242《陸渾山火和皇甫湜用其韻(湜時為陸渾尉)》 韓愈 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3536
- 2014/01/02
- 00:14
陸渾山火和皇甫湜用其韻(湜時為陸渾尉) 韓退之(韓愈) 「こんないい材料をもちながら、きみはまた、なんという詩をのたくる男なんだ」韓愈が笑うと、「なんだって、このリアリズムの極致に対して、よくもそんなことがほざけるもんだ。じゃあ、ひとつ、あなたもつくってみるといい、碌なもののできないことは、はじめからわかっているが、ものはためしだ」結局、韓愈の作がのこって、皇甫湜の原作はのこっていない。
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陸渾山火和皇甫湜用其韻(湜時為陸渾尉)
#1
皇甫補官古賁渾,時當玄冬澤乾源。
山狂穀很相吐吞,風怒不休何軒軒。
擺磨出火以自燔,有聲夜中驚莫原。
天跳地踔顛乾坤,赫赫上照窮崖垠。
截然高周燒四垣,神焦鬼爛無逃門。
#2
三光弛隳不複暾,虎熊麋豬逮猴猿。
水龍鼉龜魚與黿,鴉鴟雕鷹雉鵠鹍。
燖炰煨爊孰飛奔,祝融告休酌卑尊,
錯陳齊玫辟華園,芙蓉披猖塞鮮繁。
千鍾萬鼓咽耳喧。
#3
攢雜啾嚄沸篪塤,彤幢絳旃紫纛幡。
炎官熱屬朱冠褌,髹其肉皮通髀臀。
頹胸垤腹車掀轅,緹顏靺股豹兩鞬。
霞車虹靷日轂轓,丹蕤縓蓋緋繙鰭。
紅帷赤幕羅脤膰,衁池波風肉陵屯。
#4
谽呀钜壑頗黎盆,豆登五山瀛四尊。
熙熙釂酬笑語言,雷公擘山海水翻。
齒牙嚼齧舌齶反,電光殲磹赬目厖,
頊冥收威避玄根,斥棄輿馬背厥孫。
縮身潛喘拳肩跟,君臣相憐加愛恩。
#5
命黑螭偵焚其元,天闕悠悠不可援。
夢通上帝血面論,側身欲進叱於閽。
帝賜九河湔涕痕,又詔巫陽反其魂。
徐命之前問何冤,火行於冬古所存。
我如禁之絕其飧,女丁婦壬傳世婚。
#6
一朝結讎奈後昆,時行當反慎藏蹲。
視桃著花可小騫,月及申酉利複怨。
助汝五龍從九鯤,溺厥邑囚之昆崙。
皇甫作詩止睡昏,辭誇出真遂上焚。
要餘和增怪又煩,雖欲悔舌不可捫。
山火事をうたった奇怪な詩「陸渾山火、皇甫湜(こうほしょく、777—835)に和し、其の韻を用う」はこの年の冬の作である。皇甫湜、字は持正・睦州新安の人で、806年元和元年進士試験を通過し、陸渾県の尉となり、元和三年、さらに上級の賢良方正能直言極諌科に及第し、すこぶる意気があがっていた。韓愈にとっては11歳年下の友人でもあり弟子でもあったひとである。皇甫湜は、その任地でおこった大きな山火事を「陸渾山火」という長詩に仕立てて、韓愈におくった。皇甫湜は散文にはひいでた才能をもっているくせに、詩となるとてんで見ばえがしない。
「こんないい材料をもちながら、きみはまた、なんという詩をのたくる男なんだ」韓愈が笑うと、「なんだって、このリアリズムの極致に対して、よくもそんなことがほざけるもんだ。じゃあ、ひとつ、あなたもつくってみるといい、碌なもののできないことは、はじめからわかっているが、ものはためしだ」結局、韓愈の作がのこって、皇甫湜の原作はのこっていない。
この詩も諷意が濃い。皇甫湜が賢良方正能璽一還諌科の試験に提出した答案は、内容が、当時の宰相李吉帝の施策を手きびしく批判したものであったため、宰相の憎しみをうけ、試験委員であったかれの叔父王涯は情実で甥を及第させたとの疑いで、瀞林学士から舐州司馬に乾せられ、さらに豪州刺史に遣った。
「璽一品諌」すべきものが、その任務をはたしたことによって、こうしたむくいをえ、おのれの任務に忠実でない宰相が栄えている事実に対するいきどおりが、皇甫湜の詩の中で、山火事にかこつけてうたわれていたのであろう。相似た感慨をもつ韓愈が、同感唱和して、この奇怪な諷詩の出現となったものと思われる。
陸渾山火和皇甫湜用其韻(湜時為陸渾尉)#1
皇甫補官古賁渾,時當玄冬澤乾源。
山狂穀很相吐吞,風怒不休何軒軒。
擺磨出火以自燔,有聲夜中驚莫原。
天跳地踔顛乾坤,赫赫上照窮崖垠。
截然高周燒四垣,神焦鬼爛無逃門。
陸渾山【りくこんさん】火 皇甫湜【こうほしょく】に和し其の韻を用う。(湜時に陸渾の尉と為す)
#1
皇甫 官に補せらる、古の賁渾【りくこん】、時 玄冬に當って澤は源を乾かす。
山狂ひ 谷很【たけ】り 相吐呑【とどん】す、風怒って休まず 何ぞ軒軒たる。
擺磨して火を出し 以て自ら燔く、聾有り 夜中驚いて原【たづ】ぬる莫し。
天跳り 地踔【あが】り 乾坤を顛【くつがえ】す、赫赫として上照し 崖垠【がいぎん】を窮む。
截然【せつぜん】として高く周【めぐ】って四垣【しえん】を焼く、神 焦【こが】れ 鬼 爛【ただ】れ 逃るる門無し。
#2
三光弛隳不複暾,虎熊麋豬逮猴猿。
水龍鼉龜魚與黿,鴉鴟雕鷹雉鵠鹍。
燖炰煨爊孰飛奔,祝融告休酌卑尊,
錯陳齊玫辟華園,芙蓉披猖塞鮮繁。
千鍾萬鼓咽耳喧。
三光 弛隳【しき】して 復た暾【あきら】かならず、
水龍 鼉 龜 魚と黿と,鴉 鴟 雕 鷹 雉 鵠 鹍。
