊異を成すけれども、ついには土塊となってしまう。
・騰蛇 星の名であるが、ここでは天に昇る蛇の意味。
老驥伏櫪,志在千里;
けれども彼の駿馬はたとい老衰して厩に伏していても、その志は千里の遠きをかけめぐりたいとおもっている。
・老驥 老衰した駿馬。
・伏櫪 櫪は厩の根太板。
烈士暮年,壯心不已。
そのように老いてなお壮心やみがたく大志を成さんと欲する烈士はすくない。
盈縮之期,不但在天;
これを思うに命運の長短はただ天のみの定めるところとは限らないのである。
・盈縮之期 長短の生命。
養怡之福,可得永年。
自ら和楽の心を養い得れば、寿命を永くできる幸福も求めがたくはないということだ。
・養怡之福 和楽の心情を養うことによって得る幸福。
幸甚至哉!歌以詠志。
この道を悟ることができたことは幸いなことである。そこでこれを歌ってわが志を述べる。
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