246 《歎昨日三首其二》盧仝 中唐詩 kanbuniinkai 紀 頌之の詩詞 fc2ブログ 3556
- 2014/01/06
- 00:35
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卷388_7 《歎昨日三首》盧仝
歎昨日三首其一
昨日之日不可追,今日之日須臾期。如此如此複如此, 壯心死盡生鬢絲。
秋風落葉客腸斷,不辦鬥酒開愁眉。 賢名聖行甚辛苦,周公孔子徒自欺。
其二
天下薄夫苦耽酒,玉川先生也耽酒。
賢者は清談して呑むが天下の仁徳を重ねない浅い人間はただ酒にひたっているものだ。斯くいう私、玉川先生といわれているがその実さけにおぼれているだけなのだ。
薄夫有錢恣張樂,先生無錢養恬漠。
仁徳がない人はお金を以ているので快楽・享楽・悦楽を思いどおりにできる。私、玉川先生はお金を持っていないから恬淡な生活を心静かに過ごすのである。
有錢無錢俱可憐,百年驟過如流川。
お金があってもお金がないということもどちらも少しかわいそうなのだ。それは人生百年が過ぎてしまうのは川の水が流れて行くようなものであるからである。
平生心事消散盡,天上白日悠悠懸。
したがって、日ごろの心がけとして、小さなことからすべてのことを消し去ることである、天上にはいまも真昼の太陽があり、その光ははるか先の先までかかっているではないか。
其三
上帝板板主何物,日車劫劫西向沒。自古賢聖無奈何,道行不得皆白骨。
白骨土化鬼入泉,生人莫負平生年。何時出得禁酒國,滿甕釀酒曝背眠。
其の一
昨日之日 追う可からず,今日 之日 須く期に臾【すす】む。
此如くと此如くして複た此の如し, 壯心 死盡して 鬢絲を生む。
秋風 落葉して客 腸斷し,鬥の酒 愁眉を開くを辦【わきま】えず 。
賢名し聖行するは辛苦に甚え,周公孔子は徒【いたずら】に自ら欺くのみ。
其の二
天下の薄夫 苦【はなは】だ酒に耽【ふ】けり,玉川先生 酒に耽【つか】る也。
薄夫 錢有りて樂を張るを恣【ほしいまま】にし,先生 錢無くして恬漠【てんばく】を養う。
錢有ると錢無きとは俱に憐れむ可し,百年驟【にわか】に過ぎて流るる川の如し。
平生の事を心して消散し盡し,天上の白日 悠悠として懸かれり。
其三
上帝 板板として主に何の物,日車 劫劫として西に向き沒す。
古え自り賢聖とは奈何とする無く,道行するは皆白骨となるを得ず。
白骨は土化して鬼 泉に入り,生人は平生の年となるを負う莫れ。
何時ぞ禁酒の國と得るを出んや,滿甕 釀酒は曝して背眠する。
『歎昨日三首其二』 現代語訳と訳註
(本文) 其二
天下薄夫苦耽酒,玉川先生也耽酒。薄夫有錢恣張樂,
先生無錢養恬漠。有錢無錢俱可憐,百年驟過如流川。
平生心事消散盡,天上白日悠悠懸。
(下し文)
天下の薄夫 苦【はなは】だ酒に耽【ふ】けり,玉川先生 也【ま】た酒に耽【つか】る。
薄夫 錢有りて樂を張るを恣【ほしいまま】にし,先生 錢無くして恬漠【てんばく】を養う。
錢有ると錢無きとは俱に憐れむ可し,百年驟【にわか】に過ぎて流るる川の如し。
平生の事を心して消散し盡し,天上の白日 悠悠として懸かれり。
(現代語訳)
賢者は清談して呑むが天下の仁徳を重ねない浅い人間はただ酒にひたっているものだ。斯くいう私、玉川先生といわれているがその実さけにおぼれているだけなのだ。
仁徳がない人はお金を以ているので快楽・享楽・悦楽を思いどおりにできる。私、玉川先生はお金を持っていないから恬淡な生活を心静かに過ごすのである。
お金があってもお金がないということもどちらも少しかわいそうなのだ。それは人生百年が過ぎてしまうのは川の水が流れて行くようなものであるからである。
したがって、日ごろの心がけとして、小さなことからすべてのことを消し去ることである、天上にはいまも真昼の太陽があり、その光ははるか先の先までかかっているではないか。
(訳注) 其二
天下薄夫苦耽酒,玉川先生也耽酒。
賢者は清談して呑むが天下の仁徳を重ねない浅い人間はただ酒にひたっているものだ。斯くいう私、玉川先生といわれているがその実さけにおぼれているだけなのだ。
・薄夫 薄情な人。考えの浅い人。仁徳がない人。
薄夫有錢恣張樂,先生無錢養恬漠。
仁徳がない人はお金を以ているので快楽・享楽・悦楽を思いどおりにできる。私、玉川先生はお金を持っていないから恬淡な生活を心静かに過ごすのである。
・恬漠 恬泊。心静かで欲がなくあっさりしている。淡泊。『後漢書、逸民、法真傅』「幽居恬泊、楽以忘憂。」(幽居して恬泊、楽しみて以って憂を忘る。)恬淡な生活を心静かに過ごす。後漢の建安文学より隠遁者が好んで使う語である。
有錢無錢俱可憐,百年驟過如流川。
お金があってもお金がないということもどちらも少しかわいそうなのだ。それは人生百年が過ぎてしまうのは川の水が流れて行くようなものであるからである。
平生心事消散盡,天上白日悠悠懸。
したがって、日ごろの心がけとして、小さなことからすべてのことを消し去ることである、天上にはいまも真昼の太陽があり、その光ははるか先の先までかかっているではないか。
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