燖炰【じんぽう】煨爊【わいおう】孰【いづ】れか飛奔【ひほん】する,祝融【しゅくゆう】休を告げ 卑尊【ひそん】に酌む,
齊玫【せいばい】錯陳【さくちん】し 華園【かえん】を辟【ひら】く,芙蓉 披猖【ひしょう】し塞って鮮繁【せんぱん】。
千鍾 萬鼓 耳に咽【むせ】んで喧【かますび】す。
#3
攢雜啾嚄沸篪塤,彤幢絳旃紫纛幡。
炎官熱屬朱冠褌,髹其肉皮通髀臀。
頹胸垤腹車掀轅,緹顏靺股豹兩鞬。
霞車虹靷日轂轓,丹蕤縓蓋緋繙鰭。
紅帷赤幕羅脤膰,衁池波風肉陵屯。
啾嚄【しゅうかく】を攢雜【さんざつ】して篪塤【ちけん】沸く,彤幢【とうどう】絳旃【こうせん】紫纛幡【しとうばん】。
炎官 熱屬 冠褌【かんこん】を朱にし,其の肉皮を髹【きゅう】にし 髀臀【ひどん】に通ず。
頹胸【たいきょう】垤腹【てつふく】車 轅【ながえ】を掀【かか】ぐ,緹顏【ていがん】靺股【ばつこ】豹の兩鞬【りょうけん】。
霞車【かしゃ】虹靷【こういん】日の轂轓【こくへん】,丹蕤【たんすき】縓蓋【せんがい】緋に鰭【ひれ】を繙【ひるが】えす。
紅帷 赤幕 脤膰【はり】の羅【つら】ぬ,衁池【こうち】波風 肉の陵屯。
#4
谽呀钜壑頗黎盆,豆登五山瀛四尊。
熙熙釂酬笑語言,雷公擘山海水翻。
齒牙嚼齧舌齶反,電光殲磹赬目厖,
頊冥收威避玄根,斥棄輿馬背厥孫。
縮身潛喘拳肩跟,君臣相憐加愛恩。
谽呀【かんか】たる钜壑【きょがく】は頗黎【はり】の盆,五山を豆登して 瀛【うみ】は四尊【しそん】。
熙熙【きき】として釂酬【しょうしゅう】し 笑って語言す,雷公 山を擘【つんざ】き海水翻る。
齒牙もて嚼齧【しゃくげつ】舌齶【ぜつがく】反【かえ】る,電光 殲磹【せんてん】し赬目【ていもく】厖【おおい】なり,
頊冥【ぎょくめい】威を收めて 玄根に避け,輿馬【よば】を斥棄【せきき】して厥【そ】の孫に背く。
身を縮め 潛かに喘いで肩跟【けんこん】を拳ぐ,君臣 相憐みて 愛恩を加える。
#5
命黑螭偵焚其元,天闕悠悠不可援。
夢通上帝血面論,側身欲進叱於閽。
帝賜九河湔涕痕,又詔巫陽反其魂。
徐命之前問何冤,火行於冬古所存。
我如禁之絕其飧,女丁婦壬傳世婚。
黑螭【こくち】に命じて偵【うかが】わしむるに其の元を焚かる,天闕 悠悠 援づ可からず。
夢に上帝に通じて血面もて論じ,身を側て進まむと欲するに閽に叱せらる。
帝 九河を賜うて涕痕【ていこん】を湔【そそ】がしめ,又 巫陽に詔【みことのり】して其の魂を反さしむ。
徐【おもむろ】に之を命じ 前【すす】めましめて問う 何の冤ぞ,火の冬に行くは古より存する所。
我 如【も】し 之を禁せば 其の飧【そん】を絕たん,女丁は壬に婦となり 世を傳えて婚す。
#6
一朝結讎奈後昆,時行當反慎藏蹲。
視桃著花可小騫,月及申酉利複怨。
助汝五龍從九鯤,溺厥邑囚之昆崙。
皇甫作詩止睡昏,辭誇出真遂上焚。
要餘和增怪又煩,雖欲悔舌不可捫。
一朝にして 讎【あた】を結ばは後昆を奈【いかん】せん,時行 反するに當っては慎んで藏蹲【ぞうそん】せよ。
桃の花を著【つ】くるを視ば小【すこ】し騫【あ】ぐべし,月 申酉【しんゆう】に及わば怨を複するに利あらん。
汝を助けて五龍を九鯤に從わしめん,厥の邑を溺らせ之を昆崙に囚えよ。
皇甫の詩を作るは止睡昏【すいこん】をめるためなるに,辭に真に出づるを誇り 遂に上焚【じょうふん】す。
餘【われ】の和して增怪と煩とを要【もと】む,悔いむと欲すと雖も 舌 捫【な】づべからず
皇甫補官古賁渾,時當玄冬澤乾源。
皇甫君の任地は 古代の賁渾といわれたところである、今、季節は厳冬であるが水源の地でさえも乾ききっている。
山狂穀很相吐吞,風怒不休何軒軒。
山は狂ったような音を立て、谷も狂ってせめぎあっている、互いに吐き出して、呑みこんでいる。そしてケンケンと怒って、風も怒って荒れてやまない。
擺磨出火以自燔,有聲夜中驚莫原。
切り開き取り除きながら摩擦してとうとう火を吹き 燃え出しきている。大声にびっくりし、夜中に調査して驚き、どうしたのかもともとのことしらべてもしらべようがない。
天跳地踔顛乾坤,赫赫上照窮崖垠。
天は跳り、地はとび上がることでてんちはひっくりかえる。空のはてまでまっ赤にこがし、かがやき照らしている。
截然高周燒四垣,神焦鬼爛無逃門。
高い空を東西南北に向かって焼けて、引き裂けるのであり、鬼、神、靈も爛れてしまって、逃げるに道ないのである。
陸渾山【りくこんさん】火 皇甫湜【こうほしょく】に和し其の韻を用う。(湜時に陸渾の尉と為す)
#1
皇甫 官に補せらる、古の賁渾【りくこん】、時 玄冬に當って澤は源を乾かす。
山狂ひ 谷很【たけ】り 相吐呑【とどん】す、風怒って休まず 何ぞ軒軒たる。
擺磨【はいま】して火を出し 以て自ら燔く、聾有り 夜中驚いて原【たづ】ぬる莫し。
天跳り 地踔【あが】り 乾坤を顛【くつがえ】す、赫赫として上照し 崖垠【がいぎん】を窮む。
截然【せつぜん】として高く周【めぐ】って四垣【しえん】を焼く、神 焦【こが】れ 鬼 爛【ただ】れ 逃るる門無し。
現代語訳と訳註
(本文) 陸渾山火和皇甫湜用其韻(湜時為陸渾尉)#1
皇甫補官古賁渾,時當玄冬澤乾源。
山狂穀很相吐吞,風怒不休何軒軒。
擺磨出火以自燔,有聲夜中驚莫原。
天跳地踔顛乾坤,赫赫上照窮崖垠。
截然高周燒四垣,神焦鬼爛無逃門。
(下し文)
陸渾山【りくこんさん】火 皇甫湜【こうほしょく】に和し其の韻を用う。(湜時に陸渾の尉と為す)
#1
皇甫 官に補せらる、古の賁渾【りくこん】、時 玄冬に當って澤は源を乾かす。
山狂ひ 谷很【たけ】り 相吐呑【とどん】す、風怒って休まず 何ぞ軒軒たる。
擺磨【はいま】して火を出し 以て自ら燔く、聾有り 夜中驚いて原【たづ】ぬる莫し。
天跳り 地踔【あが】り 乾坤を顛【くつがえ】す、赫赫として上照し 崖垠【がいぎん】を窮む。
截然【せつぜん】として高く周【めぐ】って四垣【しえん】を焼く、神 焦【こが】れ 鬼 爛【ただ】れ 逃るる門無し。
(現代語訳)
皇甫君の任地は 古代の賁渾といわれたところである、今、季節は厳冬であるが水源の地でさえも乾ききっている。
山は狂ったような音を立て、谷も狂ってせめぎあっている、互いに吐き出して、呑みこんでいる。そしてケンケンと怒って、風も怒って荒れてやまない。
切り開き取り除きながら摩擦してとうとう火を吹き 燃え出しきている。大声にびっくりし、夜中に調査して驚き、どうしたのかもともとのことしらべてもしらべようがない。
天は跳り、地はとび上がることでてんちはひっくりかえる。空のはてまでまっ赤にこがし、かがやき照らしている。
高い空を東西南北に向かって焼けて、引き裂けるのであり、鬼、神、靈も爛れてしまって、逃げるに道ないのである。
(訳注)
陸渾山火和皇甫湜用其韻(湜時為陸渾尉)#1
詩の背景については #0を参照。
皇甫補官古賁渾,時當玄冬澤乾源。
皇甫君の任地は 古代の賁渾といわれたところである、今、季節は厳冬であるが水源の地でさえも乾ききっている。
・賁渾 陸渾の古名。『春秋公羊伝』宣公三年に「楚子は賁渾の戒を伐つ」とあり、陸徳明の『経典釈文』にこの貴について、旧音はリク、あるいは音はホン、としている。普通の人が陸渾と書くところを賁渾とかかずにいられないところが、韓愈の趣味であり、また詩法であった。
極端に古いものは極端に新しいものでありうるのであり、普通の人の知識や判断力から遠ざかることも、新しいものでありうる。韓愈の文学の新しさは、それを意識的に方法としたものであった。杜甫は陸渾としている。
・玄冬 冬。五行思想。青・赤・白・黒の四色を春・夏・秋・冬に配当する習慣がある。玄は黒。
山狂穀很相吐吞,風怒不休何軒軒。
山は狂ったような音を立て、谷も狂ってせめぎあっている、互いに吐き出して、呑みこんでいる。
そしてケンケンと怒って、風も怒って荒れてやまない。
・很 せめぎあらそう。
・軒軒 吹きまくるさま。
擺磨出火以自燔,有聲夜中驚莫原。
切り開き取り除きながら摩擦してとうとう火を吹き 燃え出しきている。大声にびっくりし、夜中に調査して驚き、どうしたのかもともとのことしらべてもしらべようがない。
・擺磨 切り開き取り除きながら摩擦する。
・莫原 どうしたのかもともとのことしらべてもしらべようがない。
天跳地踔顛乾坤,赫赫上照窮崖垠。
天は跳り、地はとび上がることでてんちはひっくりかえる。空のはてまでまっ赤にこがし、かがやき照らしている。
・綽 とび上がる。
・乾坤 天地。
・赫赫 まっ赤にかがやくさま。
・崖根 四海にいたる果て。地の果てには崖で海に至る。
截然高周燒四垣,神焦鬼爛無逃門。
高い空を東西南北に向かって焼けて、引き裂けるのであり、鬼、神、靈も爛れてしまって、逃げるに道ないのである。
・截然 ひきさけるさま。
・神焦鬼爛 神鬼焦欄と同じ、鬼、神、靈もやけただれる。
#2
三光弛隳不複暾,虎熊麋豬逮猴猿。
日月星辰 天にあるものすべてものが地に堕ちてくる。地にいる虎 熊 鹿 猪 猿猴のたぐいも一緒になる。
水龍鼉龜魚與黿,鴉鴟雕鷹雉鵠鹍。
水の中に住む、水竜【みずち】鼉【すっぽん】亀【かめ】魚【うお】黿【やもり】たちに、鳥の鴉【からす】鴟【とび】雕【わし】鷹【たか】雉【きじ】鵠【くぐい】鹍【とおまる】がいる。
燖炰煨爊孰飛奔,祝融告休酌卑尊,
それを焼いたり、焦がしたり、蒸されたり、そして、みんな飛び出したのだ。火をつかさどる神はこのあたりで攻撃をやめよと命令するとむれいこうとなってさかもりにうつるのである。
錯陳齊玫辟華園,芙蓉披猖塞鮮繁。
火の玉を松明代わりにならべた花園で宴はひらけられている、紅蓮の花束は目も鮮かにかざられている。
千鍾萬鼓咽耳喧。
千の鐘をならし、万の鼓をとどろきわたり耳をつんざくばかりなのだ。
三光 弛隳【しき】して 復た暾【あきら】かならず、
水龍 鼉 龜 魚と黿と,鴉 鴟 雕 鷹 雉 鵠 鹍。
燖炰【じんぽう】煨爊【わいおう】孰【いづ】れか飛奔【ひほん】する,祝融【しゅくゆう】休を告げ 卑尊【ひそん】に酌む,
齊玫【せいばい】錯陳【さくちん】し 華園【かえん】を辟【ひら】く,芙蓉 披猖【ひしょう】し塞って鮮繁【せんぱん】。
千鍾 萬鼓 耳に咽【むせ】んで喧【かますび】す。
現代語訳と訳註
(本文) #2
三光弛隳不複暾,虎熊麋豬逮猴猿。
水龍鼉龜魚與黿,鴉鴟雕鷹雉鵠鹍。
燖炰煨爊孰飛奔,祝融告休酌卑尊,
錯陳齊玫辟華園,芙蓉披猖塞鮮繁。
千鍾萬鼓咽耳喧。
(下し文)
三光 弛隳【しき】して 復た暾【あきら】かならず、
水龍 鼉 龜 魚と黿と,鴉 鴟 雕 鷹 雉 鵠 鹍。
燖炰【じんぽう】煨爊【わいおう】孰【いづ】れか飛奔【ひほん】する,祝融【しゅくゆう】休を告げ 卑尊【ひそん】に酌む,
齊玫【せいばい】錯陳【さくちん】し 華園【かえん】を辟【ひら】く,芙蓉 披猖【ひしょう】し塞って鮮繁【せんぱん】。
千鍾 萬鼓 耳に咽【むせ】んで喧【かますび】す。
(現代語訳)
日月星辰 天にあるものすべてものが地に堕ちてくる。地にいる虎 熊 鹿 猪 猿猴のたぐいも一緒になる。
水の中に住む、水竜【みずち】鼉【すっぽん】亀【かめ】魚【うお】黿【やもり】たちに、鳥の鴉【からす】鴟【とび】雕【わし】鷹【たか】雉【きじ】鵠【くぐい】鹍【とおまる】がいる。
それを焼いたり、焦がしたり、蒸されたり、そして、みんな飛び出したのだ。火をつかさどる神はこのあたりで攻撃をやめよと命令するとむれいこうとなってさかもりにうつるのである。
火の玉を松明代わりにならべた花園で宴はひらけられている、紅蓮の花束は目も鮮かにかざられている。
・錯陳 まぜならべる。
千の鐘をならし、万の鼓をとどろきわたり耳をつんざくばかりなのだ。
(訳注) #2
三光弛隳不複暾,虎熊麋豬逮猴猿。
日月星辰 天にあるものすべてものが地に堕ちてくる。地にいる虎 熊 鹿 猪 猿猴のたぐいも一緒になる。
・三光 日・月・星。
・弛隳 ゆるみくずれる。
・麋 大鹿。
・豬 一つの毛穴から三本の毛が生えているぶた。ここでは野豬すなわち、いのしし、のこと。
水龍鼉龜魚與黿,鴉鴟雕鷹雉鵠鵾。
水の中に住む、水竜【みずち】鼉【すっぽん】亀【かめ】魚【うお】黿【やもり】たちに、鳥の鴉【からす】鴟【とび】雕【わし】鷹【たか】雉【きじ】鵠【くぐい】鹍【とおまる】がいる。
・鼉 わにの一種。
・黿 あおうみがめ。山の中にわにやうみがめなどいるものではないが、この詩た動物名はとって来て、遠慮なしに使っているのである。これをいちいち動物図
鑑にあたって、九世紀中国には陸上にこんな動物がいたのかなどと驚く必要はない。こうした羅列法は仏典によく見える。特に七言句なので面白さを強調することになる。
・鹍 とうまる。大型の鷄。
燖炰煨爊孰飛奔,祝融告休酌卑尊,
それを焼いたり、焦がしたり、蒸されたり、そして、みんな飛び出したのだ。火を司る神はこのあたりで攻撃をやめよと命令すると無礼講となって酒盛りにうつるのである。
・燖炰 煮ることと焼くこと。
・煨爊 うずめ焼くこと。これらの文字も、一字一字せんさくする必要はない。おそらく、韓愈のその時の気分で火に関係のある文字は、杏古な感じのするものなら、手あたりしだいに使用されるだろう。
・祝融 火をつかさどる神。
・告休 ふつう休暇をとるという意味だが、ここでは攻撃をやめよと命令する、というほどの意で使われているのであろう。
・卑尊 身分のひくいもの高いもの。火の神の手下をさす。
錯陳齊玫辟華園,芙蓉披猖塞鮮繁。
火の玉を松明代わりにならべた花園で宴はひらけられている、紅蓮の花束は目も鮮かにかざられている。
・錯陳 まぜならべる。
・斉玫 火をふき出す南方産の珠。
・華園 火のもえさかっているところを花園と見たてたのだ。
・芙蓉 紅蓮、これも火。
・披猖 みだれる。
千鍾萬鼓咽耳喧。
千の鐘をならし、万の鼓をとどろきわたり耳をつんざくばかりなのだ。
・千鐘万鼓 鐘や太鼓でドンチャソ騒ぎをやりだした。
#3
攢雜啾嚄沸篪塤,彤幢絳旃紫纛幡。
竹製の横笛をふき、土笛を吹き鳴らして沸き立ち、ざわめくのであり、赤丹を塗った旗矛あり、柄の曲がった旗があり、紫の旗まであるのだ。
炎官熱屬朱冠褌,髹其肉皮通髀臀。
炎の神の従属の者たちは赤い帽子にふんどし、スカート姿でいるし、皮膚の肉には赤漆を塗りつけていて肩から尻まで塗っているのを見せつけている。
頹胸垤腹車掀轅,緹顏靺股豹兩鞬。
肉のたれ下った胸、ふくれ上った腹をゆすって 車の長柄棒をかき上げふりあげて、黒ずんだ赤ら顔、あかねぞめの革の股引、弓袋ふりわけ、きめている。
霞車虹靷日轂轓,丹蕤縓蓋緋繙鰭。
霞の中を虹の手綱をつけて、日輪の車にこしきと被いをつけて鞭うつのである、そしてあかい旗かざり、赤の幌、緋の旗ひれをゆすってすすむ。
紅帷赤幕羅脤膰,衁池波風肉陵屯。
赤の幔幕の内側には祭に供える肉がはるか向こうまで並べられており、血の池には風がそよいでなみがたち、肉の山はそびえるほど高いのである。
啾嚄【しゅうかく】を攢雜【さんざつ】して篪塤【ちけん】沸く,彤幢【とうどう】絳旃【こうせん】紫纛幡【しとうばん】。
炎官 熱屬 冠褌【かんこん】を朱にし,其の肉皮を髹【きゅう】にし 髀臀【ひどん】に通ず。
頹胸【たいきょう】垤腹【てつふく】車 轅【ながえ】を掀【かか】ぐ,緹顏【ていがん】靺股【ばつこ】豹の兩鞬【りょうけん】。
霞車【かしゃ】虹靷【こういん】日の轂轓【こくへん】,丹蕤【たんすき】縓蓋【せんがい】緋に鰭【ひれ】を繙【ひるが】えす。
紅帷 赤幕 脤膰【はり】の羅【つら】ぬ,衁池【こうち】波風 肉の陵屯。
現代語訳と訳註
(本文) #3
攢雜啾嚄沸篪塤,彤幢絳旃紫纛幡。
炎官熱屬朱冠褌,髹其肉皮通髀臀。
頹胸垤腹車掀轅,緹顏靺股豹兩鞬。
霞車虹靷日轂轓,丹蕤縓蓋緋繙鰭。
紅帷赤幕羅脤膰,衁池波風肉陵屯。
(下し文)
啾嚄【しゅうかく】を攢雜【さんざつ】して篪塤【ちけん】沸く,彤幢【とうどう】絳旃【こうせん】紫纛幡【しとうばん】。
炎官 熱屬 冠褌【かんこん】を朱にし,其の肉皮を髹【きゅう】にし 髀臀【ひどん】に通ず。
頹胸【たいきょう】垤腹【てつふく】車 轅【ながえ】を掀【かか】ぐ,緹顏【ていがん】靺股【ばつこ】豹の兩鞬【りょうけん】。
霞車【かしゃ】虹靷【こういん】日の轂轓【こくへん】,丹蕤【たんすき】縓蓋【せんがい】緋に鰭【ひれ】を繙【ひるが】えす。
紅帷 赤幕 脤膰【はり】の羅【つら】ぬ,衁池【こうち】波風 肉の陵屯。
(現代語訳)
竹製の横笛をふき、土笛を吹き鳴らして沸き立ち、ざわめくのであり、赤丹を塗った旗矛あり、柄の曲がった旗があり、紫の旗まであるのだ。
炎の神の従属の者たちは赤い帽子にふんどし、スカート姿でいるし、皮膚の肉には赤漆を塗りつけていて肩から尻まで塗っているのを見せつけている。
肉のたれ下った胸、ふくれ上った腹をゆすって 車の長柄棒をかき上げふりあげて、黒ずんだ赤ら顔、あかねぞめの革の股引、弓袋ふりわけ、きめている。
霞の中を虹の手綱をつけて、日輪の車にこしきと被いをつけて鞭うつのである、そしてあかい旗かざり、赤の幌、緋の旗ひれをゆすってすすむ。
赤の幔幕の内側には祭に供える肉がはるか向こうまで並べられており、血の池には風がそよいでなみがたち、肉の山はそびえるほど高いのである。
(訳注) #3
攢雜啾嚄沸篪塤,彤幢絳旃紫纛幡。
竹製の横笛をふき、土笛を吹き鳴らして沸き立ち、ざわめくのであり、赤丹を塗った旗矛あり、柄の曲がった旗があり、紫の旗まであるのだ。
・篪塤 竹製の横笛と、土笛。
・彤幢 赤丹を塗った旗矛。幢:1 昔、儀式または軍隊の指揮などに用いた旗の一種。彩色した布で作り、竿の先につけたり、柱に懸けたりした。はたほこ。 2 魔軍を制する仏・菩薩(ぼさつ)のしるし。また、仏堂の装飾とするたれぎぬ。
・絳旃 濃い赤色の練り絹の旗の靡く所に着けた柄の曲がった旗。
・紫纛幡 むらさきで染められ飾られた旗。
炎官熱屬朱冠褌,髹其肉皮通髀臀。
炎の神の従属の者たちは赤い帽子にふんどし、スカート姿でいるし、皮膚の肉には赤漆を塗りつけていて肩から尻まで塗っているのを見せつけている。
・炎官熱屬 炎の神の従属の者たち。
・朱冠 赤い帽子。
・褌 ふんどし。スカート。
・髹 赤漆を塗りつける。
・髀臀 肩から尻まで。
頹胸垤腹車掀轅,緹顏靺股豹兩鞬。
肉のたれ下った胸、ふくれ上った腹をゆすって 車の長柄棒をかき上げふりあげて、黒ずんだ赤ら顔、あかねぞめの革の股引、弓袋ふりわけ、きめている。
・頹胸垤腹 肉のたれ下った胸、ふくれ上った腹。
・緹顏 黒ずんだ赤ら顔。
・靺股 あかねぞめの革の股引。
・鞬 弓ぶくろ。
霞車虹靷日轂轓,丹蕤縓蓋緋繙鰭。
霞の中を虹の手綱をつけて、日輪の車にこしきと被いをつけて鞭うつのである、そしてあかい旗かざり、赤の幌、緋の旗ひれをゆすってすすむ。
・虹靷 虹のひきづな。
・轂轓 車のこしきと被い。
・丹蕤 あかい旗かざり。
・縓蓋 うすあかいろのおおい。
・鰭 〔怨の心の部分が巾〕ひれ。
帷赤幕羅脤膰,衁池波風肉陵屯。
赤の幔幕の内側には祭に供える肉がはるか向こうまで並べられており、血の池には風がそよいでなみがたち、肉の山はそびえるほど高いのである。
・脤膰 ひもろぎ。祭に供える肉。
・衁池 血の池。
・陵屯 おか。
#4
谽呀钜壑頗黎盆,豆登五山瀛四尊。
その肉の山と大きな谷を頗黎盆に取り大口を開いて食うのだ。肉を盛る祭器はまるで五岳であり、瀛山を浮かべる四海をさかずきにしたようなものだ。
熙熙釂酬笑語言,雷公擘山海水翻。
なごやかに喜びあい、酒を酌み交わし、笑い、談義を尽くす。雷様は山に堕ち、海の水を翻している。
齒牙嚼齧舌齶反,電光殲磹赬目厖,
歯をむき出し、牙むく、そして舌を出したりひるがえしたり、電光が炸裂するかと思えば、きらめく光で目玉を大きくするのである。
頊冥收威避玄根,斥棄輿馬背厥孫。
水の神とされる顓頊・玄冥は威勢あがらずみずのそこにいる。乗用の車や馬、御輿を棄ててしまったのか 火の神までがでてこないのである。
縮身潛喘拳肩跟,君臣相憐加愛恩。
身をかがめて知事困り、息をころして、かたとくるぶしをくっつけていて水底にすまいしていて、顓頊・玄冥の家来どもは互いに哀れんで御恩を感謝している。
谽呀【かんか】たる钜壑【きょがく】は頗黎【はり】の盆,五山を豆登して 瀛【うみ】は四尊【しそん】。
熙熙【きき】として釂酬【しょうしゅう】し 笑って語言す,雷公 山を擘【つんざ】き海水翻る。
齒牙もて嚼齧【しゃくげつ】舌齶【ぜつがく】反【かえ】る,電光 殲磹【せんてん】し赬目【ていもく】厖【おおい】なり,
頊冥【ぎょくめい】威を收めて 玄根に避け,輿馬【よば】を斥棄【せきき】して厥【そ】の孫に背く。
身を縮め 潛かに喘いで肩跟【けんこん】を拳ぐ,君臣 相憐みて 愛恩を加える。
#5
命黑螭偵焚其元,天闕悠悠不可援。
夢通上帝血面論,側身欲進叱於閽。
帝賜九河湔涕痕,又詔巫陽反其魂。
徐命之前問何冤,火行於冬古所存。
我如禁之絕其飧,女丁婦壬傳世婚。
黑螭【こくち】に命じて偵【うかが】わしむるに其の元を焚かる,天闕 悠悠 援づ可からず。
夢に上帝に通じて血面もて論じ,身を側て進まむと欲するに閽に叱せらる。
帝 九河を賜うて涕痕【ていこん】を湔【そそ】がしめ,又 巫陽に詔【みことのり】して其の魂を反さしむ。
徐【おもむろ】に之を命じ 前【すす】めましめて問う 何の冤ぞ,火の冬に行くは古より存する所。
我 如【も】し 之を禁せば 其の飧【そん】を絕たん,女丁は壬に婦となり 世を傳えて婚す。
#6
一朝結讎奈後昆,時行當反慎藏蹲。
視桃著花可小騫,月及申酉利複怨。
助汝五龍從九鯤,溺厥邑囚之昆崙。
皇甫作詩止睡昏,辭誇出真遂上焚。
要餘和增怪又煩,雖欲悔舌不可捫。
一朝にして 讎【あた】を結ばは後昆を奈【いかん】せん,時行 反するに當っては慎んで藏蹲【ぞうそん】せよ。
桃の花を著【つ】くるを視ば小【すこ】し騫【あ】ぐべし,月 申酉【しんゆう】に及わば怨を複するに利あらん。
汝を助けて五龍を九鯤に從わしめん,厥の邑を溺らせ之を昆崙に囚えよ。
皇甫の詩を作るは止睡昏【すいこん】をめるためなるに,辭に真に出づるを誇り 遂に上焚【じょうふん】す。
餘【われ】の和して增怪と煩とを要【もと】む,悔いむと欲すと雖も 舌 捫【な】づべからず。
現代語訳と訳註
(本文) #4
谽呀钜壑頗黎盆,豆登五山瀛四尊。
熙熙釂酬笑語言,雷公擘山海水翻。
齒牙嚼齧舌齶反,電光殲磹赬目厖,
頊冥收威避玄根,斥棄輿馬背厥孫。
縮身潛喘拳肩跟,君臣相憐加愛恩。
(下し文)
谽呀【かんか】たる钜壑【きょがく】は頗黎【はり】の盆,五山を豆登して 瀛【うみ】は四尊【しそん】。
熙熙【きき】として釂酬【しょうしゅう】し 笑って語言す,雷公 山を擘【つんざ】き海水翻る。
齒牙もて嚼齧【しゃくげつ】舌齶【ぜつがく】反【かえ】る,電光 殲磹【せんてん】し赬目【ていもく】厖【おおい】なり,
頊冥【ぎょくめい】威を收めて 玄根に避け,輿馬【よば】を斥棄【せきき】して厥【そ】の孫に背く。
身を縮め 潛かに喘いで肩跟【けんこん】を拳ぐ,君臣 相憐みて 愛恩を加える。
(現代語訳)
その肉の山と大きな谷を頗黎盆に取り大口を開いて食うのだ。肉を盛る祭器はまるで五岳であり、瀛山を浮かべる四海をさかずきにしたようなものだ。
なごやかに喜びあい、酒を酌み交わし、笑い、談義を尽くす。雷様は山に堕ち、海の水を翻している。
歯をむき出し、牙むく、そして舌を出したりひるがえしたり、電光が炸裂するかと思えば、きらめく光で目玉を大きくするのである。
水の神とされる顓頊・玄冥は威勢あがらずみずのそこにいる。乗用の車や馬、御輿を棄ててしまったのか 火の神までがでてこないのである。
身をかがめて知事困り、息をころして、かたとくるぶしをくっつけていて水底にすまいしていて、顓頊・玄冥の家来どもは互いに哀れんで御恩を感謝している。
(訳注) #4
谽呀鉅壑頗黎盆,豆登五山瀛四尊。
その肉の山と大きな谷を頗黎盆に取り大口を開いて食うのだ。肉を盛る祭器はまるで五岳であり、瀛山を浮かべる四海をさかずきにしたようなものだ。
・谽呀 谷の大いにひらけたさま。パックリとひらいた、というほどの意。
・鉅壑 大きな谷。
・頗黎 赤玉。
・豆登 肉を盛る祭器。
熙熙釂酬笑語言,雷公擘山海水翻。
なごやかに喜びあい、酒を酌み交わし、笑い、談義を尽くす。雷様は山に堕ち、海の水を翻している。
・熙熙【きき】. なごやかに喜びあうさま。 「衆人熙熙として楽しむ」. 【熙熙攘攘】ききじょうじょう. 大勢の人が賑やかに行き交うさま。 「熙熙」は喜んで楽しむさま。「攘攘」は入り乱れるさま、多いさま。 「攘攘」は「壌壌」とも書く。 【熙笑】きしょう. なごやかに笑うこと。
・釂酬 のみほしたり、返杯したりする。
齒牙嚼齧舌齶反,電光殲磹赬目厖,
歯をむき出し、牙むく、そして舌を出したりひるがえしたり、電光が炸裂するかと思えば、きらめく光で目玉を大きくするのである。
・殲磹 きらめく。
・暖/厖〔暖に偏が目〕 目の大きなさま.
頊冥收威避玄根,斥棄輿馬背厥孫。
水の神とされる顓頊・玄冥は威勢あがらずみずのそこにいる。乗用の車や馬、御輿を棄ててしまったのか 火の神までがでてこないのである。
・頊冥 顓頊と玄冥。顓頊は中国古代の伝説上の天子。玄冥はどちらの文字も北を示し北方の神。顓頊・玄冥いずれも冬をつかさどり、水の神とされる。
・玄根 『列子』天瑞篇に「玄牝の門はこれ天地の根」 の語がみえる。ここでは、幽玄なものの根元ということで、水底をさすのであろう。万物生々流転、疑独=道を窮(きわ)む
・斥棄 すてさる。
・輿馬 乗用の車や馬。
・背厭孫 中国の五行説では、水は木を生じ、木から火が生まれる。いま、水の神の前項や玄英が、その孫にあたる火の神の祝融たちをおそれて逃げかくれしているので、その孫に背くという。
縮身潛喘拳肩跟,君臣相憐加愛恩。
身をかがめて知事困り、息をころして、かたとくるぶしをくっつけていて水底にすまいしていて、顓頊・玄冥の家来どもは互いに哀れんで御恩を感謝している。
・肩跟 かたとくるぶし。
・君臣 顧頚と玄冥とをさす。
#5
命黑螭偵焚其元,天闕悠悠不可援。
なんとかしようと螭に命じて偵察させたのだけれど頭に火傷おってしまった。天の関門は遠いはるかなところにあり攀じ登ることはできはしない。
夢通上帝血面論,側身欲進叱於閽。
夢で天子に拝謁して上訴を行ったのはよいが、御傍に寄ろうとしたら臣官にどなられたのだ。
帝賜九河湔涕痕,又詔巫陽反其魂。
天帝はあわれにおもわれて世界の九河の水で涙洗わせてもらったのだ。そして 巫女つかわして「招魂」によって魂を呼び戻された。
徐命之前問何冤,火行於冬古所存。
魂は呼びもどされてその訴え聞いてくれた。そして 言われた「冬になれば昔から、火の神というものは存分にはたらくものだ。」
我如禁之絕其飧,女丁婦壬傳世婚。
われわれがそれを止めれば夕食の煮たきもできない、そうであれば「溫泉之神」といわれるといわれるものだけが結婚できるというものだ。
黑螭【こくち】に命じて偵【うかが】わしむるに其の元を焚かる,天闕 悠悠 援づ可からず。
夢に上帝に通じて血面もて論じ,身を側て進まむと欲するに閽に叱せらる。
帝 九河を賜うて涕痕【ていこん】を湔【そそ】がしめ,又 巫陽に詔【みことのり】して其の魂を反さしむ。
徐【おもむろ】に之を命じ 前【すす】めましめて問う 何の冤ぞ,火の冬に行くは古より存する所。
我 如【も】し 之を禁せば 其の飧【そん】を絕たん,女丁は壬に婦となり 世を傳えて婚す。
#6
一朝結讎奈後昆,時行當反慎藏蹲。
視桃著花可小騫,月及申酉利複怨。
助汝五龍從九鯤,溺厥邑囚之昆崙。
皇甫作詩止睡昏,辭誇出真遂上焚。
要餘和增怪又煩,雖欲悔舌不可捫。
一朝にして 讎【あた】を結ばは後昆を奈【いかん】せん,時行 反するに當っては慎んで藏蹲【ぞうそん】せよ。
桃の花を著【つ】くるを視ば小【すこ】し騫【あ】ぐべし,月 申酉【しんゆう】に及わば怨を複するに利あらん。
汝を助けて五龍を九鯤に從わしめん,厥の邑を溺らせ之を昆崙に囚えよ。
皇甫の詩を作るは止睡昏【すいこん】をめるためなるに,辭に真に出づるを誇り 遂に上焚【じょうふん】す。
餘【われ】の和して增怪と煩とを要【もと】む,悔いむと欲すと雖も 舌 捫【な】づべからず。
現代語訳と訳註
(本文) #5
命黑螭偵焚其元,天闕悠悠不可援。
夢通上帝血面論,側身欲進叱於閽。
帝賜九河湔涕痕,又詔巫陽反其魂。
徐命之前問何冤,火行於冬古所存。
我如禁之絕其飧,女丁婦壬傳世婚。
(下し文)
黑螭【こくち】に命じて偵【うかが】わしむるに其の元を焚かる,天闕 悠悠 援づ可からず。
夢に上帝に通じて血面もて論じ,身を側て進まむと欲するに閽に叱せらる。
帝 九河を賜うて涕痕【ていこん】を湔【そそ】がしめ,又 巫陽に詔【みことのり】して其の魂を反さしむ。
徐【おもむろ】に之を命じ 前【すす】めましめて問う 何の冤ぞ,火の冬に行くは古より存する所。
我 如【も】し 之を禁せば 其の飧【そん】を絕たん,女丁は壬に婦となり 世を傳えて婚す。
(現代語訳)
なんとかしようと螭に命じて偵察させたのだけれど頭に火傷おってしまった。天の関門は遠いはるかなところにあり攀じ登ることはできはしない。
夢で天子に拝謁して上訴を行ったのはよいが、御傍に寄ろうとしたら臣官にどなられたのだ。
天帝はあわれにおもわれて世界の九河の水で涙洗わせてもらったのだ。そして 巫女つかわして「招魂」によって魂を呼び戻された。
魂は呼びもどされてその訴え聞いてくれた。そして 言われた「冬になれば昔から、火の神というものは存分にはたらくものだ。」
われわれがそれを止めれば夕食の煮たきもできない、そうであれば「溫泉之神」といわれるといわれるものだけが結婚できるというものだ。
(訳注) #5
命黑螭偵焚其元,天闕悠悠不可援。
なんとかしようと螭に命じて偵察させたのだけれど頭に火傷おってしまった。天の関門は遠いはるかなところにあり攀じ登ることはできはしない。
・天闕 天の関門。天帝の宮殿の門。また、宮城の門。宮門。禁闕。閶闔門。
・援 よじのぼる。
夢通上帝血面論,側身欲進叱於閽。
夢で天子に拝謁して上訴を行ったのはよいが、御傍に寄ろうとしたら臣官にどなられたのだ。
・血面 血まみれの顔。
・閽 周時代の官名。王宮の門の開閉を任務とする臣官。
帝賜九河湔涕痕,又詔巫陽反其魂。
天帝はあわれにおもわれて世界の九河の水で涙洗わせてもらったのだ。そして 巫女つかわして「招魂」によって魂を呼び戻された。
・巫陽 天帝のむすめ。宋玉の「招魂」に、屈原の魂塊が離散したのを天帝があわれみ、むすめの巫陽にさがさせ、よびかえしてやった、という話がみえる。
徐命之前問何冤,火行於冬古所存。
魂は呼びもどされてその訴え聞いてくれた。そして 言われた「冬になれば昔から、火の神というものは存分にはたらくものだ。」
我如禁之絕其飧,女丁婦壬傳世婚。
われわれがそれを止めれば夕食の煮たきもできない、そうであれば「溫泉之神」といわれるといわれるものだけが結婚できるというものだ。
・飧 夕食のことだが、ここでは煮たきした食
事というほどの意。
・女丁婦壬 #4に登場した「頊冥收威避玄根」顓頊と玄冥の玄冥の子が壬夫安で祝融氏のむすめが丁芊という共に「水仙」を学んで習得したので「溫泉之神」とされた。日本でいう釜戸の神というところであろう。『東山少連』「玄冥之子曰壬夫安,祝融氏之女曰丁芊,俱學水仙,是為溫泉之神。」
#6
一朝結讎奈後昆,時行當反慎藏蹲。
ある朝それを始めたとしたらやるか止めるか子々孫々までの喧嘩をするようなものだ、御時勢にあわないというならばひっそりと隠居でもするか。
視桃著花可小騫,月及申酉利複怨。
二月三月、桃の花が咲くころには気分も高まってくるというもの、やがて7月八月になれば大水が出て何もかも怨みというものを洗い流して晴らしてくれる。
助汝五龍從九鯤,溺厥邑囚之昆崙。
そして五頭立ての天を駆け巡る竜の御車と海を行くには九鯤に乗ることによって君を助ける、それでもぐずぐず言うようであればそいつらを束にしてとらえて崑崙山に押しこめてしまう。」
皇甫作詩止睡昏,辭誇出真遂上焚。
皇甫湜君のために眠気覚ましに作った詩であるというのに、「真実を吐き出した愛での事」とうぬぼれたことをいっている。(韓愈が皇甫湜を持ち上げて作ったことに対して皇甫湜が自惚れたことの返事をしたということ。)
要餘和增怪又煩,雖欲悔舌不可捫。
わしにも要求したのはこの増長に合わせろと言い、怪しんだりうたがったりするなという、こんなことをしろと言われても舌を噛んで我慢しないといけないが、でも行ってしまったので、もう追っつきはしないことだ。
一朝にして 讎【あた】を結ばは後昆を奈【いかん】せん,時行 反するに當っては慎んで藏蹲【ぞうそん】せよ。
桃の花を著【つ】くるを視ば小【すこ】し騫【あ】ぐべし,月 申酉【しんゆう】に及わば怨を複するに利あらん。
汝を助けて五龍を九鯤に從わしめん,厥の邑を溺らせ之を昆崙に囚えよ。
皇甫の詩を作るは止睡昏【すいこん】をめるためなるに,辭に真に出づるを誇り 遂に上焚【じょうふん】す。
餘【われ】の和して增怪と煩とを要【もと】む,悔いむと欲すと雖も 舌 捫【な】づべからず。
現代語訳と訳註
(本文) #6
一朝結讎奈後昆,時行當反慎藏蹲。
視桃著花可小騫,月及申酉利複怨。
助汝五龍從九鯤,溺厥邑囚之昆崙。
皇甫作詩止睡昏,辭誇出真遂上焚。
要餘和增怪又煩,雖欲悔舌不可捫。
(下し文)
一朝にして 讎【あた】を結ばは後昆を奈【いかん】せん,時行 反するに當っては慎んで藏蹲【ぞうそん】せよ。
桃の花を著【つ】くるを視ば小【すこ】し騫【あ】ぐべし,月 申酉【しんゆう】に及わば怨を複するに利あらん。
汝を助けて五龍を九鯤に從わしめん,厥の邑を溺らせ之を昆崙に囚えよ。
皇甫の詩を作るは止睡昏【すいこん】をめるためなるに,辭に真に出づるを誇り 遂に上焚【じょうふん】す。
餘【われ】の和して增怪と煩とを要【もと】む,悔いむと欲すと雖も 舌 捫【な】づべからず。
(現代語訳)
ある朝それを始めたとしたらやるか止めるか子々孫々までの喧嘩をするようなものだ、御時勢にあわないというならばひっそりと隠居でもするか。
二月三月、桃の花が咲くころには気分も高まってくるというもの、やがて7月八月になれば大水が出て何もかも怨みというものを洗い流して晴らしてくれる。
そして五頭立ての天を駆け巡る竜の御車と海を行くには九鯤に乗ることによって君を助ける、それでもぐずぐず言うようであればそいつらを束にしてとらえて崑崙山に押しこめてしまう。」
皇甫湜君のために眠気覚ましに作った詩であるというのに、「真実を吐き出した愛での事」とうぬぼれたことをいっている。(韓愈が皇甫湜を持ち上げて作ったことに対して皇甫湜が自惚れたことの返事をしたということ。)
わしにも要求したのはこの増長に合わせろと言い、怪しんだりうたがったりするなという、こんなことをしろと言われても舌を噛んで我慢しないといけないが、でも行ってしまったので、もう追っつきはしないことだ。
(訳注) #6
一朝結讎奈後昆,時行當反慎藏蹲。
ある朝それを始めたとしたらやるか止めるか子々孫々までの喧嘩をするようなものだ、御時勢にあわないというならばひっそりと隠居でもするか。
・後昆 のちの子孫。
・藏蹲 かくれうずくまる。
視桃著花可小騫,月及申酉利複怨。
二月三月、桃の花が咲くころには気分も高まってくるというもの、やがて7月八月になれば大水が出て何もかも怨みというものを洗い流して晴らしてくれる。
・騫 頭をあげる。
・申酉 中は七月、酉は八月。このころは大水の季節。
助汝五龍從九鯤,溺厥邑囚之昆崙。
そして五頭立ての天を駆け巡る竜の御車と海を行くには九鯤に乗ることによって君を助ける、それでもぐずぐず言うようであればそいつらを束にしてとらえて崑崙山に押しこめてしまう。」
・五竜 五頭立ての天を駆け巡る馬車の馬の変わりに龍が引いてゆくこと。
・九鯤 『荘子、逍遥遊』中国古代の想像上の大魚。北方の大海にすみ、大きさは幾千里だかわからないという。
・昆崙 中国古代の伝説上の山岳。崑崙山・崑崙丘・崑崙虚ともいう。中国の西方にあり、黄河の源で、玉を産出し、仙女の西王母がいるとされた。
皇甫作詩止睡昏,辭誇出真遂上焚。
皇甫湜君のために眠気覚ましに作った詩であるというのに、「真実を吐き出した愛での事」とうぬぼれたことをいっている。(韓愈が皇甫湜を持ち上げて作ったことに対して皇甫湜が自惚れたことの返事をしたということ。)
・睡昏 ねむけ。
・上焚 焚いて天に告げる。うぬぼれること。
要餘和增怪又煩,雖欲悔舌不可捫。
わしにも要求したのはこの増長に合わせろと言い、怪しんだりうたがったりするなという、こんなことをしろと言われても舌を噛んで我慢しないといけないが、でも行ってしまったので、もう追っつきはしないことだ。
・悔舌 舌が動くのをひねってとめる。
しゃべらないようにする。うっかり皇甫湜めにつられて、こんな詩をつくって、ここまできて、やれしまったとおもってももうおそく、舌をつねってみても、どうにもならない、という意味だが、難しい七言の詩でもって冗談を繰り返す韓愈の多才な一面を見せつけたというところ詩である。
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